鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

ハチミツとクローバー

2005-03-27 00:58:42 | 本(漫画)

「ハチミツとクローバー」 羽海野チカ
集英社ヤングユー クイーンズコミックス 現在7巻
YOUNG YOUで現在も連載中

***

「ハチクロ」の愛称でも親しまれる、人気のコミックス。
とはいえ、私自身は持っていなくて、友人から借りて読んでたりする…
(ので、今、私の手元には6,7巻しかなかったり/笑)
内容は、美大に通う少年少女の、甘く切ない青春もの。

美大ってこんな感じ?とか、美大出ると、こんな職業に就くのか~という「へぇ~」感も楽しいのだけれど、ギャグ満載のつくりの中に、ちゃんと心に沁みる言葉が散りばめられていて、読んでて感動するところもちゃんとある。
感動系の物語って、どこかで上から説教されてるような気分になって、急に醒めちゃうところがあるのだけど、これは大丈夫。登場人物がみんな何かしら迷っていて、全然悟っていなくて、答えの出ない…というか、答えを出さない物語、のように思うので。

最新刊で身につまされた言葉

「辿りつきたい場所」をもった時、無私の心で描く力を失った
「好きなものを」「楽しんで」という言葉は美しい
…でも、その、何と むずかしい事か…


面白くしよう!と思った瞬間につまらなくなる言葉や物語。
しまいには、自分が何をしたかったのかすら見えなくなったりして。
情熱は真空パックでも冷凍でも取っておけないナマモノだから、結局その時やりたいことを精一杯やるしかないんだな、とも考えてみたり。

さて、ストーリーもいいのだけれど、この人の書く物語はキャラが立っている。
たとえば最新巻7巻では、寺社仏閣の修理を請け負う人々が出てくるのだけど、その一人一人が、シーンごとに楽しく面白い。すっごくいいなぁ、このオヤジ達。
寂れた個人商店の、人のいいお祖母ちゃんが、海外旅行で見た大きなアロエの葉っぱのことを一生懸命語るシーンとか、まだ小学生の癖に、母親護るためにオトナになろうとしてる男の子とか、やたらとアツいテキ屋のオヤジとか、主人公以外の人間も、ただの添え物…引き立て役じゃなくて、ちゃんと「生きてる」気がするのですよ。

いつも友人に新刊を借りるたび「…やっぱり買っちゃおうか」とも思うのですが、現在7巻…7冊一気に本が増えるのは…うちの本棚最近ヤバイし…(汗)

ええと、そして、「ハチミツとクローバー」4月からテレビアニメ化だそうです。
フジテレビで4月14日、24:50~初回放送。(24時50分て凄い表現だなー/汗)

ハチミツとクローバー テレビアニメ化

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