絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

親鸞の救い

2011-11-09 | 読書
図書館で、親鸞の救いという本を借りて来ました。

以前、親鸞を読んだので、別の本も読んでみたいと思っていたので、丁度良いと思って手に取ったら、この本でした。
実は、漫画なのです。

驚いたことに、このシリーズは、108冊あるそうです。煩悩の数に合せたのでしょうか?
ひろさちやという人の本は、以前書店で見た事があり、買ってもっているかもしれませんが、しっかりと読んではいませんが、
このシリーズは、そのひろさちやさんが原作で、横山まさみちさんという人が原画を描いています。

漫画なので、40分ほどで読み終わりました。



内容は、特に難しいことはありません。仏教の内容をできるだけやさしく教えてくれる本と言えば良いでしょうか。

でも、知るべき大切なことに触れています。

難しい本を読むより、ずっと分かりやすく短時間に重要なことを伝えてくれます。

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ある時、親鸞の弟子の間で、意見の対立が起こりました。
困った弟子たちは、親鸞にその答えを聞きに行きます。

「どうしたら、浄土に生まれ変わり、極楽往生できるのでしょう?」

という質問です。

親鸞は、答えます。「私にもわからない」と。

「ただ、ひたすら南無阿弥陀仏と唱えること。そうすれば極楽浄土へ行ける。そう信じること。」
と答えたそうです。

でも、「どうしてそう唱えれば行けるのですか?」という質問には、

「自分が尊敬し信じている法然さまがそうおっしゃったからだ」と答えました。

自分の信じている法然さまがおっしゃったことを信じる。ただそれだけのこと。
もし、間違っていたとして、地獄に落ちてもそれはしかたがないことと思っていると。

えええーー???でしょ。

では、法然さまは、なぜそれを信じるのか?それは、法然さまが尊敬し信じている偉いお坊さんがそうおっしゃったから。
その先は、元をたどれば、お釈迦さまがそうおっしゃったからと。

そういうことになるようです。

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急に、美術部の話になりますが、

私は、生徒たちに私を信じてついてこい。騙されたと思ってついてこいと言いました。
結果的に、そう信じてついてきた生徒たちが、ハイレベルの絵を描き、県展にも入選しました。

そのくらいのことは、私にも言えます。しかし、極楽浄土へ行けるとは言えません。

そこまで、信じられたら、困ります。

しかし、信じてついて行くということは、すごい覚悟だと思います。
例え、間違っていてもということが裏側にはありますからね。

そこには、矛盾もあるでしょう。しかし、人間は、神様ではないので、全て正しいという訳にはいきません。
間違っているかもしれないけれど、それでもそれに従ってみるという覚悟が、何をもたらすか。

「黙って俺についてこい」とは、私の思いあがりでしょう。
しかし、それには、私もかなりの覚悟はあったのです。
信じてついて来させるなら、来た生徒を後悔させないぞという覚悟です。

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この本を読みながら、自分がやってきた美術部の指導がどうであったのかを当てはめて考えてみました。
ひろさちやさんに聞かれたら、とんでもない勘違いだと叱られそうですね。

親鸞は、自分についてこいなどとは言っていませんからね。信じる信じないはあくまでもその人の問題だと。
自分で信じて、心に安らぎを持たせるか、疑って不安でいるかは、その人の自由だと言っています。

しかし、この場合、なぜ、阿弥陀様なのかということもありますね。
聞いている限りでは、それが、キリストさまでも他の神様でも良いように思います。









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ESさん秋の制作

2011-11-09 | 絵画指導
ESさんが、県展制作でUさんが描いたモチーフで、角度を変えて描いています。



Uさんは、横に描きましたが、縦に捉えてみるのも面白いと思って、撮影していました。
それを50号で描いています。

なかなか面白いですね。中央に切り口として白く見える部分が主役のポイントになっています。
絵にするには、このようなメインになるポイントが重要です。

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