降版時間だ!原稿を早goo!

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★軍艦島に行きます(月末ね)。

2014年09月15日 | 新聞/小説

軍艦島上陸ツアーがあったので、旅行会社に申し込んだ。
やはり申し込みが多くてキャンセル待ちの末、
今月(9月)下旬ようやく上陸できそう。

【軍艦島】正式名称は、端島(はしま)。その外観が戦艦に似ているので呼ばれるようになった(*)
長崎県南端から約4kmの海洋に浮かぶ幅160m、長さ480m、島高48mの半人工炭鉱遺構。
大正時代には鉄筋コンクリートのアパートが建設され、昭和中期には家電普及も広がるなど、当時の最先端技術をいち早く導入し、島民の生活は裕福だったという。
最盛期の昭和30年代には5,300人が生活していたが同49(1974)年1月閉山、4月に島民が一斉退去、以後は無人島になった。


軍艦島といえば、
大沢在昌さん(58)の長編ミステリー『海と月の迷路』(毎日新聞社、本体1,800円)=写真
大沢さんは一度も取材上陸せず、当時の地図、映像、史料と、作家の想像力を駆使し、558ページを書き上げた。
す、す、すごい。
ある満月の夜、軍艦島(小説内では別名)で一人の少女が不審な死を遂げた。若き警察官が捜査を始めたが、島の掟やしきたりに阻まれ...........。
同小説は同島全盛時の昭和30年代を舞台にした〝密室〟ミステリー。
この作品、僕も軍艦島の廃墟写真を見ながら読んだけど、実に〝見てきたような〟描写ばかり。
だから、軍艦島を見に行きたい。

軍艦島といえば、
映画「007/スカイフォール」(2012年公開=サム・メンデス監督、主演ダニエル・クレイグ)。
映画内に出てくる〝デッド・シティ〟は、軍艦島をモチーフにした舞台セット(す、す、すごいハリウッド・スタッフ!)
だから、軍艦島を見に行きたい。

ただし、上陸には厳しい制限が。
悪天候なら中止、誓約書を記入のうえ添乗員とともに観光コースを巡り、立ち入り時間は約70分ほどという。
最大70分で、大沢ミステリーと「007」の世界に触れねばならないから、けっこう大変じゃん(笑)。


(*)戦艦に似ているので呼ばれるようになった
命名は、当時の新聞だという。言い得て妙のネーミング。
どこの新聞社だったのかしらん。