独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

グローバリズムは終わった

2022年03月25日 15時38分54秒 | 日本
ウクライナ戦争により、グローバリズムが完全に息の根を止められたという見解が洪水のように噴出している。

グローバリズムとは、地球全体を一つの共同体と見なして、経済や貿易における規制を排除し、世界の一体化(グローバリゼーション)を進める思想とされている。
グローバリズムは、世界が平和で、各国が安心して相互に依存し合えることが前提になる思想であり、戦争や気候変動などにより世界が分断される状況のもとでは成り立たない。
そして今、ウクライナ戦争の当然の帰結が明確に認識されてきたのである。

The future of the world economy is deglobalization
2022/3/25
AXIOS

If you are a globalist — someone who believes humanity can best thrive with the abundant flow of goods, ideas and people across international borders — it has been a dark decade. And getting darker.

Driving the news: The list of affronts to a vision of liberal internationalism keeps getting longer. Xi and Putin. Brexit and Trump. Bolsonaro and Erdoğan and Orbán. Pandemic-closed borders, and now war in Eastern Europe.

Why it matters: As countries feel a greater need to become more self-reliant, that means tossing out some of the benefits of interdependence — which could shape the world economy of the 2020s and beyond.


 
「自国生産路線」への大転換が必要だ
2022-03-25 三橋貴明
https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12733732049.html
 グローバリズムの天敵は「戦争」です。国境を越えた財、サービス、資本、人の移動の自由化が「善」であるなどという発想は、安全保障を無視しない限り成立しません。
 我々は、第二次グローバリズム下で自国の生産者を軽視し、安全保障について真剣に考えてこなかったツケを、これから払い始めることになるのです。
グローバリズムが終わった以上、「自国生産路線」への大転換が必要です。




<2022年3月26日>

またまた田中宇さんの逆張りが大爆発。

ロシアが負けそうだと勘違いして自滅する米欧
2022年3月26日   田中宇
https://tanakanews.com/220326russia.htm
しかし私が見るところ、露軍が苦戦して敗退寸前という話は、現実と正反対の大間違いである。現実のロシア軍は、ウクライナで大した被害も出さず、おおむね当初の予定通りにウクライナで極右勢力を排除しつつある。
ゼレンスキー大統領はロシアの意向に従いつつある。
米欧の権威筋が「ロシアはウクライナから敗退してもうすぐ崩壊する」と、事実と反対のことを誇張して妄想するほど、現実の米欧は経済的に自滅する傾向になる。
現実のロシアは今回の開戦とともに、米国の覇権や、米英中心の債券金融システムやグローバリゼーションの体制をすべて拒否して、米国覇権に全く依拠しない非米型・多極型の国内・国際的な経済システムを作り始めている。中国やインドや中東諸国の多く、アフリカと中南米の大多数など、意外に多くの国々が、ロシアがやりだした非米型の国際システムに、既存の米国側とのつながりを保持したまま乗ってきている。特に中国は、ロシアの試みの隠然とした後ろ盾になっている。サウジやUAEは、ロシアに配慮し、米英から石油の増産を頼まれても断っている。サウジは米国よりロシアを重視するようになっている。



【ウクライナ】戦争ジャーナリストの勇気ある告発!我々はウクライナについて壮大な規模の嘘をつかれている!【及川幸久−BREAKING−】 2022/03/25



<2022年3月27日> 

【ウクライナ】世界各国のネオナチがウクライナに結集!【及川幸久−BREAKING−】 2022/03/26

最も過激なネオナチの邪悪な計画
一旦文明を崩壊させ
その灰からファシスト国家建設
加速度原理主義 accelerationist


及川幸久氏の話の元になっているワシントン・ポストの記事は、

Neo-Nazis are exploiting Russia’s war in Ukraine for their own purposes
Not since ISIS have we seen such a flurry of recruitment activity.
March 14, 2022 Rita Katz
WashingtonPost

Their goal is not to defend Ukraine as we know it — a multiethnic, democratically minded society led by a Jewish president. Some neo-Nazis simply see this new war as a place to act out their violent fantasies.
They see Ukraine as a golden opportunity to pursue this goal and turn it into a model to export across the world.

For the most extreme among these neo-Nazis, the plan is even more sinister. They see Ukraine as a chance to further “accelerationist” agendas, which seek to speed up a civilization-wide collapse and then build fascist ethno-states from the ashes.



