鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

Gleaming Diamond

2018-01-06 00:00:51 | フリーゲーム(ファンタジー)
「Gleaming Diamond」
ファンタジーRPG・本当の強さを知る物語
制作者:ゆこっと様(公式サイト

=====================

天界の民、闇の眷属、人族、龍族、の4つの種族が住む世界。
それぞれの種族には、異なる属性の加護が与えられ、その強さによってさまざまな得手不得手が顕れる。
鍛冶屋の息子であるディーアは、金属に弱い土の属性を持つがゆえにろくに家業を手伝えず、優れた職人である父に対して強い負い目を感じていた。
しかし、ある日森の中で、天界の民に追われる闇の眷属の女性を助けたことで、その運命は大きく動き出していく。


こういうRPGの主人公の少年って、大体元気系だったり、ヤンチャだったり、凛々しかったりするものですが。
主人公のディーアは最初から、何かこう困ったような表情で、あまりハッキリしない…
大丈夫かなこの子?と思ってしまう感じのキャラ作りでした。

これだけでも、あまり一般的な感じはしないのですが、終始、モンスターや敵と戦うのが主体のRPGでありながら、ディーアは決して、戦うことに積極的ではなく。
むしろ、戦わないですむ方法を模索する主人公、という…なかなか面白い切り口のお話なのですー

ディーアの、何か自信なさそうな態度は、最後まで特に何が変わるわけでもないのですが…
話が進むにつれ、あれ?この子ひょっとして、何かすごい子なんじゃない?と思わせてくれるシナリオ運びが秀逸でした。

実際、作中のような状況になったとき、恨みや憎しみを捨てて「話し合い」をできるかっていうと…
すごく難しいと思うんですよね。
大体、リアルな日常の中でも、相手の言い方ひとつ、態度一つでカチン☆ときて感情的になり、相手の言葉を全部マイナスにとってしまったり、その意見に公平な目線を欠いてしまうことって、よくあると思うんだわ。

ましてやそこに、大事な人の命や、それまでの自分の人生を壊してしまうような出来事があったとしたら…
下手したら、子々孫々まで加害者を鬼のように語り継いで、恨みつらみを繋いでいったっておかしくない。
いや、むしろ、被害者側目線に立てば、それはごく正当な感情なのでしょう?

その重みを考えれば、この作品のディーアの決断や選択は、ただ憎しみと復讐心で戦うよりも、途方もない勇気のあるものに見えてしまいます。
柔らかな物腰で、どこか頼りない困ったような顔で、穏やかな声で。
それでも自分の意志を最後まで貫くディーアは、まさしくヒーローそのもの。


プレイしていて、作者さんの気持ちと言うか、主張?姿勢?がビシバシ伝わってくる、良いゲームでした。
これこそがフリゲならでは、フリゲの醍醐味、って感じですね~
おすすめですよ~













ヒロインキャラが2タイプいるのも、何気にいい感じ。
メインヒロインが、セクシー系かっこいいお姉さん、っていうの珍しいですね。
もうひとりのヒロイン、トライネは正統派な可愛さ。
出てきた瞬間から、この子絶対仲間になる!って予感はしてました!

私の好みですか? そりゃあカーネル父さんかフラディナム様にきまっておろう!


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。