独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

東電の会長と社長は首をつって死ね!!

2011年04月04日 19時25分40秒 | 日本
福島第一原子力発電所の事故は国家の存立そのものを脅かすほどの大事故である。
「地震と津波が直接のきっかけだから誰かの責任にすることはできない」という言い訳は成り立たない。
東電の災害への備えがあまりにもずさんだったことで事故が重大化したのである。
人災の要素が大きいのは明らかである。
東電の会長と社長の責任は重大である。
中国なら銃殺刑ものだが、ここは日本だから、自発的に責任を取って首をつるべきだ。

東電のホームページにある謝罪の言葉は以下のものだけだ。
「また、福島第一原子力発電所における事故、および、放射性物質の漏えいにより、発電所の周辺地域の皆さまをはじめ、県民の皆さま、さらに広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけし、心より深くお詫び申し上げます。」
http://www.tepco.co.jp/index-j.html

国家の存立を脅かした責任の重大さへの自覚が感じられず、紋切り型の空疎な言葉に過ぎない。
国民の意見、批判を謙虚に受け入れるという姿勢は皆無だ。
その点で、メキシコ湾で原油流出事故を起こしたBP社とは際だった違いがある。

一方で、技術者のレベルの低さは目を覆いたくなるほどのものだ。
原子炉建屋へ放水した海水は、その後どこへ流れていくのだろうという疑問が2ちゃんねるで話題になっていたが、東電の技術者はもっと早い段階で疑問を感じなかったのだろうか。
水がたまったタービン建屋の地下で作業員を被爆させたことから汚染水の存在がクローズアップされて、ようやく大騒ぎになった。
東電、安全保安院、東大などの技術者、研究者は汚染水をどう処理して良いかわからず、右往左往する様子がテレビから伝わってきた。それは日本の原子力技術が世界に醜態をさらした瞬間であった。

ある東大教授は汚染水の処理法としてゼオライトに吸着させる方法があるとテレビで解説していた。
他にもっと有効な手段があることを知らないのだ。

他の手段とは逆浸透膜装置である。
逆浸透膜は水以外の物質をほとんど透過させない。だから通常は海水の脱塩による真水の製造などに利用されているが、放射能汚染水の処理にも利用できるはずである。
最大処理能力 60 m3/hr の装置が市販されている。重量6トン程度のコンパクトな装置であり、トラックに積載して現地に搬入することが可能である。
この装置を使用すれば放射性汚染水を濃縮して容積を大幅に減らすことができるだろう。精製水の放射能レベルは低下するから海への放流が可能だと考えられる。

まともな技術者なら、この程度の知識は備えていなければならない。一瞬でこの程度の提案が出来なければ、まともな技術者とは言えない。
東大教授ですら知らなかったとすれば、日本の原子力技術者のレベルの低さを世界にさらしたと言えるのである。
そういえば、外国から貸与されたロボットの操作ができなくて店ざらしになっているという報道も思い出した。
腹が立つことばかりだ。
チンパンジーが原子力発電所を運転していたようなものではないか。

要するに、今回の事故は、原子力発電の安全性を強調するあまり重大事故を想定したシミュレーション、災害訓練、装備の備蓄、研究開発などを怠った原子力発電関係者全員の責任なのだ。
だからといって東電会長と社長の責任が軽減されるものではない。

首をつって死ね!!

念のため付け加えますが、私は原発で働く一般作業員の方々を批判するつもりは毛頭ありません。
それどころか、作業員の皆様が命がけで危険な仕事に従事され、重大危機を防止されたことにたいして、心から感謝いたします。

それとともに、作業員の皆様や日本国民だけでなく、世界の人々までも危険に巻き込んだ日本の原子力関係者(政治屋、官僚、企業経営者、高級技術者、大学関係者)に対して激しい怒りを投げつけるものであります。

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逆浸透膜装置の一例:
http://www.veoliawaterst.co.jp/jp/key_technologies/products/ro/