はてなブックマークのコミュニティについて
を昨日読んで、はてな事務局のはてなブログの事業コンセプトが
うっすら見えた気がしてたのですが・・・。
で、はてなブログのユーザーではあるけど、ほとんど活用していない私としては
「ふうん、そういう方向になるのね」なんて別段・感慨もなく思いつつ、
はてな生活の長い(深い)はてな市民の皆様の意見を聞きたいところだなぁ、と、ちょっと関心も持ちつつ。
で、
はてなの逆淘汰
というエントリーがあったので、そういう方々からの
「はてなが逆淘汰されるよ」という話かと思って飛んでみたら・・・。
“知識人”が集まって、はてなを上品な象牙の塔にする計画だったようです。
外出前なので、あとで記事にしよう、と思ったのだけど、
ちょっとシロウト目にもあまりに無謀な表現が多いので、雑感だけどアップします。
参考までにこういう問題について経済学ではどう考えているかを説明しておく。
こういうところでいきなり、「経済学」を主語にするあたりが
ネットイナゴを呼ぶ一因なんだろうなぁ、と感じながら・・・。
池田氏の説に異論ある、良識ある経済学者の反論をお待ちしたいところです。
※経済学ってすっごいバラつきある、そこが面白いのに。
で、その「経済学が考えてる」という事例が・・。
こういう現象は、ネットワークでは珍しくない。1970年代には、市民バンドが「誰でも参加できる無線コミュニケーション」として大流行したが、2ちゃんねるのような状態になって自壊した。TVゲーム業界で有名なのは、1980年代の「アタリ・ショック」と呼ばれる現象だ。質の悪いゲームが大量に出回ったため、消費者が不良品をつかまされるリスクを恐れて、ゲーム市場が崩壊してしまった。同様にインターネットでも、初期に主要なアプリケーションだったネットニュースは、今ではS/N比が悪すぎるため、ほとんど使う人がいない。
これは経済学で「逆淘汰」とよばれる、おなじみの問題だ。たとえば中古車の質に「情報の非対称性」があり、どれが不良品かわからないとき、消費者は不良品をつかまされるリスクを一定の確率で評価するから、不良品の確率が高いと中古車の価格は下がる。そうすると価値の高い(不良ではない)中古車は市場に出てこなくなって不良品だけが出回り、消費者も買わなくなって市場が崩壊してしまうのである。
いいたいことはわかるけど、例えに限界があります。てか、好都合な事例しかあげてないようだが、市民バンドが自壊した理由はそれだけではない(市場環境の変化がはいっていない。それ以前にネットとは規模も質も違いすぎて比較事例として不適切)し、ゲーム全体では業界はすたれていない(これだけ違法コピーが出回っていても)。
中古車におけるいわゆるレモン問題も、ネットトラブルと比べるのはあまりにも無茶だ。逆にレモンを淘汰してるのがネットでの個人情報だという点とか、多角的考察が抜けすぎていて、とても読めたものではありません。
ちなみにレモン対策のおかげで、まともなディーラーやオークションでの中古車の鑑定システム(評価規準)の精度はあがってきていますよー。
経済学の文脈で、ネットイナゴ現象を語るのなら、もうすこし広い視野とせめて最新動向でお願いしたい。
こんなレベルの反証では、ネット慣れした高校生にさえ通用しない気がした。
ウェブは、十分大きくなった。これからは量の拡大を求めるのではなく、質の高いコンテンツをフィルタリングするシステムが必要だ。それにはサービス業者が介入するより、ユーザー同士でチェックし、格づけするのがウェブらしい解決方法だろう。はてなブックマークは、もとはそうしたメカニズムの一つだったが、それ自体がイナゴの巣になっているのではしょうがない。
まさにネットイナゴもフィルタリングするシステムの1つであるという視点が
抜けています。システムのイメージがビジネス寄りに偏向して形骸化してるのでは・・・。
そして、コメントにもあるように、その評価システムがイナゴ化すれば
結局意味はない。スパム防止のような扱いにすれば、ひどいアラシは防げるのかもしれませんが。
(評価における泥沼化って、ヤフーオークションが10年前にぶつかった壁ですね。で、評価システムがこわくてオークション参加できない人がいる、という事実はいまだ解消されていません。)
って、こういう反論はすべて池田信夫 blog定義の
ネットイナゴに該当しちゃうわけですが・・・。
経済学的知識のない一般人はモノをいうな、唇寒いぞ、という感じなのでしょうか?
