鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

-Records stereo-

2016-04-30 06:44:41 | フリーゲーム(ファンタジー)
「-Records stereo-」 ファンタジー・音で錬金
制作・マルニキカク


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たまには感動系を!
私だっていつもホラーばっかりやってるわけじゃないんですよ…w

まずはざっくり粗筋ー。

「音の錬金術」を学ぶ学生ロランは、学園きっての落ちこぼれ。
落第をまぬがれるために、担当教授のベルが出した追認試験は、
とある田舎の村で「音の錬金術を使って人の役に立つ」ことだった。
優秀な錬金術師でありながら、何故か田舎にひきこもっているアニセットに助けられながら、
ロランはいろんな「音」に耳を澄ませて成長していく。


これ、好きなんですよねえ。
「音をあつめる」系にたぶん弱いんだと思う。
音色を集める、「牧場物語 しあわせの詩」も好きだったし!w

「音」がテーマとあって、優しい音楽が耳に残るゲームです。
音を採集し、それを使っていろんなことをしていくわけですが…
ぶっちゃけ、試験に受かる「だけ」ならば、そう苦労せずに終われます。
ていうかむしろ「あれ?もう終わり?」くらいに感じるはず。

問題はそこから先…あちこちでチラチラしてる伏線を繋げて回収して、
人々の言葉や気持ちに「耳を澄ませて」その奥にある優しさに触れて、
「ハモニス」の謎を解きましょう~

公開初期はずいぶんバグが多かったようですが、さすがに3年もたてば、
もう進行不能系の深刻なバグは出てこない…と思う。
音楽やマップは、どれも綺麗で文句なし。
特に「やさしいおと」の楽曲は、本当に優しくて、すごく好きです。
後半のイベントでこれが流れると泣けるー(><;

あとは…そうですね、シナリオが凄く優しいです。
基本的に、出てくる人が皆良い人で、本当の悪人っていないんだよね。
ストーリーの中に、何気なく深い言葉がちりばめられているのも良い。

作中に「何があったのか一人で考えるより、何があったの、って直接聞く方が早い」
って言葉があって、至言だと思いました。
人が、他人に関して「こういう人なんじゃないか」って思うことの7割くらいは思い込み。
特に、何かトラブったときの「相手はこう考えてるに違いない」って考えは、
まず先入観やら妄想やらが入って的外れなので、ちゃんと話し合うのって大事ー
(特に女性の人間関係は、これで拗れること、多いよねん)

トゥルーエンドに至るには、イベントをいくつか起こしてフラグを立てないといけないので、
ちょっと面倒かもしれません。
攻略まとめ…もなかった気がするな…
いちおう、トゥルーへの手順だけ書いておきますね。

・夜の森でオバケと会って何回か話す
・夜、同じ場所で猫と2回会う
・猫が消えた道に入って、廃村へ行く
 (もう一つのオルゴールと部品を入手)
・ペルノにオルゴールを修理してもらう
・その後で、ペルノの家に置かれた不思議な本に音を聞かせる
 (廃村を見つける前に音を聞かせてしまうと別エンド)
・ペルノと行動できるようになるので、一緒に廃村へ

…って感じだったかな? 確か…たぶん…
オバケはノイズの入る場所で、別な音を鳴らすと出てくる…はず。


全篇通して、ロランの素直で明るいキャラに救われるゲームでした。
最初はただのアホなんですけど←w 
生い立ちやら何やらを知るうちに、どんどん魅力的に見えてくる不思議。

欲を言えば、これで、キャラグラフィックがオリジナルだったら、もっと良かったかも。
どうしても、ね。デフォのキャラグラは、「コレどっかで見た」感が勝ちますんでね…
もともと、お話は作れても絵は描けない人のためのデフォ素材ではありますが、
良いストーリーだっただけに、ちょっともったいなかったな。

後日追記:
 キャラグラについて。
 あっちこっちで見かけるのでデフォ素材だと思い込んでいましたが、どうやら有料素材だったらしいです…;
 お金払って使わせていただいてるのにデフォ扱いとか失礼しました;
 それにしても、普及率がすごすぎる…人気があるグラフィックなんだねぇ…
 





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