絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

麓原展に出品された高校生の絵3

2011-11-05 | 高校生の絵
本庄第一高校美術部の生徒の絵です。

 

学校の体育館の外にある靴箱を描いたものです。
高校生の絵らしいですね。こんな場所も絵になることを示してくれました。
なかなか構図が難しいです。左の靴箱が大きくて、無表情なので、面積を取りすぎていることを何とかしなければなりません。もう少し、右側を描いて、左の靴箱が画面からはみ出すくらいで、設定したらどうかなと思いました。また、役者が靴なので、画面に対して大きさが小さいのが、テーマを弱くしています。その画面に対する物の大きさという点も考えると良いでしょう。

全体的には、とても素直な表現で、好感が持てます。
空間もきれいです。

右の絵は、フォービズムですね。現実の世界では、これだけの色は見えません。
フォービズムは、色を解放しました。自由な色で絵を描く。だから、下手をすると自分勝手な絵になります。それを画家の目でコントロールできるかどうかが問題です。
この絵は、コントロールできています。だから、ただのでたらめではありません。
高校生で、このような表現ができることは素晴らしいですね。


コメント
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