降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★蛭子能収さん展は凄いのだ。

2016年01月16日 | 新聞


渋谷PARCOミュージアムで開催中の「新春えびすリアリズム~蛭子さんの展覧会」に行った(1月18日まで)=写真
「18禁コーナー」以外は、会場内撮影OKという太っ腹な蛭子ワールドはけっこう込んでいた。

キング・オブ・カズ——タレント、俳優、ギャンブラー、漫画家、作家(?)として、ブラウン管(←古いぞ!)で見ない日がない蛭子能収さん(68)。
不条理でシュールなギャグ漫画もいいのだけど、やはり独特な色彩感覚のポップ・アーティストとしても凄いのではないかなぁ~と思うのだ。

【 知ったこと&驚いたこと 】
❶蛭子さん、映画監督もしていたの!
知らなかった。2本も撮っていたとは。
2003年に短編映画「諫山節考」、07年には「歌謡曲だよ、人生は」オムニバス中の一本「いとしのマックス」。観てみたい。
さらに、4月公開「任侠野郎」では主演とは!

❷蛭子さん、色指定はやっぱり100%!
名作「不条理でポン」生原稿が展示されていた。やはり指定はほとんど「100%」。
例えば、
M100%、C100%、Y100% +M100%、
たまにY10%+M20%、M60%+C40%だった。
(Mはマゼンタ、Cはシアン、Yはイエロー)
指定すべてに「%」を書き込んでいたので、蛭子さんの几帳面さも垣間見たような(笑)。

❸蛭子さん、ダスキンでリーマン!
長崎から上京後、27~33歳までダスキン練馬営業所で普通のサラリーマン生活をしていたとは……。
さらに、長崎時代から下宿先や仕事先の様子を、その都度きちんと写真に撮っていたのにはビックリした。マメだなぁ。

❹蛭子さん、シルク版画は10万円!
ポップな前衛イラストとして、なかなか味があるので買おうかなぁ~と思った蛭子画伯のシルクスクリーン版画は税別10万円。
額装6万円、シート4万円……額がかなり高いのだった。

ちなみに、入場料(一般)500円には「えびす名言みくじ」付き。
「自信なんて、たいして役にたたないですよ
→よく『自信がない』って言うけどさ、自信満々でやったことでも相手が見たら全然ダメってことはたくさんありますよね。
逆に『自信がないけど、これどうかな?』と思ったものが、すごく評価されることもある。
うまくいくかどうかなんて、ギャンブルみたいなもの。自信なんて気にせず実行してみればいいじゃない。」
(原文ママ=『いきるのが楽になる、まいにち蛭子さん日めくり』から)

なるほどねぇ、生きるヒントにな…………らないか(笑)。