ただ、こういう記事の効能として、コメント欄に反論含めて
非常に上質な多角的視点が構築されるのは素晴らしい!
池田信夫氏にとってのネットイナゴの定義が、定まっていない、
というか、平均的な捉え方とどうもズレがある現状では
ご本人がこういうコメントをどうとらえて、どう考えるのかは不明ですが、
この記事は、コメント欄をもって、すごく上質なエントリーになったと感じます。
(なる@的直感「評判メカニズム」にて)
&まぁ、はてなが知的上質ブログをめざすとしても、
池田信夫 blogのある、gooは今のままでいてほしいです。
てか・・・一部ブログだけが変わっても、同じ気もしますが・・・
で、全部のブログサービスが同じ規準になったら、
web2.0は事実上骨抜きになってしまうことでしょう。
逆にいえば、はてなが象牙の塔になるのだったら
チャンスですぜ、他のサービス提供各社さま。
うーん、この問題ってすごくと面白い・・・。
帰宅したら、また情報収集したいと思います。
では、お台場にいってきまぁす!
※超急いで書いてるので、加筆・修正するかも。ってこういう状態でもアップできるのが、ブログのリアルタイム性で楽しいっすね。・・・良識ある方はしない気もするが;<オイ
関連:
ブログについて考える★ネットイナゴ考察・再び
を昨日読んで、はてな事務局のはてなブログの事業コンセプトが
うっすら見えた気がしてたのですが・・・。
で、はてなブログのユーザーではあるけど、ほとんど活用していない私としては
「ふうん、そういう方向になるのね」なんて別段・感慨もなく思いつつ、
はてな生活の長い(深い)はてな市民の皆様の意見を聞きたいところだなぁ、と、ちょっと関心も持ちつつ。
で、
はてなの逆淘汰
というエントリーがあったので、そういう方々からの
「はてなが逆淘汰されるよ」という話かと思って飛んでみたら・・・。
“知識人”が集まって、はてなを上品な象牙の塔にする計画だったようです。
外出前なので、あとで記事にしよう、と思ったのだけど、
ちょっとシロウト目にもあまりに無謀な表現が多いので、雑感だけどアップします。
参考までにこういう問題について経済学ではどう考えているかを説明しておく。
こういうところでいきなり、「経済学」を主語にするあたりが
ネットイナゴを呼ぶ一因なんだろうなぁ、と感じながら・・・。
池田氏の説に異論ある、良識ある経済学者の反論をお待ちしたいところです。
※経済学ってすっごいバラつきある、そこが面白いのに。
で、その「経済学が考えてる」という事例が・・。
こういう現象は、ネットワークでは珍しくない。1970年代には、市民バンドが「誰でも参加できる無線コミュニケーション」として大流行したが、2ちゃんねるのような状態になって自壊した。TVゲーム業界で有名なのは、1980年代の「アタリ・ショック」と呼ばれる現象だ。質の悪いゲームが大量に出回ったため、消費者が不良品をつかまされるリスクを恐れて、ゲーム市場が崩壊してしまった。同様にインターネットでも、初期に主要なアプリケーションだったネットニュースは、今ではS/N比が悪すぎるため、ほとんど使う人がいない。
これは経済学で「逆淘汰」とよばれる、おなじみの問題だ。たとえば中古車の質に「情報の非対称性」があり、どれが不良品かわからないとき、消費者は不良品をつかまされるリスクを一定の確率で評価するから、不良品の確率が高いと中古車の価格は下がる。そうすると価値の高い(不良ではない)中古車は市場に出てこなくなって不良品だけが出回り、消費者も買わなくなって市場が崩壊してしまうのである。
