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私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

ブログについて考える★最終フェーズ/あるブロガー様からの回答

2007-08-20 | ブログについて考える
ブログについて考える ★あなたにとってブログとは? 最終フェーズ

メールにてご参加くださったブロガーがおられます。
秀逸な内容、深く幅広い視点と表現ですので
ご本人の許可を得て、記事としてアップさせていただきます。

なお、レスもこの場でさせていただきます。
いただいたメールによって引き出されたレスそのものも、
今回、私としては意味があるので。

※メール主様へ:なにか不都合、支障等ありましたらいつでもご連絡ください。

============================ 

●その1 これからブログはどうなっていくと思いますか? 

・全体

世界全体のブログ開設者の割合で日本人(日本語)ブログが
多い事が各IT分野でアナウンスされている。「日記」という
形で開設しているケースがほとんどと思われるが放置された
ブログも相当数存在すると思える。世界的にコンスタントに
稼動しているブログの割合は低く、これはSNSも同様である。
ブログは自己主張が減退(飽きる)すると勝手に放置出来る
事からこのような状態になっていると考える。
近時ではフリー動画系の別サイトからリンキングをして自分
のブログに貼るケースがあるがこれはネットにおける自由な
共同と共に他人依存で自ブログの興味を引くという他力本願
的な側面もある。
ブログは今後、ブログソース体において技術革新が無い限り
現状維持が続き多少の衰退を辿り存続していく可能性がある。

・自分

他者のサーバに寄生する事は楽ではあるが自サーバでの展開
を考えている。又、外部への配信も極力抑える事を考えてい
る。自分にとりブログは「日記」ではない。単なる脳外記憶
装置である。

●その2:再度あなたにとってブログとは?(5つまで) 

・脳外記憶装置

最近では個人的にブログによる情報収集の割合は0%になった。
よって自分にとり自分以外のブログとの交流は極めて少なく
なり、よりコアなものとなっている。逆に交流のあるブログ
とは、より密接に個人的及び業務的に接続されている。

●その3:「あなた」を代表するブログ記事を教えてください。 
     (5つまで)

特段無し(寧ろ全アーティクル)

●その4:その他、ブログについて思うことなんでも。 

衰退を始めた分野と言える。但し絶滅は無いと思える。
又、ユーザーはSNS等との競合共存をどうしていくのか興味
がある。選択肢は色々あるが技術進歩、コンテンツの発展等
によりユーザー側はより面白い興味あるアーティクルにアク
セスをしていくであろう。
ブログやSNSの様なヴァーチャルの世界とリアル世界の壁を
取り払うという思想の人間は多い。これは犯罪温床の場とも
なっている。逆にこれらから改善された良い例も多々あるの
だが(政治的糾弾・犯罪者摘発等)これにマスコミは自分達
のプライドから黙殺をしている。又、リアルな仲間が増えた
というメリットもあろう。但しその分、ストレスも増すはず
であるし、トラブルリスクの値も増すであろう。
単純にブログにおいては大きな分野が出来ていると思える。
即ち、
・単なる自日記{余程の意思が無いと飽きて衰退する傾向}
・仲良し的な集合体{飽きて衰退する傾向、又はSNSに移行}
・自己宣伝(俳優・ミュージシャン等)
{一部の者を除き停滞壊滅}
・企業販促{映画・音楽等は継続、一般企業は衰退}
・アダルト系{餌釣り:存続する可能性は極めて高い}
・他
である。

ブログにおける存続性はユーザーの気持ち如何に因る。
しかしPCを所持しない者、携帯TELでブログに参加しない者
も世の中には多数居る。その人間達はしっかりと生きている。
様はブログとは他者の考えや思考、記憶にどれだけ入り込め
る能力があるか、又、他者の下心をどれだけ回避し良質なる
考えを集約出来るかにより、より良いネット情報となるかが
鍵となろう。更に誹謗の渦を掻い潜り泳げる自信を身につけ
ないといけない場合もある(著名人)。

ブログに未来を求めてはいけない。未来を求めるのは自分の
考えと自分の体で具現化しなければならないから。


============================ 

いただいたメールは上記までです。以下、レス方式にて。

世界的にコンスタントに稼動しているブログの割合は低く、
これはSNSも同様である。


本当に、実際の稼働ブログ数を知りたいところです。三日坊主ブログや、過去ログ置き場がどれだけあるのかと思うと、ちょっとこわいですね。
たまに、 ググっていて上位記事だったのでお邪魔したら、最新更新が5年前のサイトなどもあり、ちょっと象の墓場をイメージすると同時に、良質な記事の場合、そこにも象牙はあるのだな、とも思います。(不謹慎な例えかも?

