毎日新聞(2月29日)の「論点」についての感想:
テーマは「アジアの中の日本を考える」
田中明彦東大教授「遠近の両地域と結べ」
榎泰邦前インド大使「対印関係の強化急げ」
関志雄野村資本市場研究所「中国の活力生かそう」
3人の論者に共通して重大な視野の欠落があります。
「地球の有限性」という認識がないことがそれです。
地球の有限性が環境問題において表面化したのが温暖化であり、資源・エネルギー・食糧において表面化したのが鉄鉱石、原油、食糧などの急激な値上がりなのです。
地球の有限性こそ今後の人類の運命を決める最も重要なファクターになるでしょう。30年前にローマ・クラブが提起した「成長の限界」が今まさに現実のものになろうとしているのではなでしょうか。
地球の有限性が足かせとなり、中国やインドが今後もこれまでのように急速な経済発展を遂げることは物理的に不可能なのです。資源・食糧をめぐる争奪戦はすでに始まっています。
特に中国内部における経済発展への欲求は極めて強いものがあり、それがやがて中国と米国+日欧の激しい対立につながると懸念されます。
両者の軍事力が拮抗していれば世界大戦になる可能性がないとはいえません。
中国の軍事力が圧倒的に弱ければ、中国は内部から崩壊し、いくつかの中規模国家に分裂するか、無政府状態になって大量の難民が周辺国にあふれ出す事態になるでしょう。
ともかく、今後の世界は中国の暗い影に覆われると予想されます。
日本がとるべき道は、経済的、社会的、政治的に中国から出来るだけ距離を置くことでなければなりません。戦前のように中国にのめり込んではなりません。
テーマは「アジアの中の日本を考える」
田中明彦東大教授「遠近の両地域と結べ」
榎泰邦前インド大使「対印関係の強化急げ」
関志雄野村資本市場研究所「中国の活力生かそう」
3人の論者に共通して重大な視野の欠落があります。
「地球の有限性」という認識がないことがそれです。
地球の有限性が環境問題において表面化したのが温暖化であり、資源・エネルギー・食糧において表面化したのが鉄鉱石、原油、食糧などの急激な値上がりなのです。
地球の有限性こそ今後の人類の運命を決める最も重要なファクターになるでしょう。30年前にローマ・クラブが提起した「成長の限界」が今まさに現実のものになろうとしているのではなでしょうか。
地球の有限性が足かせとなり、中国やインドが今後もこれまでのように急速な経済発展を遂げることは物理的に不可能なのです。資源・食糧をめぐる争奪戦はすでに始まっています。
特に中国内部における経済発展への欲求は極めて強いものがあり、それがやがて中国と米国+日欧の激しい対立につながると懸念されます。
両者の軍事力が拮抗していれば世界大戦になる可能性がないとはいえません。
中国の軍事力が圧倒的に弱ければ、中国は内部から崩壊し、いくつかの中規模国家に分裂するか、無政府状態になって大量の難民が周辺国にあふれ出す事態になるでしょう。
ともかく、今後の世界は中国の暗い影に覆われると予想されます。
日本がとるべき道は、経済的、社会的、政治的に中国から出来るだけ距離を置くことでなければなりません。戦前のように中国にのめり込んではなりません。