DREAM/ING 111

私の中の「ま、いいか」なブラック&ホワイトホール

ブリューゲル★イカロスの墜落のある風景

2009-03-01 | ドラマ・映画・演劇・アート
イカロスの墜落のある風景(Landscape with the Fall of Icarus)
1556-1558年頃

この作品、はじめて見た時、??どこにイカロスが?と。
で、気づいて、で、やられた~、と。

主観と客観、主役とその他。
農夫にしてみれば、イカロスの神話的な悲劇は、
今日の夕ご飯より関心度は小さいかもしれない。
他人の幸福や悲劇など、所詮そんなものかもしれない。
自分の幸福や悲劇など、ほとんどの他者にとっては知られることすらないだろう。
・・・知らなければ、存在しないのも同じ。
いや、そうでなければ、まともな神経や日々の生活は保てない。
(ブロードの制限バルブ的にいえば、
人間は遮断することで自我を保てているのだから)

と、いうことを題材にしている作者は
イカロスの悲劇も、農夫たちの日常も
均等にキャンバスに世界化することで、
自分の認識を写し取っている・・・
と、私には解釈できる・・・(以下無限解釈連鎖

この絵は中学時代、ン?小学生の時大事にしてた名画全集からかな?
ま、その頃からのお気に入りなのですが
大人になってますます好きになって、「やっぱりよいな」と思える作品。
なにより風景画としてそのいい加減なほどのおおらかさが
なんだかほっとさせてくれる。

実際のリアルタイムな戦争でさえも、テレビの中の映像情報としては
(乱暴を承知で言いきれば)バラエティやアニメとなんら変わらない。
ある種のカテゴリー、テイストの違いはあっても。
好きなキャラクターの死が、現実の殺人事件より
ずっと身近で深刻な場合だってありうる。
核ミサイル発射の緊急情報が、アニメのクライマックスに流れたことで
激怒するオタク、というネタがあったけれど、まさに。
なにを悲劇とするか、なにを神話とするかは、個々人の主観の物語。
どうも、その主観自体、誰かが脳に仕組んだ物語システムの産物っぽいのですが。

でもって、こういう絵を好きになると
ルーベンスの天使画とかがどうもウソくさくって
実物をみても「うわ大きいなー」としか言えなくなるという悲劇が
・・・私だけ?;;


ところで、ルーブル美術館の作品がどさっと来ているんですねー
美術館という環境装置をはずしてなお「ルーブル」を冠していいのか?
と思いつつ、17世紀ヨーロッパにちょっと浸りたいかも。
でもめっちゃ混雑しそうだなーーーー;;;

ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画
コメント (2)
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銭ゲバ★第7回 ●●のためなら・・・

2009-03-01 | ドラマ・映画・演劇・アート
毎回書くぞ!と決めてた感想、
受験のバタバタ(ジタバタ)で、ついつい抜けてしまいましたが、
もちろんずっと見ております♪

銭ゲバ 第7話

いや、やっぱり茜は・・・わかっていても哀しいですね。
聖母のような微笑、優しい眼差し、過去形の告白、
死亡フラグたってるよなぁ、と思いつつ。
それに気がつかない・気がつけない風太郎。

妻のために信念と弟の敵を諦める荻野の慟哭が胸に沁みます。
それでも「銭」はあくまで手段。だからこそ頭を下げられる。
金が目的になったらシアワセなんてない、ただの「数字」だから。
という、めっちゃシンプルな真実を(それにどこかで気づきながら)
ゆがめていく風太郎、
だからやるせなくもじれったくも結局茶番だなぁ、と。

や、いいんです、茶番でも。松ケンだから<オイ
1人2役も楽しそうだし、
人形のような表情のなさはなかなか様になってました。
それにしてもやりようのない役どころではあるなぁ。
お金を憎んでお金に取り込まれる。
愛を求めて確かめようとして破壊する。
・・・難易度高いです。

で、今回も桔平氏の風太郎パパはいい味でした。
10億もってウロウロしてるだけでも大物!
この設定でスピンオフドラマできちゃいそう。
金で買えるしあわせは金で失われる、なんて
キレイゴト言いたいわけではないけれど。
所詮金か、とパパが言うと重みあるなぁ、と。

自分を取り戻し毅然と前を向き、
角をためるがごとく風太郎を見据える緑もカッコイイ!

さて、これからどうなっていくのでしょう。

ドラマ視聴率

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