降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★アノ人を見たのだ=初秋の京都・番外編③止

2014年09月20日 | 新聞


【きのう9月19日付の続きです。
写真は、本文と関係ありません。
送り火から1カ月、左上に見える東山・大文字山には今もうっすらと〝大〟が見えた】

祇園の愛人(←1度ぐらい言ってみたかっただけ)と京都駅で別れ、新幹線で東京駅に戻った。
JR線に乗り換えようとして自動改札口に向かったら、目の前を〝黒い、あやしいおじさん〟が横切った。
ん? あの日焼けして苦み走った顔で、太い腕を見せつけるかのよーなTシャツ&ジーンズ姿の長身の、ずんがずんが歩いていく人は………。

旅する作家・椎名誠さん(70)だった。
お声をかけようかと思ったけど、
「いま急いでいるのだ!
17番線ホームは、どっちなのだ!」
と、哀愁の低い声で言われそーでやめた。
それにしても、バッグ一つ&Tシャツ&ジーンズ姿とは。
地球どこでも不思議旅作家なのだった。

以前、雑文で
「新幹線のホットコーヒーは、なかなか美味いのだ。むはははは」
と書いていらしたから、きっとグリーン車で原稿を書きながら飲まれるに違いない、と東京駅でわしも考えたのだ。