『民主主義』で拡大する不平等
この20年で民主主義国家と非民主主義国家の姿は大きく変わってきました。2019年には世界の民主主義国家数を非民主主義国家数が上回りました。GDPを見ても民主主義国家は低迷し、非民主主義国家の方が成長しています。
民主主義は世界の王道か?対ロシア国連決議から考える | スペクティ(株式会社Spectee)
コビッド19パンデミックへの対応も中国などの非民主主義国家の方が迅速に対応したように見えます。民主主義国家では意思決定に時間がかかる分、緊急事態への対応が遅れがちになります。そのような現実を前に民主主義の変容も必要なのかもしれません。と言っても、単純に非民主主義国家をモデルとすることは賢明な選択ではないでしょう。
多数を握る政権が思うがままに権力を振るう日本の「民主主義」
日本の民主主義は未熟なまま、成熟とは言い難い姿を見せています。安倍晋三元首相の国葬騒動を見ていると憲法や法治が蔑(ないがし)ろにされているように見えます。単純な二者択一でなく、問題を議論して折り合いをつけていくというのが民主主義の知恵のはずです。多数を握る政権が思うがままに権力を振るうというのは許されません。
安倍政治の「単純な多数決主義」によって後退した、この国の「民主主義」
安倍政治の下で、日本の民主主義が単純な多数決主義になって、本来の政治の力が弱体化してしまいました。岸田首相が国葬について「丁寧に説明」と言っても、言葉が虚しいのは、最初から結論ありきで多くの国民の声を聞く気がないことが、国民にも分かっているからです。安倍政治の下で後退したこの国の民主主義を取り戻すためにも国民一人ひとりが考え行動することが大切です。
「弱者に厳しく、強者に優しい」アベノミクスに蝕まれた日本を健全化するために
今の日本の政治は「弱者に厳しく、強者に優しい」という「アベノミクス」に蝕まれています。その結果として、国民生活は苦しく、将来への展望も失いつつあります。日本社会を健全化するために何が必要か真剣に考える必要があります。
例えば、政策を吟味するためにAIを活用することも可能でしょう。ただしAIにすべてをまかせるのではなく、AIを諮問機関の一つとして活用する政治の知恵が問われます。
「新しい資本主義」でアベノミクスの過ちを繰り返すのではなく、「新しい経済システム」の構築が必要
政治の目的は社会的不平等をなくし、社会的格差を縮める政策をいかに進めるかにあります。
「新しい資本主義」なのに…新しくない事業続々
格差を前提にした資本主義は行き詰まっています。
「新しい資本主義」など言って資本主義を延命するのではなく、「新しい経済システム」の構築が重要だと言えます。資産を持つものの経済ではなく、人々が幸福に生きることが可能な社会システムです。(近)
(編集部より)
日本は民主主義国家だと思わされてきましたが、実は「多数決独裁主義」。統一教会の集票運動を使って国会で多数をとってしまえば「多数決」でやりたい放題、という政治が長く続き、日本という国がここまで委縮し、極端に沈んでしまった。他国では上がっている賃金が日本だけ上がらない。「国葬」についても、先進国からソッポを向かれ、バイデン氏もマクロン氏もメルケル氏も誰も来ない、「そして誰もいなくなった」状態。その上、全世界から非難されているミャンマー軍部を「国葬」に招待する、という乱調ぶり。坂本龍馬ではないけれど「ニッポンを丸洗い」しなければダメですね。
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