独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

中国が建設する秘密の原子炉に懸念が広がる

2021年05月26日 08時59分41秒 | 中国
中国が2基の高速増殖炉を秘密裏に (IAEAへの報告なしに) 建設中との報道がなされた。それぞれ2023年と2026年に稼働予定とされている。
高速増殖炉はCFR-600と呼ばれるナトリウム冷却型であり、民事及び軍事用プルトニウムの製造に使われると見られている。

原子炉の建設地は、5000もある小さな島の一つ Changbiao island (長表島) である。

Changbiao island (長表島)



港があり、本土とは橋で連結されている
google earth より


中国は2017年以降、プルトニウム保有量の IAEA への報告を停止している。このような透明性の欠如が非拡散の専門科学者の間で懸念を呼んでいる。

この原子炉が生み出す兵器級プルトニウムにより、控えめに見ても、2030年までに 1,270 発の核兵器を製造することができ、高濃縮ウランなどを原料として用いればその2倍以上の製造が可能になるという。
現在の中国の核兵器保有数は 300~350 発と見られており、そこからの大幅な増強となる。

核兵器についての解説はこちら。
核兵器の原理と内部構造 2013年12月11日


<ソース>
Concerns grow over China nuclear reactors shrouded in mystery
No one outside China knows if two new nuclear reactors that are under construction and that will produce plutonium serve a dual civilian-military use.
19 May 2021
ALJAZEERA



China Is Building Two Secret Nuclear Reactors. Scientists Are Worried.
May 25, 2021
Popular Mchanics


The CFR-600 is under construction in China.


China’s first fast reactor completes testing milestone
12 August 2020
global construction review
China Experimental Fast Reactor (CEFR), intended to provide the know-how and experience for a fleet of sodium-cooled fast reactors, has completed the first phase of its commissioning tests, according to the World Nuclear News website.




<2021年7月12日>

中国、ICBM格納庫建設か 北西部の砂漠に119カ所―米紙
2021年07月01日
jiji
米紙ワシントン・ポスト(電子版)は30日、中国が北西部の砂漠地帯に大陸間弾道ミサイル(ICBM)の地下格納庫とみられる施設を建設していると報じた。施設は119カ所に上り、中国による核戦力の大幅な増強を示唆している可能性があるという。

 おとり用格納庫の可能性もあり、実際に何発のICBMが配備されるかは不明。中国は核兵器250~300発を保有しているとされる。
 同センターの核専門家ジェフリー・ルイス氏は、中国のほかの地域でも建設されている格納庫を加えると、建設中の施設は145カ所に上ると指摘。「中国は米国の先制攻撃を生き延び、米国のミサイル防衛網を突破できる抑止力の保有に向け、核戦力を増強している」と分析した。


高速増殖炉の建設によるプルトニウムの増産と、ICBM格納庫の建設はセットであり、中国の核戦力増強の本気度が伺える。


<2021年7月17日>

中国軍事評論家、日本を「核の先制不使用」の例外にせよと主張──いったん削除された動画が再浮上
2021年7月15日
Newsweek
<日本が台湾問題に首を突っ込むなら「核攻撃しろ」という衝撃動画を、地方の中国共産党委員会が再公開>
再公開に踏み切ったのは陝西省宝鶏市の共産党委員会だ。中国は核を持たない国には核攻撃を行わないと宣言しているが、日本が台湾問題に首を突っ込んだら、「例外的に」核を使用してもいいと、この動画は主張している。

6分間程の動画は、軍事チャンネル「六軍韜略」が制作したもの。最初の公開から削除までのわずか2日間で200万回以上再生された。

六軍韜略が掲げるのは「日本例外論」だ。中国は核攻撃を受けない限り、核兵器を使用しない「核の先制不使用」政策を維持し、非核保有国には核を使わないと誓っているが、日本はこの原則から外すべきだ、というのである。

麻生発言に猛反発

その理由として、六軍韜略が挙げるのは、日本高官の最近の発言だ。このところ岸信夫防衛相と中山泰秀副防衛相はさまざまな場で中国の軍事的な脅威に警戒感を示し、台湾の安定は日本の安全保障にとって非常に重要だと論じている。

さらに、麻生太郎副首相兼財務相は7月5日に行なった講演で、中国軍が台湾に侵攻する「台湾有事」のシナリオを描いてみせ、その場合、日本の存立が脅かされ、安全保障関連法の「存立危機事態」に該当するため、自衛隊が米軍と共に台湾海峡に向かう「集団的自衛権の行使」もあり得ると述べた。


我が国の80歳のボケ老人・麻生太郎が台湾問題に介入することがあり得るという勇ましい発言をした。中国が強く反発し、核攻撃の脅しに打って出ることは当然予想されたことだ。
我が国に脅しをはねのけるだけの実力があるなら勇ましい発言もいいだろう。だが、我が国は、少なくとも軍事力に関しては弱小国なのだ、特に核攻撃に対する備えはなにもないに等しい。迎撃ミサイルは当てにならない。
ボケ老人はきちんとした備え (=自衛力の強化) を構築してから、勇ましい発言をしたいならすればいい。
それができないなら、さっさと引退しろ、と言いたい。

もう少し説明すると、中国では、核戦争で中国人民の半分が死ぬとしても問題ない、という毛沢東の教えが今も生きているのだ。
相互確証破壊 MAD が成り立つためには両陣営が核への恐怖心を共有することが大前提となる。米ソ間では恐怖心の共有ができていたからMADは成立していた。
だが、米中間では中国側の恐怖心が欠落しているからMADは成立しない。
したがって、米中核戦争は現実に起こりうるシナリオとなる。
中国は、無力な日本への核攻撃を、全くためらうことなく実行するだろう。

中国の恐るべき野望ー第3次世界大戦 2008年05月25日
世界征服こそ中国の究極の狙い 2010年09月29日
日本人皆殺しを要求する中国デモ隊 2012年09月17日
中国の核攻撃に備えよ 2012年12月28日

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