DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

劇団可燃物★契約ヒーローハケンダー善

2011-07-07 | ドラマ・映画・演劇・アート


劇団可燃物二十三回公演 契約ヒーローハケンダー善

劇団昴もお誘いいただいた、ちゃととさまに再びお誘いいただいて、
1日にご一緒させていただく予定が
遠方仕事で、どうしても間に合わず。
内容が面白そうなので、なんとか見にいきたくて、
3日の昼の部にすべりこみました。

いやぁ、面白かったぁーーー!!
ちゃととさま、ご紹介ありがとう!(o^∇^o)ノ


以下、フライヤーより
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時はネオ西暦5000年。

世界を悪に染め上げようとする悪の秘密結社と戦うため、ネオ日本ではヒーロー派遣会社が設立されていた。
悪の秘密結社の悪行に対し、迅速に派遣されるヒーローたち。
しかし、その戦いはいたちごっこを繰りかえすばかり…。
そんな時代、一人のヒーローが現れた! 
その名も『契約ヒーロー ハケンダー善!』
 
――そんな物語を書きたいと俺はずっと思っていたんだ。

湧き上がるストーリーを思いのままに書き続ける男。
物語の結末はハッピーエンドかバッドエンドか?
それ以前に書き上がるのか…!?
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一見ドタバタですが、実はドタバタです(え
でも踊りあり、アクションあり、爆笑あり、コネタあり、
くすぐりあり、涙もあり。
音響効果がナイス!!

親の遺産で生きてる作家志望の先生と、編集者の物語があって、
そこに先生作のお話世界が絡んでくる。
同時進行していた2つの物語が、シンクロして最後は絡み合っていく。

という大きな流れに
●善とは、悪とは、正義とは
●父と子
●友情、愛、憎しみ
が、まぶされ、シニカルな派遣の現状もたっぷり。

とにかく脚本に無駄がなく、完璧!
セリフ、演出、音響・照明、かなりレベル高いです。
てかお芝居にぴったりはまってます。
セリフもこなれてて、ヒーロー・戦隊ものの「お約束」を
うまく使いこなしてるなぁ、と。

登場人物が全員きちんと活かされていて、全員に存在意義があるのも素晴らしい。
大劇場ものにはない醍醐味ですねーーー。

登場人物を私なりに紹介してみると・・・

●先生:親離れできていない、現実逃避系でへたれな、すぐあきらめちゃう作家志望
●編集者:先生をたきつけて本を執筆させようとするが、実は・・・

●ハケンダー・善:善意の塊。実績はトップクラスだけど、ヒーロー検定3級で、ヒーロー派遣会社の社員になれない。早くに父母を亡くしているが・・・
●ハケンダー・正義:ヒーロー派遣会社の御曹司にして、社員のイケメンキャラ。正義のためにはすべてを犠牲にしてもよし、と考えている
●ハケンダー・良:善の友人で派遣歴6年(だったかな?)のベテラン。だが、突然の派遣切りにあい・・・
●バイカー:善の乗る人間バイクでつっこみ上手な善の親友、善を守るために破壊されるが・・・
●Bガール:正義の乗る特別改造された美形・お嬢様キャラバイク。正義を慕っているが、いつしかバイカーを・・・
●部長:派遣会社の部長。善の母の同級生、そして・・・

●父怪人:悪の秘密結社から派遣され、善の住む街を狙う怪人3人衆のボス。悪童子を小さい頃訳あって手放した息子のように可愛がっている。だが実は・・・
●エロ怪人:悪童子の母。怪しい魅力で正義をとりこにするが・・・
●悪童子:父怪人を尊敬する愛称・あっくん。力をつけて善と対決する。

●シスター:善の母の姉妹。神への信仰に篤いが、願いをかなえない神に愛想をつかし・・・
●愛(シスターと二役):善の母でトップクラスのヒーロー。だが仕事とプライベートはきっぱり分けている。その結果・・・


と、この記憶力レベル外の私でさえ、すらすら思い出せちゃうくらい、
キャラがはっきりしていて無駄がないのですねえ。

個人的に特に面白いな、と思ったのは
正義と善は違う、という考え方。
正義には信念があって揺らがない、そして正義の遂行のためには犠牲もやむなし、と考えるのに対し、善はその時その時の状況で揺らぐし、間違った選択肢もとってしまう。そのあたり。

なんだか今の社会情勢にもあてはまるような・・・

あ、個人的にらぶ、だったのは
●バイカー
●先生
●エロ怪人
●シスター(愛)

で~~~す♪濃いで~~~す♪♪
●父怪人
もちょっと好きかも・・・

次回作もぜひ観たいでーす!!!
客演が多いから、またニュアンス違うのかな?
でもこの脚本なら、追いかける価値あります☆


※写真は、新井薬師にあった「旅」をテーマにした
素敵な雑貨屋さん『旅屋』さん♪










コメント (2)
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