大変遅れましたが、大瀧徹也&飯島庸一 フィジカルトレーニングセミナー 第2弾に参加してきましたので報告します。
前回の第1弾のセミナーに引き続きまして、今回のテーマは「体軸と回旋軸」。「正しいスパイラルモーションを身につける」がテーマであります。
まずは「体軸」についての講義。重心と荷重点を結ぶ線(パワーライン)には、(1) 左ストレート軸、(2) 中心軸、(3) 右ストレート軸、(4) 左クロス軸、(5) 右クロス軸の5本あり、そのうちスキーで重要となるのは(4)と(5)のクロス軸。
前回も紹介のあった米国アルペンの若手スターであるMikaela Shiffrin選手の動画を元に、パワーラインに関する解説が行われました。youtubeで見つけたので載せます。
特徴として、(1) 谷回りで外スキーにしっかり乗っていること、(2) 切り替えの場面でクロス軸4と5の両方に乗っていること、(3) 舵取りの場面ではしっかりクロス軸に乗っていること、などが見て取れます。確かに、両クロス軸を入れ替えているだけのとてもシンプルな滑りですね。
続いて、大瀧選手が実際に滑る際のフィーリングについて解説がありました。
(1) アルペンGSの時は、重心をみぞおち辺りに意識。長い軸を作り、外足への荷重意識がほとんど。内足は邪魔しないように。
(2) アルペンSLの時は、腰を支点に力を伝えるイメージ。ゲートを過ぎるまでにターンを終わらせるように意識。
(3) 技術選大回りの時は、外足に力が伝わっていなくても体軸を長く見せたい。ほぼ内足荷重でターンの前半を作る。演技と割り切って大きな傾きを作る。
(4) 技術選小回りの時は、支点をみぞおちのあたりに。中回りを小さくしてゆくイメージ。切り替えで軸をひねる。腰は正対で上体をひねる。
次に、「回旋軸」についての解説。回旋動作は腰椎ではなく胸椎で行っている。また仙腸関節が回旋運動を生じさせているとのことでした。
以上の講義の内容を踏まえて、参加者自身によるさまざまなエクササイズを行いました。
次回の第3弾も受講予定です。楽しみです。