「友愛」を高らかにうたいあげる鳩山由紀夫は理想主義者だと見られています。
だが、はたして本当にそうでしょうか?
理想主義(あるいは原理主義)に見せかけた現実主義とか、現実主義に見せかけた理想主義とか、もありますからね。
鳩山由紀夫の東アジア共同体構想は、実は、理想主義に見せかけた現実主義(というより、敗北主義)ではないか、と私は疑っています。
NYT投稿論文の印象を一言でいえば、宗主国を没落する米国から興隆する中国に乗り換えます、という宣言のように思えます。中国と本気で覇権を争うという気概などかけらも見えません。
鳩山由紀夫の考えを私なりに推測しますと、
「もはや日本は経済力でも軍事力でも中国に対して圧倒的に劣勢であり、日本が生き延びるには中国の支配下に入るしかない」
というある種の現実主義(あるいは敗北主義)が根底にあり、だがそれでは国民の理解は得られないということで、「友愛」という理想主義でカモフラージュして見せた、ということのような気がします。
寝転がって腹をみせる犬ころみたいに日本民族のプライドを捨てて中国の属国になれば、国境紛争とか安全保障とかシーレーンとか核ミサイルとか、こむずかしいことを考えなくてもいいわけですから、それはそれで居心地のいい人もいるでしょうね。
イオンの商売もうまくいくかもしれませんので、岡田外相もごきげんでしょう。
東アジア共同体構想とは、実は中国への属国化構想だという視点で民主党幹部の発言や政策を眺めてみると、見事に首尾一貫していることがわかります。
★鳩山:7年前に、すでにこういう発言をしています。
「私は『友愛』こそ21世紀の世界に日本が生きる最高の理念であると確信している。(中略)『日本列島は日本人の所有物と思うな』などという発想は、日本人の意識を開くことであり、死を覚悟せねば成就は不可能であろう。私はそこまで日本を開かない限り、日本自体の延命はないと信じる。だから、私がその先兵を務めたいのだ」
(14年8月8日付夕刊フジコラム、民主党代表)
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1215392/
日本列島は中国人の所有物でもある、ということです。
それにしても、死を覚悟するとは悲壮ですね。
だれに殺されることを予期しているんでしょうか。
★小沢:「軍事戦略的に米国の極東におけるプレゼンスは第7艦隊で十分だ」
中国への備えは不要ということですね。
米軍は宗主国様に歯向うために駐留しているわけですから、追い出すのは当然というわけです。
第7艦隊はロシア向けかな?
★岡田:国会開会式での天皇陛下のお言葉について「陛下の思いが少しは入った言葉がいただけるような工夫を考えてほしい」
ひょっとして、中国への謝罪をしていただこうという魂胆かな。
★外国人地方参政権・人権擁護法・夫婦別姓・戸籍法改正・重国籍・多文化共生推進法(仮称):
中国人が日本で気分良く暮らすのに必要な法律群です。
★インド洋での給油活動中止: 中国が代わって給油活動をするという情報があります。任務を譲ることで、インド洋での中国のプレゼンスを確立するということですね。
★沖縄一国二制度:民主党沖縄ビジョンによると、
「観光・交流、研究・教育や安全保障等で沖縄があらためて自主自立の新たな道を切り開くことを通じて、沖縄はアジア、そして世界への日本の情報発信や各種貢献を実現する力強い魅力あふれる先端モデル地域になりうると考える。
(中略)
アジアからの外国人を含む国際型観光地および長期滞在中心の観光地への転換を図り、各種コンベンションなどを通して観光客のみならずビジネスマンや学生等も含め幅広い年齢層が訪れる「3千万人ステイ構想」の実現に取り組む。」
http://www.dpj.or.jp/okinawavision/
要するに、貢物として沖縄を差し出す、ということですね。
「3千万人ステイ」の大部分は、たぶん、中国人になりますから、沖縄「原住民」よりはるかに多いわけで、実質的に中国支配下に入るわけです。
★1000万人移民受け入れ:中国の余剰人口を引き受けようという構想ですね。
経済的なメリットがあるということで受け入れを正当化していますが、デメリットには一切触れていません。
低賃金でも喜んで働く外国人に日本人は職を奪われ、賃金水準は低下し、多くの若者は結婚をあきらめ、出生率は劇的に低下し、日本民族は100年もすれば絶滅します。
http://www.matsui21.com/media/03/08_10voice.htm