West Well Aware of Racism, Neo-Nazism & Atrocities in Ukraine But Keeps It on Hush-Hush - Scholars
25.03.2022
sputniknews.com
As Russia continues to conduct its special operation in Ukraine to denazify the county, social media are circulating sinister photos and videos of Ukrainians taped to lamp poles and trees, labelled as "marauders," "Russian agents" or "diversants". The inhumane acts are often attributed to nationalist and Neo-Nazi groups.

Among those targeted are the Roma people, one of Ukraine's ethnic minorities. One photo shows a Roma family, including children, being tied to a pole with their faces painted with green dye in the city of Lvov. There is no evidence that these people committed crimes, nor is there any provision in Ukrainian legislation authorising the use of such brutal methods of punishment.

marauder 略奪者


Why is the West Silent About Ukrainian Neo-Nazi Movements, Azov Battalion, & Bandera Legacy?



Azov Regiment takes centre stage in Ukraine propaganda war
25/03/2022
france24.com

Ukraine's Azov Regiment was created in 2014 by far-right activists, but it has since been integrated into the National Guard

Some call them war heroes, others neo-Nazis: Ukraine's Azov Regiment is at the heart of the propaganda war between Kyiv and Moscow, as Russia claims to seek the "denazification" of Ukraine.
The Azov Special Operations Detachment, previously known as the "Azov Battalion" but now called the "Azov Regiment", is often targeted in pro-Russian social media posts, including by Russian embassies in Paris, London and elsewhere.

The regiment is currently entrenched in the southern port city of Mariupol that has been the scene of some of the war's heaviest fighting.





<2022年3月28日>

【第327回字幕あり】なぜトランプさんが今の時点でヒラリーを提訴したのか?ロシアウクライナ情勢との関連性は?
2022/03/27 張陽
https://www.youtube.com/watch?v=3uvZIcTka58
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナ戦争 (2) :悪いのはゼレンスキーとバイデン

2022年03月14日 16時10分01秒 | ロシア
4回目の停戦交渉が14日に行われるらしい。
そこで停戦が合意される見込みはあるのだろうか。
これ以上戦争を長引かせれば、双方とも大きな痛手を負うことになる。
全世界が迷惑する。
第三次世界大戦に発展する可能性さえゼロではない。
なんとしても停戦合意に持ち込むべきだ。

戦争の長期化で高笑いするのは米国の軍産複合体 (ネオコン) だけ。
戦争ビジネスで大儲けできるのだ。
ネオコンの代理人であるバイデンは、ゼレンスキーを操って何が何でも戦争を継続させようとしている。
戦争の真の責任者はゼレンスキーとバイデンなのである。

プーチンの要求は真っ当なものだ。
(1) ウクライナの中立化 (NATO非加盟)
(2) ミンスク合意の遵守(ドンバス地域への攻撃中止)
(3) ゼレンスキー政権内のネオナチ追放

ゼレンスキーはこの要求を飲めばいいのである。
それによるウクライナの損失は何もない。
これを飲んでいれば戦争にはならなかったはずだ。

そして、
(1) ウクライナ領内からのロシア軍の即時撤退
(2) 民間ウクライナ人死傷者へのロシアによる補償
(3) 破壊されたウクライナ民間施設・住宅のロシアによる修復

この要求をプーチンに飲ませる。

これで停戦の合意ができるはずだ。
決してウクライナの降伏ではないし、ロシアの勝利でもない。



<2022年3月16日>

田中 宇という、ちょっと変わった評論家がいる。
彼によれば、大量の難民が発生しているという報道は誇張されており、実際の難民数は報道の8分の1程度ではないかということだ。おおむねロシア寄りの論評だが、信頼できると思う。

ウクライナ難民危機の誇張
2022年3月15日   田中 宇
https://tanakanews.com/220315ukraine.htm
ロシアはウクライナで難民の発生をできるだけ抑える策をとっており、それはおおむね成功している。そのため、ウクライナの難民危機の話の方がロシア敵視の誇張だと思える。ロシアは、ウクライナを親露国(傀儡国家)に戻したい。2014年に米国がマイダン革命を起こしてウクライナを政権転覆してロシア敵視・米英傀儡の国に変えるまで、ウクライナはおおむね親露的だった。ロシアは開戦時にウクライナの空軍力をほぼ全滅させ、制空権を握っている。制空権を奪われているので米欧はウクライナに軍事支援できない。ウクライナ側は戦闘手段の多くを失ったので露軍と戦えない(極右の民兵団が住民を人間の盾にして露軍を攻撃してくるだけ)。ゼレンスキー大統領(米傀儡)のウクライナ政府はロシアに対して降参するしかないが、ゼレンスキーの親分である米国は降参を許さず、事態が膠着している。

