「浜の元気は北海道が源」後継者対策、輸出振興を
森山裕農林水産大臣が就任後初めて来道し20~22日まで北海道の農業、水産業の現場を視察し、関係者と意見交換を行う。
20日は、石狩新港のぎょれん総合食品(小樽市銭函)を訪れ、中村隆一社長や三好敏博専務の案内で工場内を視察し、冷凍食品の生産工程を見学した。大臣は水産庁の浅川京子資源管理部長らを同道。そのあと、同社で製造している日本海ニシンを原料にした味付けカズノコや各種製品などを試食した。
また、川崎一好道漁連会長、山崎峰男道水産林務部長らと漁業の構造改革、輸出振興策などをめぐり意見を交わした。川崎会長は漁船建造を含む担い手(漁業後継者)対策、資源増大に取り組む漁業者への支援、水産物輸出促進などを要望した。
意見交換後、森山大臣は「浜の元気の源は北海道にある。現場を見て意見を聞くためまず北海道を訪れた。川崎会長から要望のあった後継者の漁船リース事業は概算要求にも盛り込んでいるが、しっかり対応する。自民党が決定したTPP対策でも要望しており、将来を担う後継者対策に万全を期す。また水産物の輸出では北海道は全国の半分を占め、その役割は大きい。水産の企業集積という点からも先頭を走ってもらいたい」と述べた。