降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★誠意を感じる「おわび」もある。

2014年09月05日 | 新聞

築地新聞のように、
チッ、仕方ないなぁ、著名人だから敵に回すと面倒くさいし、と
「人を選んで(仕方なく)おわびする」
こともあれば、何となく
「あれまぁ……やっちゃいましたかぁ。ウフフッ。まあ、気をつけましょうよ」
という「おわび」もあるなぁと同じ朝、朝刊2紙を見て感じた。
(他意は全くありません。
僕も〝訂正・お詫びたくさん経験者〟ですので、校閲・紙面担当者の凹むツラさは十分わかります、ホント。
でも、日刊紙の場合は1日だけ下を向いていれば、翌日はリセットなのです←重ねて、経験者談)

9月4日付の、とある朝刊フロント1面=写真
「おわび=3日付朝刊1面記事に関連26面とあるのは誤りで、記事はありませんでした。おわびします」
これ、たぶん版の勘違いか、別本社発テキストそのまま掲載ではないだろうか(→結局は確認ミスなんだけど)。
「記事はありませんでした」というところに社の誠意を感じちゃう。

同日付築地新聞1面=
「池上さんコラム掲載します。
本社はいったん、コラムの掲載を見合わせましたが、適切ではありませんでした。池上さんと読者の皆様におわびして、掲載します」
〝適切ではありませんでした〟って、どう適切ではなかったのだろーか。
こういうゾンザイな書き方もあるのか。

誠意がある訂正・おわびと、
誠意がない訂正・おわびとがある、
と思いつつ、訂正は明日は我が身なのだった。