この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

主任検定員としての検定会@サンメドウズ清里

2014-03-19 22:13:08 | スキーの話題一般
先週末は所属するクラブでバッジ検定およびジュニアテストを行いました。場所はサンメドウズ清里スキー場。幸い天気も良く、バーンコンディションもまずまずの検定日和となりました。

今回初めて主任検定員を勤めさせて頂きました。これまでは検定員として採点するだけの役割でしたが、今回は検定要項の作成、スタッフ分担決め、案内作り、受検者募集、そして当日のオペレーションなどなど、たくさんのやるべきことがあり本当に大変でした。

お陰様で延べ17名もの受検者が集まり、バッジ1級3名、2級5名、ジュニアテストでは4名の合格者が出ました。合格証を渡して合格者の皆様の嬉しそうな顔を間近で拝見できるのは、主任検定員の特権ですね。

他方で、残念ながら合格されなかった方々の無念さもよく伝わってきました。自信を持って臨んだのに意外に評価が低かったと感じる方もおられたかも知れません。採点のポイントについては誠心誠意ご説明したつもりです。

検定を受ける目的は合格証をもらうことだけではないと僕は思います。たとえ不合格であった場合でも、どのように滑りを改善すればもっと上手くなれるかを客観的に知ることができるのも、検定受検の目的でありメリットだと思います。合格点が出ている種目については自信を深めて頂き、そうでなかった種目については指摘されたポイントを参考にして練習に励んで頂ければ上達も早くなり、合格はぐっと近づくと思います。





(バッジ1級事前講習では誠心誠意、受検生のためのアドバイスを心掛けました)

 

さて話は変わりまして、今シーズンからバッジテストの検定種目が変わりました。バッジ1級は大回り、小回り、不整地小回り、横滑りの4種目、バッジ2級は大回り、小回り、シュテムターンの3種目となりました。どちらもフリー滑走がなくなりました。

今シーズン2度ほど検定員をやってみて、新しく設定された横滑りとシュテムという種目をどう採点するかで大いに悩まされました。横滑りに関しては外向傾のポジションがしっかり取れるかを見るためとか、パラレルへの発展するベースを見るためとか言われています。シュテムに関しては外スキーにしっかり乗れているかを見るためとか、急斜面・悪雪といった状況への対応能力を見るためとか、まぁいろいろな解釈がされています。内足主導なる旧課程へのアンチテーゼとして導入された、なんて穿った見方もありますね…σ(^^;)

それはともかく、ほとんどの受検者はこれらの種目をどう滑ったらいいのか分からないのではないでしょうか。検定受検になって初めて横滑りやシュテムを滑った、という受検生も少なくないようです。横滑り種目がなかった旧教程の検定員の間でも、何を着眼点とすればよいのか分からないという戸惑いがありました。

横滑りのポイントなんて、スクールなどで習いでもしない限り分かるはずないですよね。まぁ、1級や2級を取りたかったらスクールに入りましょう(=お金を落としましょう)というメッセージでしょうか?(^^;) スキー技術の到達度をみるというバッジ検定の趣旨からすれば、単純にフリー滑走が入っていた旧バッジ種目でよかったのではないか、という感想を持ちました。

以上で検定会実施報告を終わります。

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