鼠喰いのひとりごと

DL系フリーゲームや本や映画などの感想を徒然に

親愛なる○○へ

2017-04-04 01:37:08 | フリーゲーム(ホラー)
「親愛なる○○へ」
探索ADV・巧みなミスリード
制作者:皐月の夢様(有限の遑

==================

1人暮らしの大学生、つかさは、少し前から部屋に届けられる不気味な手紙や荷物に悩まされていた。
時折身近に感じる誰かの気配と悪意。これはストーカー犯罪だとわかってはいても「自分のことは自分で解決する良い子」として生きてきたつかさは、誰にも助けを求められない。
大学の友人、冬馬と志穂にやっとの思いで相談をしてみたものの、事態は悪くなるばかり。
果たして真犯人は誰なのか。
身近にいる誰かなのか?……それとも…?


面白かったです!!

いろんな意味で先が読めない展開のうえ、シナリオ構成含めて、ミスリードが巧みで楽しめました。
登場人物が少ないこともあって、真犯人はたぶんこの人?というのは予想つくのだけど…
間に挟まる弟のエピソードと、???のターンが何気にトリッキー。

実は私、最初バッドエンドのロゴが出た時、後にまだ話が続くとは夢にも思わずにゲームをぶっちぎってしまいまして…
そのあとすぐ公式サイトを見てグッドエンドにたどり着いたので、真犯人とコトの真相をそこで初めて知り…えっ、そういうことだったの!?と、ものすごく驚きました。

…バッド1を、きちんと最後まで見ていれば、犯人もトリックも、???が誰なのかも、グッドへのヒントも全部教えてもらえた?…らしいです~…
なので皆さまは「あっ畜生バッドだ!!」と思っても、エンディングイベントが全て終わって画面がタイトルに戻るまで、しっかり見るようにしてください。

ちなみに、真相を知ってからもう一度プレイすると、登場人物の「心の声」を知ることができたり。
このシーンでこの人こんなこと考えてたのかー、というのがわかって実に感慨深い…


物語の大部分を占めるマップは主人公の自宅。そしてバイト先と学校のみ。
期間は10日あまり。それほどイベントが多いわけでもなく、マップが広大なわけでもなく、できることも限られている……それなのに、すごく濃密で面白いシナリオなのがスゴイ。

前作の「セブンテッドクロス」から、乙女ゲ→一般向けの作品に挑戦されているんでしょうか。
もともと絵も美麗&シナリオ構成も上手なだけあって、ジャンルが違っても十分通用する仕上がり~
今回も、男女問わず十分楽しめる良ゲームだと思います! 

次作も楽しみ^^
できれば今回の弟さんが主役の話も見てみたいなぁ