いいたいことはわかるけど、例えに限界があります。てか、好都合な事例しかあげてないようだが、市民バンドが自壊した理由はそれだけではない(市場環境の変化がはいっていない。それ以前にネットとは規模も質も違いすぎて比較事例として不適切)し、ゲーム全体では業界はすたれていない(これだけ違法コピーが出回っていても)。
中古車におけるいわゆるレモン問題も、ネットトラブルと比べるのはあまりにも無茶だ。逆にレモンを淘汰してるのがネットでの個人情報だという点とか、多角的考察が抜けすぎていて、とても読めたものではありません。
ちなみにレモン対策のおかげで、まともなディーラーやオークションでの中古車の鑑定システム(評価規準)の精度はあがってきていますよー。
経済学の文脈で、ネットイナゴ現象を語るのなら、もうすこし広い視野とせめて最新動向でお願いしたい。
こんなレベルの反証では、ネット慣れした高校生にさえ通用しない気がした。
ウェブは、十分大きくなった。これからは量の拡大を求めるのではなく、質の高いコンテンツをフィルタリングするシステムが必要だ。それにはサービス業者が介入するより、ユーザー同士でチェックし、格づけするのがウェブらしい解決方法だろう。はてなブックマークは、もとはそうしたメカニズムの一つだったが、それ自体がイナゴの巣になっているのではしょうがない。
まさにネットイナゴもフィルタリングするシステムの1つであるという視点が
抜けています。システムのイメージがビジネス寄りに偏向して形骸化してるのでは・・・。
そして、コメントにもあるように、その評価システムがイナゴ化すれば
結局意味はない。スパム防止のような扱いにすれば、ひどいアラシは防げるのかもしれませんが。
(評価における泥沼化って、ヤフーオークションが10年前にぶつかった壁ですね。で、評価システムがこわくてオークション参加できない人がいる、という事実はいまだ解消されていません。)
って、こういう反論はすべて池田信夫 blog定義の
ネットイナゴに該当しちゃうわけですが・・・。
経済学的知識のない一般人はモノをいうな、唇寒いぞ、という感じなのでしょうか?
ただ、こういう記事の効能として、コメント欄に反論含めて
非常に上質な多角的視点が構築されるのは素晴らしい!
池田信夫氏にとってのネットイナゴの定義が、定まっていない、
というか、平均的な捉え方とどうもズレがある現状では
ご本人がこういうコメントをどうとらえて、どう考えるのかは不明ですが、
この記事は、コメント欄をもって、すごく上質なエントリーになったと感じます。
(なる@的直感「評判メカニズム」にて)
&まぁ、はてなが知的上質ブログをめざすとしても、
池田信夫 blogのある、gooは今のままでいてほしいです。
てか・・・一部ブログだけが変わっても、同じ気もしますが・・・
で、全部のブログサービスが同じ規準になったら、
web2.0は事実上骨抜きになってしまうことでしょう。
逆にいえば、はてなが象牙の塔になるのだったら
チャンスですぜ、他のサービス提供各社さま。
うーん、この問題ってすごくと面白い・・・。
帰宅したら、また情報収集したいと思います。
では、お台場にいってきまぁす!
※超急いで書いてるので、加筆・修正するかも。ってこういう状態でもアップできるのが、ブログのリアルタイム性で楽しいっすね。・・・良識ある方はしない気もするが;<オイ
関連:
ブログについて考える★ネットイナゴ考察・再び
またちょくちょく拝見させていただきます。
またいつでもご参加くださいね。