これは、すでに数ヶ月前のことになりますが。
親戚の叔父さんが亡くなりました。
年齢的には、まぁ、そろそろの年齢でしたが、
昨日まで元気だった人がいきなりポックリという、
半ば突然死みたいな状態でしたので、親族みんなが驚きました。
特に、うちの実父はその叔父と仲がよく、
一緒に温泉に行ったり、飲んで夜中まで話し込んだり。
二人とも、昔かたぎで頑固で短気なところが妙に似ており、
そんな性格が災いして、あまり人付き合いの盛んでない二人にとって、
お互いは、無二の親友といっても良い関係だったのでした。
さて、うちの実父は、もともと幽霊とか、心霊現象とか、
そういうものを一切信じないひとです。
うちの家族は、父以外はそういうものが好きな連中揃いだったため、
テレビの心霊特番などは仕方なく付き合って見ていましたが、
観ながらも「こんなんあるわけないべや」「馬鹿だなこいつら」とか
ぶつぶつ言うのが常でありました。
ところが。
叔父が亡くなり、それから二週間ほどたったころでしょうか。
実母から私に、一本の電話が入りました。
「叔父さんがね、とうさんのところに来てるらしいんだけど」
この時の母の話を要約すると、こんな感じです。
実父が寝ていると、どこからともなく、冷たい隙間風が吹いてくる。
ベッドの前にかかっているカーテンを開け、部屋を調べてみても、
どこの戸も、窓も、きちんと閉まっている。
そこでもう一度横になると、今度はカーテンが風にたわんで、ふわぁっと膨らむ…
おかしいな、と思いながらも眠りにつき、隙間風の寒さに布団を引っ張ると、
妙に重くて動かない。
ぼんやりと半分眠った頭で考え付いたことは
『そうだ、そういえば兄貴(死んだ叔父)がいるんだったな…』
いつもなら、自分で気のせいだと笑い飛ばしてしまう類の話ですが、
仲の良かった叔父を亡くし、かなり心理的にキていたのでしょう。
毎日眠れないと言い、口も利かずにやつれていくのを心配していた矢先…
このことを母に打ち明けたときの父の様子が、かなり弱気だったので、
オカルト好きな母親が、相談を持ちかけてきたのでした。
だからといって、相談されてもこっちが困る。
私は霊感ゼロ。幽霊好きな割に、そういった経験は皆無。
叔父さんが父のところに来ているからといって、
それが単なる挨拶なのか、それとも一緒に行こうよと誘っているのか、
判断なんかつきゃしませんよ~
とりあえず、49日もまだ済んでいないとのことだったので、
様子を見てみたら…と。(何も解決になってない)
だって、49日まではそこらへんで挨拶廻りしてるって言うじゃん。
…挨拶に来ただけだったら、お祓いするのもマズいかなって思うしさ。
(やったらかえって怒るんじゃないか~?)
それに、二人はかなり仲が良かったとはいうものの…
お互いかなりな年齢だったし。
しかも叔父さんは持病で目を半分やられていて、
ここ数年は、会いたくても会えない状況だったんだ。
だから、うちに『長期滞在』してるんだとしたら、
その気持ちも、なんとなくわかるような気がしたしね。
もしも父親の状態が悪くなるようだったり、
49日過ぎてもいるようだったら、その時は神社でも寺でも頼ろうかと。
結局のところ、単なる挨拶ついでの滞在だったようで、
それから数日で、いろんな現象は落ち着いたそうです。
後から聞くと、どうやらお通夜の席から妙なことはあったみたいで。
お通夜の時、父が寝ていたソファーが、夜中にグラグラ揺すられたとか。
オレの通夜に寝るな!と言いたかったのだろうか(←言いそうな人です)
あと、父ばっかりに来て、母には挨拶無しかい?と思ったら、
どうやらそっちにも、一度来てはいたみたい。
夜明けごろ、ごとん!と音がしたと思い、
朝明るくなってから調べたら、ある病気の本が落っこちていたそうで。
…はい。叔父さんも、その病気でした。目をヤラれたのもそれが原因。
やー、ここ数年、親戚の葬式はけっこう多かったんですが、
こういうのは初めてでしたね。
でも、この主張の強さが、らしいといえば、らしい(笑)
