絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

自画像デッサン

2011-11-22 | 受験生の指導
受験生のUさんに、鏡を見て自画像を描いてもらいました。



一年前くらいに、一度描いてもらいましたが、一年経って、どのくらいデッサン力がついたかということを見るためにもいいかなと思って、やってもらいました。

石膏や、その他の静物デッサンがかなりかけるようになりましたが、顔となるとまた難しさが違うようです。他の物を描くときほどの力が出ません。

やや、平面的になっています。また、右側を広く見てしまうようです。

それで、反省を生かして、もう一枚描くように指示。

しかし、それでも同じ間違いをするので、私が構造をつかむために、手直ししたのが、
これです。



Uさんは、鼻の高さが出ません。頬骨が出っ張って、鼻がへこんでしまいます。
右からの光を受けて面でつかむということがきちんとできません。
それで、私が面で掴むことをやってみせました。

似顔絵的には、最初の方が似ているのですが、顔の立体感ということでいうと、私が直した方を参考にしてほしいのです。

これは、石膏デッサンが描けるなら、できることですが、
ただ、石膏と人物が違うのは、人物は動くことと、色があることです。

特に、自画像は、見る度に顔が動くので大変です。

Uさんは、デザイン志望なので、顔のデッサンは受験にはあまり出ないようですが、
デッサン力ということを考えると、描けるようにしておきたいものです。
コメント
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