降版時間だ!原稿を早goo!

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「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★「シーズンズ」は圧巻だった。

2016年01月11日 | 新聞

「シーズンズ・2万年の地球旅行」(1月15日公開)を試写会で観た=写真
映画コピーは
「さあ、生命の旅へ——最後の氷河期から現在、そして未来へ。動物たちと時空を旅する全く新しいネイチャードキュメンタリー」
関西弁がいい味を出していた笑福亭鶴瓶さんと、慈愛あふれる声の木村文乃さんが、日本語版ナレーション。
「WATARIDORI」で鳥との並飛行、「オーシャンズ」で世界の海を見せたジャック・ペラン&ジャック・クルーゾ監督作品、今度は地球丸ごと!
総製作費40億円、スタッフ400人が最新の撮影技術を駆使し4年かけて撮ったという。

英BBCのネイチャーものや自然科学番組は好きなのでよく観るが、臨場感あふれる圧倒的映像美の「シーズンズ」はとても良かった。
見たことないアングルの映像ばかり!
既視感ゼロ!
動物目線の映像にビックリ!
大氷河の崩落シーンから始まり、地球の気象が落ち着き、森が誕生。そして四季が生まれ、動物と人間が共存していくまでの2万年が97分に凝縮されている(→もう少し長くてもいいんじゃないのかなぁと思った)。

▽オオカミやイノシシと同じ速度、同じ視野で狩りをするシーンは、どうやって撮ったのだ?
▽零下40度のノルウェーで、ヨーロッパパイソンの激闘シーンを、どうやって撮ったのだ?
▽白馬の群れが大地を疾走、空中からそして地表からのアングル、どうやって撮ったのだ?

「どうやって撮ったのだ?」ばかりだけど、動物たちと同じ目線での映像ばかりなのが新しく、圧巻。
彼らには、こう見えるのかぁ。

厳しい氷河期から2万年、動物と人類は地球の同じ住民なのだよ、とドラマティックに描写している。
……だけど、
北朝鮮の〝自称水爆〟核実験報道のあとに観ただけに、
「ああ!素晴らしい!
この地球の未来には生命の希望と躍動があふれている!」
とは思えないのだけど、まぁそこは——でございました。
*ネイチャー=おなじみ新聞用字用語集「記者ハンドブック」外来語用例では、
▽ネーチャー[ 英国の雑誌は「ネイチャー」]
とあるけど、なんとなく変……。