(デイリー新潮の記事より)
貴重写真で振り返る、吉田茂元首相“国葬”の風景 当時も反対の声が…人々は黙祷の要請に応じなかった?
当時も反対の声が
89歳で大往生を遂げた吉田茂の国葬を、亡くなったその日に決めたのは佐藤栄作首相(当時)。東南アジアを外遊中だったが、急遽帰国し、吉田の遺体にすがりついて泣いていたという。このときも、唐突な国葬の決定には、“戦後、国葬は廃止されていたではないか”“日本の復興は国民の努力の賜物ではないか”等々、反対の声は決して小さくなかった。
繁華街で目をつむっていたのは警察官だけ?
神奈川県大磯の自宅を出た吉田の遺骨が、武道館に到着したのは午後2時。ものものしい儀仗隊に迎えられ、19発の弔砲が発射された。開会の辞のあとは、1分間の黙祷。これは会場にいるいないにかかわらず、全国民に要請されたもの。このあたりは、今回の国葬とは大きく異なる点だろう。もっとも、各地でサイレンが鳴り響いたが、繁華街で目をつむっているのは警察官だけだったという話もある。
この日の午後、国公立の学校や官公庁はお休み。競馬や競輪などの公営ギャンブルも中止に。“国葬”という名にふさわしい仰々しさである。
かかった費用は、現在の価値で7千万円ほど。今回の国葬について、政府は、今年度予算の予備費から支出を決めている約2億5千万円に、警備費や外国要人の接遇費など14億円余りを加え、総額で16億6千万円程度となる見通しを示した。
県民に“弔意の表明を強制”しないよう県議会議員が知事に要請 大分
9日は、県議会の「県民クラブ」の議員10人が県庁を訪れ、広瀬知事に対し9月27日に行われる安倍元首相の国葬で県民に弔意の表明を強制しないことなどを求めました。広瀬知事は「強制する立場にはないと思う」と話しながらも、「県の対応は検討したい」と 答えていました。
国葬反対デモ各地で… 首都圏知事らは出席に“前向き”
新宿
新宿駅前では、先ほど午後5時から、女性たちの団体が主催した国葬に反対する集会が開かれました。
デモの参加者
「“モリカケ桜”とか、日本全部が哀悼の意ではないから勝手にやりたい人がやったらいい」
新潟
「国葬しないで福祉にまわせ」
新潟市では、国葬反対のパレードが行われ、安倍元総理と旧統一教会の関係などを批判しました。
パレード参加者
「統一教会と深く関わってきた安倍元首相の国葬は中止すべきであります。国葬は統一教会に再びお墨付きを与えかねません」
一方で、こんな声も。
「私自身は賛成なんですけれども…歴代で最長の首相ということだったので、そこで評価した点ではあります」
高知
高知市では、およそ50人が集会に参加。“国民のために使われるべきお金を国葬に費やすのは、やめてほしい”などと訴えました。
集会参加者
「私たち国民がどのくらいしんどい思いをしてきたか、その(安倍元総理の在職)8年8か月だったのでは。だから国葬にはノーです」
大分市でも。
国葬反対集会
「閣議決定いますぐ撤回」
集会参加者
「内閣の閣議決定だけで国葬を決めてしまうことが、あまりにもやっぱり無茶だと」
一方、首都圏の知事らは、国葬出席に前向きな考えを示しています。
各地のニュースが国葬反対デモを報道
福島
安倍元首相の国葬の中止を訴える集会が9日、福島県福島市で開かれた。
集会には労働組合や市民団体など23の団体のメンバーが集まり、「国葬よりいのちとくらし」「私の税金使わないで」などと書かれたプラカードを掲げ税金を使った国葬の中止を訴えた。
愛知
愛知県豊橋市で10日、27日に予定されている安倍晋三元首相の国葬に反対する抗議活動があった。「国葬反対」などと書かれたプラカードを手にした約40人が豊橋駅東口に立った。
鹿児島
10日、安倍元首相の国葬実施に反対する市民らおよそ50人が鹿児島市の天文館で集会を開きました。
参加者らは「税金の無駄遣い」、「弔意の強要」などと書かれたプラカードや横断幕を掲げ、街を歩く市民に国葬反対を訴えていました。
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