鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

日照雨~そばえ~

2017-11-06 01:41:55 | フリーゲーム(ホラー)
日照雨~そばえ~
ホラー探索ADV・逃げイベント有り・パズルが大変
制作者:Note⇔Memo様

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日照雨って…そばえ、とも読むんですか?
普通にひでりあめって読んでましたっす。
漢字見ても「そ」とも「ば」とも読めないから、完全アテ字なんだろうけど…
なんか「蕎麦湯」とか思い出しちゃって美味しそう。(←全く関係ない)

話を戻して。日照雨。
えー、今作は、展開にちょっとアレな部分があるので年齢制限がかかっています。
また、何をどうやっても爽快なエンドとは言い難いので、後味悪いのが嫌いな方にはお勧めしない。
内容的には、酸いも甘いも噛み分けた大人の方向け…かなぁ???


ごく普通の会社員である輝は帰宅途中に白い狐と出会い、不思議な声に導かれるまま、見知らぬ屋敷に入り込んでしまう。
帰ろうにも玄関の戸は開かず、輝は仕方なしに、帰り道を求めて屋敷を探索してゆく。
あちこちに見つかる、悲惨な内容の日記と、輝を襲う、無残に焼けただれた女性の幽霊。
一方で、輝を導くように現れる男の霊は何者で、一体何を訴えているのか。


…という。ざっくり言うとそんな感じ?
基本は探索ゲーですが、やりごたえのあるパズルや、合間合間に挟まれる逃げイベントなど、バラエティ豊かな仕様を持つゲームになっております。
エンドは2+1エンド。初回は選択肢分岐で2エンド。周回でもう一つエンドが増える…感じかな?

一周目はパズルや謎解きで手間取って時間がかかるかもしれませんが、実はゲームボリュームはそれほどではありませぬ。
しかも二周目以降は面倒なパズルをスキップできたりするので…多分、初回の半分以下の時間で回れると思います。

そうそう。パズル。そのままの状態だとこれ、解けません。
大体、ど真ん中に縦3コマの花嫁がいる時点で、もうそこから右に鍵を出せないですもんね;
ポイントは「折る」を使う事。
折れるコマは人型のモノのみ。右下の部分に持ってくることで、ポキッ☆とやれます。
邪魔な位置にいる人型コマは全て折ってなくしてしまいましょう。
女の子と花嫁が消えると空白コマが増えて、なんとか鍵を出せるはず。

最初のコマを折る時には、これ折ったら死亡フラグじゃないの?とか、エンディング分岐に関わるんじゃないの?と迷いましたが…そんなことは全然なかったので、躊躇わずにどうぞ!
どっちみち、最後のカギも折らないと手に入りませんのでね。

そのほかの謎解きは、よく芸者さん?舞妓さん?がやる、扇子を投げる遊びの謎解き。
3回やって、合計点数を競う…らしいです。
甲と乙のうち、甲はもう3回目を終えているので、乙の最後の一回の手を作ります。
勝っても負けてもいけない…というヒントを参考に、点数が同じになるような手を作りましょう。
羽の置ける場所は多いんですが、扇子を置ける場所は3カ所しかありませんし。迷わないと思いますよん。


アクションイベント…逃げはけっこう難しめ?
うん、いや、回復ポイントはけっこうありますので、クリアできないほどではないんですが。
逃げ下手だと、けっこうダメージ入ります。
操作キャラの足が速いのはいいんですが、出入り口の判定が厳しくてですね…
案外ひっかかるのが部屋の出入り口の「襖」! 
操作を誤ると、敵が来てるのにわざわざ開け閉めしはじめて、追いつかれて、大ダメージ受けたりする…;

逃げイベの入るタイミングは決まっているので、その前には必ずセーブをしておきませう。
私は事前セーブから何回もやりなおして、ノーダメ、もしくは低ダメでクリアできるまで粘りました。

ちなみに、逃げイベは、いずれかの部屋の「行燈」にクリックすると逃げ切れるのですが。
大体2回使うと、行燈の火が消えてしまう?仕様のようです。
使える行燈がどんどん減っていきますので、常に「どこの行燈が使えて、どこに逃げればいいか」を意識して動くのが大切ー。
+αのエンディング・ルートでは、逃げイベントがほぼ倍になりますんで、ここ重要ですよ!

※この先、若干の内容のネタバレを含みます

シナリオは…最初にも言ったとおり、いろいろ後味の悪い…
うーん、でもどうなんだろう。最終的には、お似合い同士って気も?
どんな悪縁であっても縁には違いなく…愛と同様に、怨み憎しみも一つの絆と…言えなくもないの…かもしれない。
●し●され、幾度も繰り返すたびに、互いに深く強く繋がっていく…終わりのない物語。
なんちゅーか、ディープな世界だわー。

そうそう、立ち絵、スチルは、非っ常~に美麗です。
何か普通にハッピーエンドになってほしい感じの美男美女な絵柄だっただけに、よけいにラストが衝撃に感じましたね…
また、音楽もほぼ、このために作られた楽曲とのことで、オリジナリティあふれる一作になってます。


ホラー好き、逃げゲー得意&絶望耐性のある方におすすめです~
年齢制限描写は…シチュエーションとしてはアレなんですけど、グラ的には、そんなに露出があるわけじゃないので…男性諸氏はそこ期待しすぎないように!








なんだってお前はそんな奴にそこまで執着するんだ!と、ヒロインを小一時間問い詰めたい。