米欧は対露制裁として、ロシアから石油ガス穀物鉱物などを輸入するのをやめることにした。事態が膠着したままあと1-2か月経つと、米欧でエネルギー危機や穀物不足がひどくなり、米欧経済が立ち行かなくなる。英国は4月から軽油は配給制にせざるを得ないそうだ。ドイツはロシアからの天然ガス輸入をやめられないと表明しているが、ドイツがロシアと縁を切らないと米国から敵視されNATOの内部崩壊になる。事態が膠着したままだと、困るのはロシアよりも米欧とくに欧州諸国だ。ウクライナでは現在、極右の人間の盾作戦以外の戦闘は起きていない。それも露軍に封じ込められつつある。あとはエネルギーや穀物の不足に困窮した米欧が、ゼレンスキーにロシアへの降参を許すまで、露軍がウクライナの領空を封鎖し続けるだけだ。



寒がりません勝つまでは…? ドイツの「ロシア制裁」が早くも行き詰まっている理由
それで電気はどうやって作るのか
2022.03.11 川口 マーン 惠美
gendai.ismedia
ロシアがウクライナに侵攻して、2週間が過ぎた。そして、悲惨な戦争の副作用として、今や世界を不安に陥れているのが、深刻なエネルギーの逼迫とインフレだ。

エネルギーの輸出大国であるロシアを追い詰めるには、エネルギーの禁輸という手を使えば一番効果的であるが、現実はそう簡単にはいかない。それどころか、EUが今、知恵を絞って取り組んでいるのは、いかにして制裁からエネルギーを外しつつ、いかにして制裁をやっているように見せるかという、かなり矛盾した課題である。

派手に制裁に踏み切れば、下手をすると、制裁をかけた方が、かけられた方よりも先に潰れてしまう危険が大きいからだ。



【ウクライナ】ゼレンスキー大統領の嘘とネオナチとの関係❗️米メディアが隠すゼレンスキーの正体【及川幸久−BREAKING−】
2022/03/16


ウクライナ侵攻、終結の行方は?米欧日を巻き込むゼレンスキー大統領。日本はウクライナ中立化に向けた外交努力を。(釈量子)【言論チャンネル】 2022/03/16



<2022年3月18日>

【ウクライナ】プーチンが言うウクライナのネオナチは本当に存在するのか?【及川幸久−BREAKING−】
2022.3.17



<2022年3月22日>

田中宇さんの強烈な逆張りの論説が面白い。

プーチンの策に沿って米欧でロシア敵視を煽るゼレンスキー
2022/3/22 田中宇
https://tanakanews.com/220322ukraine.htm
前回の記事に書いたように、すでにロシアは軍事的にウクライナの敵(主に極右民兵団)に対して勝利している。ゼレンスキーが世界に呼びかけても、ロシアの制空権を破って対露戦争を辞さずにウクライナに戦闘機を送り込んでくれる国はない。ゼレンスキーの演説を聞いた各国の議員たちは、国内の人気取りのため熱狂的に賛同する演技をするが、それだけだ。各国とも、やれる対露経済制裁はすでにやっているが、ロシアは持ちこたえ、むしろ欧米を逆制裁して困らせている。米欧はこれ以上ウクライナを助けられず、ゼレンスキーはすでに敗北が確定している。(中略)

日本は今後、国内へのガス供給元として必要不可欠なサハリン2の天然ガス事業を放棄しかねない(今のところ放棄しないことになっているが)。日本がサハリン2を放棄したら、その分の利権は中国に取られてしまい、二度と日本に戻らない。日本人はこの先ずっとガス不足に苦しむことになる。世界の石油ガス鉱物の利権の多くは、すでに中露側に取られている。米欧日は、中露を敵視する限り、石油ガス鉱物が大幅に足りない状態が続く。ゼレンスキーは、米欧日を自滅させるためにロシア敵視の演説をして回っている。欧州人たちは、欧州人自身の暮らしを自滅に導き、核戦争も辞さずにロシアと戦争してほしいと欧米に求めているゼレンスキーに、ノーベル平和賞を与えようとしている。まさに1984的。すばらしい。