親戚の叔父さんが亡くなりました。
年齢的には、まぁ、そろそろの年齢でしたが、
昨日まで元気だった人がいきなりポックリという、
半ば突然死みたいな状態でしたので、親族みんなが驚きました。
特に、うちの実父はその叔父と仲がよく、
一緒に温泉に行ったり、飲んで夜中まで話し込んだり。
二人とも、昔かたぎで頑固で短気なところが妙に似ており、
そんな性格が災いして、あまり人付き合いの盛んでない二人にとって、
お互いは、無二の親友といっても良い関係だったのでした。
さて、うちの実父は、もともと幽霊とか、心霊現象とか、
そういうものを一切信じないひとです。
うちの家族は、父以外はそういうものが好きな連中揃いだったため、
テレビの心霊特番などは仕方なく付き合って見ていましたが、
観ながらも「こんなんあるわけないべや」「馬鹿だなこいつら」とか
ぶつぶつ言うのが常でありました。
ところが。
叔父が亡くなり、それから二週間ほどたったころでしょうか。
実母から私に、一本の電話が入りました。
「叔父さんがね、とうさんのところに来てるらしいんだけど」
この時の母の話を要約すると、こんな感じです。
実父が寝ていると、どこからともなく、冷たい隙間風が吹いてくる。
ベッドの前にかかっているカーテンを開け、部屋を調べてみても、
どこの戸も、窓も、きちんと閉まっている。
そこでもう一度横になると、今度はカーテンが風にたわんで、ふわぁっと膨らむ…
おかしいな、と思いながらも眠りにつき、隙間風の寒さに布団を引っ張ると、
妙に重くて動かない。
ぼんやりと半分眠った頭で考え付いたことは
『そうだ、そういえば兄貴(死んだ叔父)がいるんだったな…』
いつもなら、自分で気のせいだと笑い飛ばしてしまう類の話ですが、
仲の良かった叔父を亡くし、かなり心理的にキていたのでしょう。
毎日眠れないと言い、口も利かずにやつれていくのを心配していた矢先…
このことを母に打ち明けたときの父の様子が、かなり弱気だったので、
オカルト好きな母親が、相談を持ちかけてきたのでした。
だからといって、相談されてもこっちが困る。
私は霊感ゼロ。幽霊好きな割に、そういった経験は皆無。
叔父さんが父のところに来ているからといって、
それが単なる挨拶なのか、それとも一緒に行こうよと誘っているのか、
判断なんかつきゃしませんよ~
とりあえず、49日もまだ済んでいないとのことだったので、
様子を見てみたら…と。(何も解決になってない)
だって、49日まではそこらへんで挨拶廻りしてるって言うじゃん。
…挨拶に来ただけだったら、お祓いするのもマズいかなって思うしさ。
(やったらかえって怒るんじゃないか~?)
それに、二人はかなり仲が良かったとはいうものの…
お互いかなりな年齢だったし。
しかも叔父さんは持病で目を半分やられていて、
ここ数年は、会いたくても会えない状況だったんだ。
だから、うちに『長期滞在』してるんだとしたら、
その気持ちも、なんとなくわかるような気がしたしね。
もしも父親の状態が悪くなるようだったり、
49日過ぎてもいるようだったら、その時は神社でも寺でも頼ろうかと。
結局のところ、単なる挨拶ついでの滞在だったようで、
それから数日で、いろんな現象は落ち着いたそうです。
後から聞くと、どうやらお通夜の席から妙なことはあったみたいで。
お通夜の時、父が寝ていたソファーが、夜中にグラグラ揺すられたとか。
オレの通夜に寝るな!と言いたかったのだろうか(←言いそうな人です)
あと、父ばっかりに来て、母には挨拶無しかい?と思ったら、
どうやらそっちにも、一度来てはいたみたい。
夜明けごろ、ごとん!と音がしたと思い、
朝明るくなってから調べたら、ある病気の本が落っこちていたそうで。
…はい。叔父さんも、その病気でした。目をヤラれたのもそれが原因。
やー、ここ数年、親戚の葬式はけっこう多かったんですが、
こういうのは初めてでしたね。
でも、この主張の強さが、らしいといえば、らしい(笑)