この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

セミナー参加

2011-07-12 16:41:00 | スキーの話題一般
吉岡大輔さんのセミナーが先週ありましたので参加してきました。有志の方々が開催して下さったセミナーです。3回シリーズのセミナーでしたが僕は仕事の都合で最終回のみの参加となりました。

吉岡選手はこのようなセミナー講師をされるのは初めてということ。ういういしい感じでセミナーが始まりました。さて、セミナーの内容をまとめます。

技術選の技術について
・ 一番大事なものは「ポジション」

・ 「前後ポジション」=ターン前半にトップを使い、フォールラインで真ん中、ターン後半でテールから抜いて板のたわみを引き出す。

・ 「左右ポジション」=ターン前半では思いっきり内倒する。頭と板との水平距離を出来るだけ長く取る。それを後半に向けて脚の内倒はそのままに、上体だけゆっくり起こしてゆく。

・ 「回転」=ターン前半は内向。Maxから後半にかけて外向(上体をフォールライン方向に)。今シーズンからショートターンでも体全体の回転を使った。「体の真後ろから板が戻ってきて、体と板とをクロスオーバーさせるイメージ」

・ 2007年ごろは山回りに重点を置いて板のたわみを引き出すことをテーマとしていた。今年は谷回りが自分の中でもテーマだった。板の表面が下から見えるような谷回りを長く取る。これはアルペンにも繋がる動き。

今年の技術選のビデオを見ながらの解説
・ フリー滑走=体の軸の大きい傾きが見える。そのときは外足主導。内足は邪魔にならない程度にたたむ。

・ ショートターン=今年はターン前半から早めにずらすことをイメージ。ターン後半ではストックをつく位置を昨年よりも前にし、手首は横向き。

アルペン系の技術について
・技術選よりもシンプル

・傾きはなし。ターン後半のタメと板の反動の利用

・ 高いポジション

・ リゲティ選手(金メダリスト)の話では「ペダルを漕ぐような動き」

質問タイム
Q (参加者=私)「外足荷重というお話だったが、切り替えのところで外足と内足の荷重配分はどのように変化するイメージを持っていますか?」
A (吉岡選手)「外足9:内足1という意識。切り替えのところでは8:2→7:3→6:4→5:5というように荷重配分は移ってゆくが、その時間は短い。実質的に9:1→1:9という感じ」

Q(参加者=あこりん)「オフシーズンのボディーケアや食事はどのように気を遣っていらっしゃるか?」
A(吉岡選手)「食生活は乱れがちなので、 あえて言えば3食取るようにしている」

以上のような講演内容でした。聞き取った内容に多少のずれがあるかもしれませんが、その点はあらかじめご了承下さい。

アルペン選手としての長所を活かしながらも、技術選で求められる要素もしっかり取り入れようという柔軟性の高い姿勢が吉岡選手には感じられました。これからも技術選で活躍していただきたいと思いました。

最後に、昨シーズンの全日本スキー技術選手権大会での吉岡大輔選手の決勝総合滑降をお楽しみ下さい。