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環境省がえりも地域におけるゼニガタアザラシ捕獲頭数の考え方を検討

2015-11-29 11:57:00 | ニュース

 環境省北海道事務所は、24日午後1時30分から札幌市エルプラザで平成27年度第2回ゼニガタアザラシ科学委員会を開き、漁業被害対策が必要なえりも地域で行う予定の捕獲頭数の考え方、環境省が実施している被害防除対策の結果、特定希少鳥獣管理計画案を協議した。環境省は毎年更新する実施計画において具体的な捕獲目標などを盛り込む方針を明らかにした。その際に年間の捕獲上限数を決めるほか、メス成獣や混獲死亡個体、常習個体の取扱いなどの検討課題が示され、28年度から30年度までの3年間において過不足の捕獲頭数を柔軟に調整する考えを明らかにした。

 この日は、折からの悪天候で委員長の羽山伸一日本獣医生命科学大学教授や松田裕之横浜国立大学教授、小林万里東京農業大学教授らが欠席し、桜井泰憲北大特認教授を委員長代行として予備的な協議、意見交換を行った。環境省は再度科学委員会を開き、パブリックコメントでの意見募集を経て来年3月までに管理計画と28年度実施計画を決める。