鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

戯式エンカウント

2018-02-06 00:36:11 | フリーゲーム(その他)
「戯式エンカウント」
一本道ノベル(視点選択式)・ミリタリーもの
制作者:すざ様(しょうが100%ゆず

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「エンカウント」シリーズの新作です。
やっと全員の顔と名前が公開されましたぞ~
うむ…やはりイケメン揃いだったね…!
硬派で正統派な第一小隊と、個性的なキャラの多い第二小隊。
さて、皆さまはどちらが好みでしょうか~

今回の物語は、第一小隊vs第二小隊の模擬戦闘がメイン。
それぞれのキャラの持ち味を生かしたサバイバルゲームの描写が楽しい。
スナイパーに縛りを与え、人質役を作ることで、戦闘員をごく少数に絞った詰め将棋にも似た戦略勝負は、全員が自分の「役割」をしっかり把握したうえで、キビキビ動く姿がなんともカッコようございます!

冷静で容赦ないジャックと、戦闘力のバカ高いウルフは、さすがの隊長の貫禄。
それぞれのルートでのファイトっぷりは、スチルも多く、見応え十分でした。
もちろん、ガチガチの本格ミリタリーものではないので、シナリオ・世界観などの基本設定的には、ファンタジックな部分も多いんですが。
肉弾戦の様子や、慎重めな判断…「引き際」の見極めなどなど…は割と現実に沿う部分があるように思えますねー。

もう一つの魅力は、合間に時折入るキャラ同士の掛け合い!
みんな気心が知れた感じで、和気あいあいと物騒な内容を語ってくれます。
特にウルフが絡むと、シリアスなシーンも何故かお笑いになってしまうという…
決して隊長としての実力がないわけでもなく、それなりに重い過去もある…はず、なのですがね…
いやー、第二小隊、いろいろ楽しそうだなぁ。

そうそう、初作の「毒式エンカウント」で出ていたスナイパー「シーザー」と「スティンガー」も、もちろん再登場。
今回は、建物の外からのサポート役として、少ない出番ながら良い仕事をしてくれてますよ!


そして今回出てきた…敵だか味方だかわからない存在…メテオラとリラ。
メテオラはともかく、リラは…できれば、あんまりひどい目に遭わせたくないキャラデザでした。
どんな見た目って…ツインテのJK?
もう、作中でウルフが言っていた「ジャックが首をヘシ折らなくて良かった」に全面的に同意です…
それをやったら、たとえそれが軍人として当然の行為でも、殺した方が見た目は悪役ですもんねぇ…


さて、このシリーズ、この先どうなっていくんでしょうね?
今までの話のシナリオは、どれも訓練中のアクシデントで、「実戦」の話ではないので…
会話自体は殺すの殺さないのとかなりシビアなものの、実際の死者や被害…みたいなものは、殆ど出ていないんですよね。
(One-Way Ticketだけは、モロに死者が出てますけど。これはメテオラ側の話だし)
なので…この物語がこの先、血で血を洗う残虐描写有りのシビア~な方向に行くのか、はたまた、全年齢推奨のマイルドな感じで纏まるのか、先の予想がつきません…この先も目が離せませんよ!


軍人さんたちがカッコよく戦う、軽めでとっつきやすいミリタリーもの(やや女子向け!)
って、あまりないテーマでもありますし。
これからも作者さんの今後に期待です~