DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

アップリンク★Here, There, and Between: アメリカ実験映画の現在

2011-07-05 | ドラマ・映画・演劇・アート
このところ、仕事で6/29=睡眠時間2時間、6/30=睡眠時間3時間、7/1=睡眠時間4時間、7/2=睡眠時間5.5時間・・・と徐々に順応してる様が見て取れますが、まぁとんでもない睡眠不足状態が続いてしまっておりました。

週末に、どうしても行きたいイベントが2つあり、その時間を捻出するために、押し気味になった、というのもあるのですが・・・

そのうちの1つが、3日間の累積睡眠時間9時間でのぞんだ
「Here, There, and Between: アメリカ実験映画の現在」

実験映画・音楽などに詳しいネット仲間をお誘いしたのはよいのですが、直前まで仕事で炎天下を歩き、汗だくで遅刻確信犯で渋谷にかけつけ、間際までドタバタしちゃいました;;こういうイベントは、ココロの余裕をもって参加したいのに・・・

映像作家の牧野貴さん企画。アメリカで、教鞭もとっている作家件キュレーターの西川智也さんがセレクトした8作品を鑑賞し、牧野氏と対談するというイベントです。
人気があったようで、イベント回数増えてました。
参加者は美大・芸大生が多そう。平均20代。牧野貴さんも西川智也さんも30代前半という感じ。
当日の様子はこちら

上映前に「寝ちゃうかも」って言ってたのですが、かもどころか、はじまって直ぐに記憶をなくしてるし~~~。自覚した限りでは6割は寝てたような。目を開けるとチカチカして、軽い光過敏性発作状態。で、つい目を閉じちゃう、と、もれなく寝てしまうとゆー・・・

あああーーーすごく楽しみにしてたのになあああーーー。

6割寝ていて、2割理解不足で、残り2割の感想として。

●実験映画は非常にアカデミックで学問的で、人から教えられる存在で派閥もあるみたいなことを今更知った。もっと無法でアウトサイダー(死語?)なイメージ持ってましたぁー。

●映像作家兼キュレーターがとても多い!!お互い紹介しあいっこしてる、って感じ?キュレーター自体が存在アピールするというのは、なんだか「今風」っぽいなぁ、と思ってると『キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる』なんて本を発見。こういう「~の時代」ものって、ブログにしても、USTにしても刹那なスクラップにすぎないんだけど、読んでみてもいいかなぁ。

村上隆のカイカイキキなんかもアーティスト・インキュベーションみたいな感じだけど、1億総アーティストの時代には、コーディネーターの力が重要なのでしょうね。

●現代アート系の美術展で体験した映像インスタレーションの「洗練感」と比較して、前者が環境としての実験の場であるのに対し、(今回作品は)あくまで映像に限っているせいか、なんというか思ったより「実験」感が少なく感じられた。
ある意味、目新しさがないというか、なんだか懐かしかった。よりミニマムなレベルで新しい試みはなされているのだろうけれど、でもそれは身内にしかわからないかもしれない。すでに膨大な作品の系譜がある今、「すべてを知ることができない」呪いが、実験の実験性を奪ってるのかもしれない。

●今回は純粋に視聴覚的映像表現の「実験もの」が集められてるな、という印象。キュレーターである西川氏の好みなのでしょうが、ニュアンスが似ていた。内容以上にそのことが面白かった。
作家も半数が映像キュレーター。表現者と編集者、分析者が同じ、というのはなんだか「今様」だな、と感じた。突き動かされる、というより、頭で作る部分が大きい、と、これもあくまで印象だけれど。

●プログレがプログレス性を失ったように、実験映画も実験性を失ってるのかも。そしてそれはもしかしたら全ての文化において。

寝ながら観ていて(大汗;)、あ、コレ面白いなぁ~、と思ったのは
●Tabula Rasa/ヴァンサン・グレニエ:こういう空気感好きです。

●Here/フレッド・ウォーデン:映像として面白かった。正統派の「実験映画」のイメージ。

●I Swim Now/サラ・ビアギーニ:「死」のにおいの濃厚な映像。溺れる感覚の再現。臨死体験。


こういうイベントは、参加することに意味がある気がするので、また定期的に観に行きたいと思います。ご興味ある方、お声かけてもいい方、エントリーしてくださいね!!

追記:
牧野貴さん、超有名人だったんですねぇ;;
実験映画を撮り続ける日本人映像作家に世界中が注目!3年連続ロッテルダム映画祭に出品
今度はご本人の映像作品を拝見したいです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする