鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

BOYS IN MY HOUSE -after the memory-

2018-04-26 22:49:57 | フリーゲーム(乙女)
「BOYS IN MY HOUSE -after the memory-」
近未来ADV+乙女・少年から大人の男へクラスチェンジ!
制作者:deli様(公式サイト

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いきなり未来の終末世界からやってきた、二人の男の子と暮らす乙女ゲ「BOYS IN MY HOUSE」の続編になります。
今作はその一年後。今度は主人公の咲(名前変更可能)のほうが、未来の世界にタイムスリップ!
そこには、すっかり成長して、大人になった二人の姿が…!

…いやあ、あの子たちの成長した姿が見られるなんて!!
カイトもフレンも、こんなに立派に大きくなって…!と感慨深い一作でした。
まだ前作未プレイの方は、ぜひとも、そちらからプレイすることをお勧めします。
前作は25歳の主人公と、17歳と15歳の少年との物語ということで、糖度は低め。乙女ゲーというよりオカンゲー(←w)って感じではあるのですが…そちらをプレイしなければ、この続編を本当の意味で楽しむことはできないような気がします。うむ。

今回の舞台は、エイリアンに侵略されて人間が絶滅寸前の終末世界。
主人公の部屋の中でほぼ3人っきりで話が進んだ前作と比べ、ものすごく視点がワイド。
多くの人々の中で暮らす攻略対象の、それぞれの立場や暮らしが細かに描かれており、綺麗になったグラフィックとともに、すごく作者様のスキルアップを感じますね!

前作でしっかりもののオカンだった主人公は、今回割と普通にヒロイン。
というか、研究一途で真面目な生活を送っていたせいか、異性関係では純情っぽい感じですねぇ
25歳カイトはある意味、想像通りの姿でしたが、お子ちゃまっぽかったフレンのふてぶてしい成長っぷりは目を惹きました~
思えば白人系の男の子って…小さい時は超天使で、大きくなるとガタイよくなるとか、あるあるかもしれない。

世界観がシビアなので、二人とも「主人公は豊かで平和な時代へ返すべき」という気持ちが根底にあり、そのために、自分の想いを押し隠すようなシーンが随所にありまして。複雑な心理描写が見ていてせつない一作でした。
いっそおまえらも主人公と一緒に過去に来ちゃえよ!という気分になりますが、成長した彼らには、それぞれに立場や責任があって、簡単には放り出せなかったり…前作からも自分の世界への責任感は強かったけど、いや、ホントに二人とも、さらに大人になったのねん。

けっこう全員が奥手な感じで進んでいくので、短い時間しか一緒にいられないからこそ、もっとお互いグイグイ行ってもいいんじゃないか…とも思いましたが…w いや、このじれったさこそが、乙女の真髄。
ちゃんと普通に話せた!ってだけで赤くなってるとか、見ててニヤニヤするわー


エンディングは8種。選択肢で分岐。
とはいえ、どれも相手側の好感度には影響しません。8年越しの彼らの想いは常にMAX。状況を左右するのは主人公の気持ちです。
…つまり、選択肢で「気がありそう」なほうと、「気の無さそう」なほう、どちらをを多めに選ぶかってことですねー
で、それぞれに、最後の選択肢で二種のエンドに分岐…一人4種類で、二人で8種類。
世界観がアレなので、バッドなエンディングがあるのかも…とちょっと覚悟したんですが、そこは大丈夫でした。どれも綺麗な終わり方なので安心してプレイしてください。

しかし、あまりにもカイトもフレンも主人公に一途で献身的なので…なかなか冷たい選択肢は選びにくいものがありました…
例えば、主人公が「帰る」ことを暗にほのめかすようなものとか、相手が大事にしていたものを無碍にするような言葉、とか。
いや、元の世界に絶対帰ると決めているなら、下手に優しくするのはむしろ…?ってことでの態度なのでしょうが、なまじ立ち絵の表情付けが細かくて、そういう選択肢選ぶと相手が微妙な表情したりするんで…
好意的でない態度を取るほうのエンド回収は、精神的につらかったっす。

おばちゃんは若いもんには幸せになってほしいのだよ…
もう一つのエンドを回収してから、もう一回ハッピーエンド見てしまいました。
ホラーなら救いの無いエンドもアリだけれど、乙女はやっぱり涙より、笑顔で終わるエンドがいい。


SF設定が好きな乙女様にはお勧めです。
いい話でしたよー











しかし、ハッピーエンドになったとしても、この世界の、危機的状況が変わることは…ないのよねん。
今回ゲーム中の危機を乗り切るとき、常に重要なキーパースンを務めた博士には、ぜひともこれから主人公と一緒に、人類が逆転勝利する秘密兵器を開発しちゃってほしいです。
この際、多少チート臭くてもかまわない!ww 


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