絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

通信指導 Hさんのミラーの絵

2011-09-19 | 通信指導
Hさんの二点目です。

前回の絵のアドバイスとは関係なく、次の絵の写真が届きました。

現場写真とHさんが描いた絵をご紹介します。

 

ミラーを描いてみたいというテーマ設定は良いと思います。
ミラーは、写ることが魅力です。

では、現場写真ですが、問題があります。
1、ミラーに写る部分が、暗くて見えません。
2、構図的に、ミラーの位置が下すぎます。
3、背景の明暗の対比が強いので、ミラーよりも目立ってしまって、目がチカチカします。

絵は、写真よりもミラーの中が見えて良い感じです。
しかし、背景の空と枝の対比が強いので、やはり見ずらい感じです。
また、ミラーが小さいので貧弱に見えます。
ミラーは縦長の楕円に見えるのですが、描いたものは、上下が短い感じです。

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避けたい風景画の構図

2011-09-19 | 構図の研究


この写真を見て、構図的に避けたいことはなんでしょう?

この場所をこのように描いたとすると、私はぜひ避けてほしいことがあります。
実は、この位置はあまりにも特別な位置なのです。

1、山が左右対称であること。
2、山が重なる中央の点から真下にやはり左右対称の建物があること。
3、中央の暗い帯状のものが、画面の真ん中に来て、上下の量が同じになっていること。
4、右側に鉄塔のようなものが見えますが、その高さが山の高さと同じになっています。

鉄塔は山より高くして、空に突き抜けるか、山より低くすると良いと思います。ぴったりというのは、特別な位置なのです。

私が自分で書く場合は、このようなことはなるべく避けるようにします。

少し、移動するだけで、変わりますから、どのくらい移動したら良いか考えます。
もし、移動できない場所であれば、描くときに敢えてずらします。

3の問題は、勝手に変えられますから、少し見上げて描けば良いのです。
また、下の田んぼの中に違う植物を描くとか、畦道を入れるなどすると、解決する場合があります。

また、次のようなことも避けます。


山の分かれ目にぴったし手前の電柱があるとき、これを避けます。


三角屋根の中央に電柱が来る時も、これを避けます。

この写真は電柱が手前過ぎて太いから、明らかに邪魔ですが、結構丁度良い距離にある場合でも、この位置は邪魔な気がします。


風景画を描く場合の気をつけたいことでした。
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手とビンのデッサン 4

2011-09-19 | 受験生の指導
今日で、4日目です。



かなり描き込んでくれました。
本人は、やや平均的な表現になっていることが気になるそうです。

私は、ビンに入っている水がもっとわかるように描くことをアドバイスしました。
水のラインの部分が紐のように一様になってしまいました。
もっと、太い細いがあります。それから光も差があります。
ビンの凸凹に合わせて、屈折があるので、その部分の表現をもう少し。
水がある部分とない部分で向こう側の見え方が違います。
それを意識して、もう少し描きましょうと話しました。

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