ウルトラ・マラソンで仮装して走る・・・・。
ハセツネ大会は「仮装」禁止だ。
だが、秋田100㎞は仮装ランナーも歓迎している。
東北のあるハーフ大会で、「お祭りのゆかた」を着て、
地下足袋に鈴を満艦飾のように付けた仮装ランナー。
しゃんしゃら・しゃんしゃら…とやられ、しかも早い、おじさんがいた。
やかましいやら、追い抜かれてがっくりやらで、まいったことがある。
それ以来「仮装」ランナーにあまり良い印象を持てなかった。
秋田大会の仮装ランナーは静かにルールを守り慎み深く走っている。
毎年すごい仮装ランナーがいるが、圧倒的なすごい、「仮装」を紹介したい。
気温が25℃を越して、しかもウルトラだ。
暑い、苦しい、筋肉痛・・・・500人近いランナーがリタイアーする、厳しい大会。
知恵を結集したウエアー、シューズ、に身を固めても、
辛いのに「仮装」するなんて到底真似はできない。
写真:95km地点、北秋田空港出口を「力走」する「サラリーマン」さん。
81㎞の第4関門で、「伴走」するスーツスタイルのランナーに追い抜かれた。
この暑いのに、良くまあスーツなぞ着たまま伴走するなんて
、変わった青年だな、と思っていた。
空港トンネル出口にこの「仮装」ランナーがにっこりとあらわれたそうだ。
鞄まで持って、ランニングシューズではなく、革靴ですぞ・・・・、しかも磨いてある。
ネクタイまでしめている。
等管理者は、このランナーの10分もあとにいる。仰天だ。
これまでに見た「最強」の仮装だ。もちろん堂々と完走した。
地元誌に掲載された。
本気で走ったら、10時間を切るランナーだろう。
余裕を見せつけられた。
来年は「モーニング」姿で走ってください。
プログラムのコメントを見つけた。
所属クラブ:★スーツランナー
コメント:晴れればスーツで走ります!
とさ。
39才だそうだ。