近時ではフリー動画系の別サイトからリンキングをして自分
のブログに貼るケースがあるがこれはネットにおける自由な
共同と共に他人依存で自ブログの興味を引くという他力本願
的な側面もある。


リンクに関しては、中継地点的役割も含めて、他者のコンテンツをてっとりばやく取り入れることで、自分では一切記事を書かなくても、また数行感想を加えるだけでも、記事が成立し、それなりの達成感は得られることから、ブログの「書く」という初期ハードルを思いきり下げていると思います。その分、ネタブログやニュースブログなどでも似た内容が乱立してしまうわけですが。

でもって、アルファブロガー含めたハブ的存在とその周辺が感覚的にヒエラルキーにならないのが面白いと感じています。「この記事を評価してるのは“わたし”」といった部分でセレクト価値、編集価値といった二次的な価値基準が生まれ、アイデンティファイするからかな、と。
最近は「拍手」や「はてなスター」といった簡易評価システムが、その傾向に拍車をかけてる気もします。

大動脈からいきなり毛細血管がでてる感じで、エネルギー効率としては問題もあるように感じますがある情報がある個人にまで到達する範囲としては「よし」な部分もあって、ロングテール効果もそこから生まれるのかな、とも思います。

ブログのモチベーションについてもっと探りたくなってきました。


自分にとりブログは「日記」ではない。単なる脳外記憶
装置である。


リアルとの主従の関係性が、日記か純粋な脳外記憶装置かを定めるのでしょうか。そういう視点では、リアルへの推進剤的役割を持つ私のブログは日記なのだな、と感じます。

・単なる自日記{余程の意思が無いと飽きて衰退する傾向}
・仲良し的な集合体{飽きて衰退する傾向、又はSNSに移行}
・自己宣伝(俳優・ミュージシャン等)
{一部の者を除き停滞壊滅}
・企業販促{映画・音楽等は継続、一般企業は衰退}
・アダルト系{餌釣り:存続する可能性は極めて高い}
・他


非常に明快な区分をありがとうございます!!!
なんとなくコミケグレードなコミュニティがたくさんできあがって、それなりに活動していくイメージもありますが、それにはSNSのほうが適しているので、あくまで「個」のメディアとしての自日記要素がどういう構成内容で生き残っていくのかが興味深い部分です。
個人的には、社会派ブログ(特にセミプロ的動きを見せる)の動きも気になります。マスコミ系に取り込まれてしまうのでしょうか・・・。

ビジネス視点では企業販促をしかける立場にあるのですが、現状はやはりデータ収集の場としての扱いが有効かな、と思い出しています。企業サイトのあり方も含めて、まだまだ検討していく必要のある部分です。
5年前までは若手デザイナーやプログラマーが海外に行って最新技術をもって帰ってきて、いかに予算を押さえて移植するかが第一課題でしたが、結局デザイナーの自己満足や作品づくりに終始することをクライアントは学習済みゆえ。&そうした最新技術が必ずしもビジネスに直結しないことも・・・広告効果と同じです。といいつつ止めることもできませんが・・・。
(ここでしか言えませんが、いろんな無駄が予定調和的に計上されている企業が多いので、まだまだ日本経済は安泰だと感じています。)

様はブログとは他者の考えや思考、記憶にどれだけ入り込め
る能力があるか、又、他者の下心をどれだけ回避し良質なる
考えを集約出来るかにより、より良いネット情報となるかが
鍵となろう。更に誹謗の渦を掻い潜り泳げる自信を身につけ
ないといけない場合もある(著名人)。


これは個人的な印象ですが、gooブログのサービスが豊富になって、かえってビジュアル含めた記事内容の個性がなくなった印象も受けています。
カスタムメイドな部分がもっと簡単になったら、もう少し入れ物として遊べる気もしますが、結局、ブログは個人の記録であり、その行為自体が自分にとって魅力的でなければ、モチベーションになりづらい領域だな、と。
そして他者との交流しかモチベーションにならない場合、交流リスクとのバランス次第では、ブログを続けるのはしんどいことかもしれません。

ブロガーにはいろいろなプロフィール、ブログ傾向、ブログ段階、の参加者がいる。そうした他者との差違や変化要因(進化の種含む)を自分の中にどれだけ取りこめるかがポイントだという視点は、すごく大切に感じていますし、もう非常に納得いたしましたし、なんだか大きなヒントをいただいたようで嬉しかったです!
「他者の下心の回避」なるほどなぁ、と。

ブログに未来を求めてはいけない。未来を求めるのは自分の
考えと自分の体で具現化しなければならないから。


最後の2行は、意味が深いですね。
仕事面でも、個人としても心したい、と思います。

ご参加に深く感謝いたします。
敬意をこめて。  

なるもにあ

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