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水産庁がスケソウ、ホッケなどの資源評価結果を公表 最新データに更新、2031年に基準値を上回る確率示す

2020-10-20 09:51:39 | ニュース

 水産庁は14日、スケソウ、ズワイガニの資源管理方針の検討会で指摘された事項に対し試算結果を公表した。ホッケも最新の情報に基づく資源評価が行われ、資源状況などの評価結果が更新された。

 改正漁業法における新たな資源管理では、持続的に採捕可能な最大の漁獲量(最大持続生産量=MSY)を達成できる資源水準に水産資源を維持・回復させることを管理の目標にしており、スケソウ太平洋系群・日本海北部系群、ズワイガニ日本海系群A海域、ホッケ道北系群の最新情報による資源評価が今年9月末に行われた。資源状況、毎年の資源量や漁獲量の推進などが更新され、その結果が公表された。また、スケソウとズワイガニは前回の資源管理方針の検討会で出された指摘事項に最新データに基づく試算を行い①当面の間、漁獲量を固定した場合のMSYレベルの資源量達成確率②2031年漁期に親魚量が目標管理基準を上回る確率が50%となる安全係数βなどが公表された。

 それによると、スケソウ太平洋系群は、2019年の親魚量が30.2万㌧、目標管理基準値22.8万㌧、限界管理基準値15.1万㌧、禁漁水準値6.0万㌧、MSY17.1万㌧。安全係数βを0.8とした場合、2021年漁期の平均漁獲量は18.9万㌧、2031年漁期に親魚量が目標管理基準値を上回る確率は72%と予測される。

 スケソウ日本海北部系群は、2019年の親魚量が5.6万㌧、目標管理基準値38.0万㌧、限界管理基準値17.1万㌧、禁漁水準2.5万㌧、MSY4.4万㌧。安全係数βを0.8とした場合、2021年漁期の平均漁獲量は7.1千㌧、2031年漁期に親魚量が目標管理基準値を上回る確率は3%、限界管理基準値を上回る確率は57%と予測される。

 ホッケは、2019年の親魚量が2.4万㌧、目標管理基準値11.2万㌧、限界管理基準値3.4万㌧、禁漁水準0.5万㌧、MSY12万㌧。安全係数βを0.8とした場合、2021年漁期の平均漁獲量は4.6万㌧、2031年漁期に親魚量が目標管理基準値を上回る確率は70%と予測される。


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