<2022年3月25日>

【ウクライナ】戦争ジャーナリストの勇気ある告発!我々はウクライナについて壮大な規模の嘘をつかれている!【及川幸久−BREAKING−】 


ゼレンスキーは「英雄」か? ウクライナに武器と金を送ることは本当に「正義」なのか?
2022.03.25 川口マーン恵美
ismedia,jp
〈 まず、シナリオライターが誰で、何の目的で議会演説をアレンジしているのでしょうか? 私は彼のそばにアメリカ人の補佐がいると聞いています。そして彼の演説には武器供与などの支援を求め、ウクライナへの賛同を呼び掛けていますが、これは主要国を戦争に巻き込む行為に近く、世界を二分化するリスクをはらみます 〉

〈 もちろん、現在、置かれている状況に対して皆さんと同様、深い懸念とただちの停戦を求めますが(略)、なぜ、ウクライナがあんな事態にならなくてはいけなかったのか、政治的な判断ミスはなかったのか、外交的交渉でとどめることはできなかったのか、プーチン氏がなぜ、あそこまで踏み込んだのかなど、それらの背景が必ずあるはずなのです。ゼレンスキー氏はヒーローではないのです。ここまで混とんとさせた当事者だということは頭の片隅に置いておくべきでしょう 〉




<2022年3月26日>

またまた田中宇さんの逆張りが大爆発。

ロシアが負けそうだと勘違いして自滅する米欧
2022年3月26日   田中宇
https://tanakanews.com/220326russia.htm
しかし私が見るところ、露軍が苦戦して敗退寸前という話は、現実と正反対の大間違いである。現実のロシア軍は、ウクライナで大した被害も出さず、おおむね当初の予定通りにウクライナで極右勢力を排除しつつある。
ゼレンスキー大統領はロシアの意向に従いつつある。
米欧の権威筋が「ロシアはウクライナから敗退してもうすぐ崩壊する」と、事実と反対のことを誇張して妄想するほど、現実の米欧は経済的に自滅する傾向になる。
現実のロシアは今回の開戦とともに、米国の覇権や、米英中心の債券金融システムやグローバリゼーションの体制をすべて拒否して、米国覇権に全く依拠しない非米型・多極型の国内・国際的な経済システムを作り始めている。中国やインドや中東諸国の多く、アフリカと中南米の大多数など、意外に多くの国々が、ロシアがやりだした非米型の国際システムに、既存の米国側とのつながりを保持したまま乗ってきている。特に中国は、ロシアの試みの隠然とした後ろ盾になっている。サウジやUAEは、ロシアに配慮し、米英から石油の増産を頼まれても断っている。サウジは米国よりロシアを重視するようになっている。



【ウクライナ】戦争ジャーナリストの勇気ある告発!我々はウクライナについて壮大な規模の嘘をつかれている!【及川幸久−BREAKING−】 2022/03/25



<2022年3月27日> 

【ウクライナ】世界各国のネオナチがウクライナに結集!【及川幸久−BREAKING−】 2022/03/26

最も過激なネオナチの邪悪な計画
一旦文明を崩壊させ
その灰からファシスト国家建設
加速度原理主義 accelerationist


及川幸久氏の話の元になっているワシントン・ポストの記事は、

Neo-Nazis are exploiting Russia’s war in Ukraine for their own purposes
Not since ISIS have we seen such a flurry of recruitment activity.
March 14, 2022 Rita Katz
WashingtonPost

Their goal is not to defend Ukraine as we know it — a multiethnic, democratically minded society led by a Jewish president. Some neo-Nazis simply see this new war as a place to act out their violent fantasies.
They see Ukraine as a golden opportunity to pursue this goal and turn it into a model to export across the world.

For the most extreme among these neo-Nazis, the plan is even more sinister. They see Ukraine as a chance to further “accelerationist” agendas, which seek to speed up a civilization-wide collapse and then build fascist ethno-states from the ashes.



West Well Aware of Racism, Neo-Nazism & Atrocities in Ukraine But Keeps It on Hush-Hush - Scholars
25.03.2022
sputniknews.com
As Russia continues to conduct its special operation in Ukraine to denazify the county, social media are circulating sinister photos and videos of Ukrainians taped to lamp poles and trees, labelled as "marauders," "Russian agents" or "diversants". The inhumane acts are often attributed to nationalist and Neo-Nazi groups.

Among those targeted are the Roma people, one of Ukraine's ethnic minorities. One photo shows a Roma family, including children, being tied to a pole with their faces painted with green dye in the city of Lvov. There is no evidence that these people committed crimes, nor is there any provision in Ukrainian legislation authorising the use of such brutal methods of punishment.

marauder 略奪者


Why is the West Silent About Ukrainian Neo-Nazi Movements, Azov Battalion, & Bandera Legacy?




