鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

XSHIEL

2018-03-08 21:32:19 | フリーゲーム(ファンタジー)
「XSHIEL」
ダンジョン探索RPG・グラフィックがかっこいい!
制作者:キャンサー様(Twitter

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ウィザードリイとか、初期のウルティマとかを彷彿とさせる、何かすごく懐かしーい感じのダンジョン探索RPGです。

ダンジョンそのものは、黒一色の線画のシンプルな作りですが、そこに浮かび上がるモンスターグラフィックが妖しくも美しくて魅力的!
全員が女性体で、アメリカンコミックに出てきそうなセクシーな異形ばかりなので、新しいモンスターが出てくるたびに『おおっ♪』ってじっくり眺めちゃう。
このグラフィック見たさに最後までプレイしたと言っても過言ではない!w

いやぁ。どうしてこのゲーム図鑑機能がないんだろうなぁ…
出てきた敵全部、あとからじっくり図鑑で見たいお!
(ついでにアナライズ機能も欲しい…ステとパラがめっちゃ知りたい…;)

ダンジョンで手に入る武器も多彩で、様々な性能や「効果」がついたものをどんどん捨てたり入れ替えたりしながら先に進んでいく感じが面白かった~
なにしろ、手持ちのアイテムは、たった九つ。
このテのゲームでおなじみの『装備』は、このゲームには存在しません。
回復も魔法も剣も、ステ防御アイテムも、みんなこの9つのスロット内でやりくりしていく仕様。
敵を倒せば必ず宝箱が出現し、中からはアイテムがどんどこ山ほど手に入る。
もったいないと思っても、これは取っておきたいと思っても、常に取捨選択を強いられることになるわけです。

個人的には中盤以降で手に入る「殺すほど強化される」効果の武器がお勧め!
これ「その武器で殺した数」ではなく「プレイヤーが今まで殺してきた数」でカウントしているらしく…手に入れたその時から200~400くらいのダメージがバンバン入るので、非常に爽快。
私の場合、ラスボスもコレで、たった数ターンで倒せました!!

また、時々手に入る「伝説の武器」の中には、100越えで制限なしで使えるタイプのものがあります。
雑魚狩りに便利なので手に入ったら大事にしましょう。
セーブはこまめに…くれぐれも「シャッフル」(すべての持ち物が入れ替えられてしまうイベント)で失くさぬよう気を付けて!


というわけで、私的には、十分すぎるほど楽しませていただいたゲームなのですが。
実のところ、ゲームシステムとしては、もう少し…という部分も多々あった…のですよね。

これでもプレイできなくはないけれど、もう少し細かいところがなんとかなったら…と、プレイしながら、とても惜しい気分になってしまいました。
アイテムは全て戦闘中しか使えないこと…(回復アイテムくらいは移動中に使わせてほしい)…とか。
街の店で売ってるものは弱すぎてお金の使い道がないな、とか(重要なのはベッドと聖霊石のみ)
ラスボス倒して街に戻っても、セリフも状況も全く変わってないのが寂しい、とか…
(このテのあっさりしたエンドは海外のダンジョンものにありがちだけど…エンドロールの後の街で、倒したことが『なかったこと』になってしまっているのがなんともはや;せめてお城でねぎらいの言葉が欲しいよう;)
あと、前述の「図鑑機能」とか…あったら本気で嬉しい。
ゲーマーという人種は、これをコンプしたさにやる気度が二倍にも三倍にもアップするのです(←w)

とはいえ、そういった部分は、バグでもなんでもない、あくまでも『仕様』の部分なので…
希望要望は言えても、べつにそれを絶対直すべきっ、てほどのことでもないのですが。
プレイしていて、それ以上に気になったのは…全体的な「重さ」です。

…正直このへんは、うちの環境の問題も大きいと思うので、スペックの良いパソなら気にならないのかもしれませんが…とにかく反応が悪かった。
向きを変えるにしても、歩くにしても、メッセージを送るにしても、クリック一回じゃ反応しない。
何回もカチカチカチカチクリックしてるうちに、やっと動いてくれるって感じ。
これだけは、本当に参りました…;
本来なら瞬殺できる敵にも、戦闘で数分かかる。
システム上のプレイ時間は、クリアまで一時間チョイですが…実際にかけた時間は5~6時間はかかっているはず…
この点だけは…もう少しなんとかなったほうが…良いのじゃないかと…思いました…orz


けれど、それでも、気が付けば、最後までプレイしてしまっているという…;
一体何の魅了効果が働いたのか…ある意味恐ろしいゲームだと思います(←w)

その魅力を知りたくなった方は、ぜひともプレイしてみてくださいませ。
画像で、あっこういうグラ好き!と思った方には、とくにおすすめ!