絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

貫流展

2011-11-18 | 展覧会


本庄文化会館で、貫流展をやっています。
今日から、三日間です。18、19、20日

卒業生の吉田君が出品しています。
これが、吉田君の絵です。

 

また、こんな素敵な絵もありました。



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失敗

2011-11-18 | 絵のこと
今年の裸婦デッサンの時に、指導にあたられた先生から、「菅野君は、失敗はないんかい?」と言われた。

私は何と答えたらいいか、少し迷ったが、「そうですね」と答えた。

何を持って失敗と言うか、その捕え方だろうと思うが、全て失敗の連続であるといえば、その通りである。私は常に失敗をしている。
しかし、それを自分でわかっているから、常に修正していく。

そもそも、絵を描くのに、一筆づつ常にストライクばかりを描くわけではないだろう。
ストライクゾーンを考えて、アバウトにぶつけながら、徐々にど真ん中のストライクにしていくのではないだろうか。

その途中の未完成な状態を失敗と言うなら、常に失敗をしつつ、段々と本当に近づけていくということではないだろうか。


ーーーーーーーー

もっと、分かりやすいことで考えるなら、

例えば、全身を画面に入れて描くつもりだったけど、描いているうちに最後は足が入りきれずに、はみ出してしまったということがある。

これは、失敗というのだろう。

私は、ここからここまでに全身を入れると決めたら、そこは動かさないで、もし違っていたら、途中が間違っているのだから、途中を描きなおす。だから、はみ出すということはない。だから、上のような失敗はない。

同様に、上下の中心は、ここだからと測って決めたら、そこを動かすことはない。
頭のてっぺん、顎、のど元、胸、へそ、股、膝、など上下の長さについても、上から段々と描いていくと、下へ来たら、つじつまが合わなくなったということがあるが、初めからその位置を決めて描くと、失敗がない。
描いていて、おかしいなあと思ったら、その位置の決め方に問題があると思って、その位置決めの時点に戻れば良いのである。

私は、ポイントと思われる特徴のある部分だけを描いて、他はそれを後からつなぐという意識で描く。だから、そのポイントをどこに設定するかということを常に考え、そのポイントとポイントとの位置関係に神経を使う。

例えば、腕を描く場合、肩と肘に印をつける。位置関係がOKなら、その後で、弱く形をつなぐ。気持ちの上では、描かなくても想像がつくような捕まえ方である。

これは、公式にするなら、

 「 出発点と終点を先に掴む。形は後からつなぐ。」

という言葉になるだろう。

ーーーーーー
私は、このように描くから、その意味では失敗はない。


ただ、それは修正する時間があるときで、クロッキーのように短い時間では、失敗がある。上から段々描いて下まで行ったら、終わりというような描き方をしてしまうときがある。

しかし考えてみると、最近はクロッキーでもこの公式に近いことを始めた。

1、まず、全体をふわーっと鉛筆の薄塗で掴んで、シルエット的には、大きさと比例が合うようにする。
2、その後で、頭と手と足を優先して描く。
3、関節の位置をしっかりさせて、ポーズの特徴を出す。
4、大きな明暗をつかんで、立体感を出す。

このような流れで、描こうとしている。




























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