Azov Regiment takes centre stage in Ukraine propaganda war
25/03/2022
france24.com

Ukraine's Azov Regiment was created in 2014 by far-right activists, but it has since been integrated into the National Guard

Some call them war heroes, others neo-Nazis: Ukraine's Azov Regiment is at the heart of the propaganda war between Kyiv and Moscow, as Russia claims to seek the "denazification" of Ukraine.
The Azov Special Operations Detachment, previously known as the "Azov Battalion" but now called the "Azov Regiment", is often targeted in pro-Russian social media posts, including by Russian embassies in Paris, London and elsewhere.

The regiment is currently entrenched in the southern port city of Mariupol that has been the scene of some of the war's heaviest fighting.





<2022年3月28日>

【第327回字幕あり】なぜトランプさんが今の時点でヒラリーを提訴したのか?ロシアウクライナ情勢との関連性は?
2022/03/27 張陽
https://www.youtube.com/watch?v=3uvZIcTka58




<2022年4月14日>

ウクライナ戦争の責任はアメリカにある!――アメリカとフランスの研究者が
2022/4/13 遠藤誉
Yahooニュース
アメリカの国際政治学者で元軍人のミアシャイマー氏とフランスの歴者学者エマニュエル・トッド氏が「ウクライナ戦争の責任はアメリカにある」と発表。筆者の「バイデンが起こさせた戦争だ」という見解と一致する。認識を共有する研究者が現れたのは、実にありがたい。

◆『文藝春秋』5月号がエマニュエル・トッド氏を単独取材

 月刊誌『文藝春秋』5月号が、エマニュエル・トッド氏を単独取材している。見出しが「日本核武装のすすめ」なので、見落としてしまうが、実はトッド氏は「ウクライナ戦争の責任はアメリカにある!」と主張している。

 冒頭で、彼は以下のように述べている。

 ――まず申し上げたいのは、ロシアの侵攻が始まって以来、自分の見解を公けにするのは、これが初めてだということです。自国フランスでは、取材をすべて断りました。メディアが冷静な議論を許さない状況にあるからです。
                      (『文藝春秋』p.95より引用)
 この冒頭の文章を読んで、深い感動を覚えた。

 その通りだ。

 いま世の中は、「知性」でものごとを考えることを許さず、「感情」で発信することしか認められない。まるで戦時中、大本営発表に逆らう者は非国民と言わんばかりだ。
 しかし、このようなことをメディアが続けていると、本当に大本営が招いた結果と同じものを日本にもたらす。真に日本国民の為を思い、日本国を憂うならば、勇気を出して、戦争が起きた背景にある真相を直視しなければならない。

 そうしないと、次にやられるのは日本になるからだ。

 トッド氏の主張の概要は以下のようになる。

 ●感情に流される中、勇敢にも真実を語った者がいる。それが元米空軍軍人で、現在シカゴ大学の教授をしている国際政治学者ジョン・ミアシャイマーだ。彼は「いま起きている戦争の責任はアメリカとNATOにある」と主張している。

 ●この戦争は「ロシアとウクライナの戦争」ではなく、「ロシアとアメリカ&NATOの戦争」だ。アメリカは自国民の死者を出さないために、ウクライナ人を「人間の盾」にしている。

 ●プーチンは何度もNATOと話し合いを持とうとしたが、NATOが相手にしなかった。プーチンがこれ以上、領土拡大を目論んでいるとは思えない。ロシアはすでに広大な自国の領土を抱えており、その保全だけで手一杯だ。

 ●バイデン政権のヌーランド国務次官を「断固たるロシア嫌いのネオコン」として特記している(拙著『ウクライナ戦争における習近平の対ロシア戦略』の第五章、p.159~p.160にかけて、オバマ政権時代、バイデン元副大統領とヌーランドがどのようにして背後で動いていたかを詳述した)。

 ●アフガニスタン、イラク、シリア、ウクライナと、米国は常に戦争や軍事介入を繰り返してきた。戦争はもはや米国の文化やビジネスの一部になっている(拙著『ウクライナ戦争における習近平の対ロシア戦略』の「おわりに」――戦争で得をするのは誰か?に書いた内容と完全に一致する)。

 何というありがたいことだろう。

 日本で筆者1人が主張しても、ただバッシングの対象となるだけで、非常に数少ない知性人しか理解してくれない。

 しかし、こうしてフランスの学者が声を上げてくれると、日本はようやく真実に目覚め始める。月刊誌『文藝春秋』の勇気を讃えたい。(後略)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする