プロローグ
トランプのここ1年の北朝鮮政策は、北による先制攻撃を誘いだすことを目的としていた。大掛かりな軍事演習、ステルス爆撃機の飛来、斬首作戦、そして厳しい経済制裁などの「おどし」に耐えられなくなった金正恩が先制攻撃に打って出ることを狙っていたのだ。北の先制攻撃に反撃するという大義名分のもとで核施設やミサイルを破壊することができれば、米国は国際社会からの批判を受けることなく「北の非核化」という目標を達成できるという計算が働いていたのだ。
逆に米国のほうが先制攻撃に打って出た場合、北の反撃によりソウルが文字通り火の海になり、多数の韓国市民が犠牲になると予想されていた。そして、その責任を米国が負うことになる。ただでさえ、ロシア疑惑や権力闘争により政権内の混乱が続き、大統領弾劾の危機にさらされているのだから、それはトランプにとって耐えられないことだった。
第一幕・・・米朝首脳会談
金正恩は米国による「おどし」に動じなかった。トランプの狙いは外れたのである。トランプの窮状につけ込んで、金正恩は助け舟を出した。それが米朝首脳会談の提案である。トランプはこれに飛びついた。金正恩が折れたというより、トランプの方が折れたと見るのが正しい。
かくして半島情勢は急展開し、一気に緊張が和らぐかに見えたが、実はそうではなかった。
第二幕・・・駐韓米軍撤退
南北融和の障害となる米軍地上部隊の撤退を南が要請。米国から見て南の戦略的重要性は低下しているので、トランプは喜んで撤退に同意するが、米韓同盟は維持する。北は核・ミサイル開発の凍結に同意するが、核放棄はしない。
第三幕・・・南北連邦制発足
朝鮮半島の統一に向けた第一歩として南北連邦制が発足する。日本国内では、北の核保有を認めたままでの南北連邦への不安と恐怖が極度に高まる。
しかし、連邦制がうまく機能するはずもなく、一方的な経済負担を強いられる南の不満が高まる。北の核放棄は進まず、北への経済制裁は継続される。
第四幕・・・第二次朝鮮動乱勃発
金正恩から見て、米軍地上部隊(駐韓米軍)がいなくなった南は太った豚にすぎない。
ある日突然北軍が休戦ラインを越えて南進を開始し、市街戦の様相を帯びた両軍の激烈な戦闘が開始される。北軍の補給は南の物資を奪い取ることで満たされる。士気に勝る北軍有利の状況で、戦線は南下し、釜山まで追い詰められた南軍はついに降伏。
一方で、米軍は空爆により北の核施設を徹底的に破壊し、核・ミサイル技術者を殺害。これにより米国としての「北の非核化」という目標を達成する。これこそが米朝首脳会談に臨んだトランプの隠れた狙いだったのだ。
朝鮮半島は北により統一される。多数の南の要人が逮捕され銃殺される。
こうして半島は戦乱により荒廃し、産業は壊滅。経済的にも軍事的にも半島の戦略的価値は著しく低下する。
南から大量の難民が日本に押し寄せるが、安倍政権はただうろたえるだけで何もできない。
エピローグ
安倍晋三内閣は総辞職し、新たな自民党政権が発足する。
難民全員を半島に送り返す。
こうして日本列島周辺に一時的な平和が訪れるが、人々は平和に酔いしれて、巨大な危機の接近に気づこうともしない。
中国の軍事力急拡大により、建国以来の民族滅亡の危機はさらに深刻の度を増す。
<以前のエントリー>
いよいよ在韓米軍が撤収か?
https://blog.goo.ne.jp/stopchina/e/72ae5e416d1fb42f524ca03d65df814e
<2018年3月16日>
トランプ氏、在韓米軍撤退を示唆?貿易赤字問題めぐり「暴言」で支持者へアピールか
2018.3.16 09:01
産経
【ワシントン=黒瀬悦成】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は14日、トランプ大統領が中西部ミズーリ州で同日開かれた資金集め集会での演説で、韓国との貿易赤字が是正されなければ在韓米軍を撤退させると受け取られる発言をしていたと報じた。
<2018年4月28日>
米、朝鮮半島からの米軍撤退を北朝鮮と議論の用意
2018年04月28日 16:13
スプートニク日本
米国には、同盟諸国や朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と、朝鮮半島からの米軍撤退について議論する用意があると、マティス米国防長官が28日、記者らに述べた。
<2018年5月5日>
Trump Reportedly Tells Pentagon To Consider Reducing Troops In South Korea
Fri, May 4 2018
Yahoo.com
トランプのここ1年の北朝鮮政策は、北による先制攻撃を誘いだすことを目的としていた。大掛かりな軍事演習、ステルス爆撃機の飛来、斬首作戦、そして厳しい経済制裁などの「おどし」に耐えられなくなった金正恩が先制攻撃に打って出ることを狙っていたのだ。北の先制攻撃に反撃するという大義名分のもとで核施設やミサイルを破壊することができれば、米国は国際社会からの批判を受けることなく「北の非核化」という目標を達成できるという計算が働いていたのだ。
逆に米国のほうが先制攻撃に打って出た場合、北の反撃によりソウルが文字通り火の海になり、多数の韓国市民が犠牲になると予想されていた。そして、その責任を米国が負うことになる。ただでさえ、ロシア疑惑や権力闘争により政権内の混乱が続き、大統領弾劾の危機にさらされているのだから、それはトランプにとって耐えられないことだった。
第一幕・・・米朝首脳会談
金正恩は米国による「おどし」に動じなかった。トランプの狙いは外れたのである。トランプの窮状につけ込んで、金正恩は助け舟を出した。それが米朝首脳会談の提案である。トランプはこれに飛びついた。金正恩が折れたというより、トランプの方が折れたと見るのが正しい。
かくして半島情勢は急展開し、一気に緊張が和らぐかに見えたが、実はそうではなかった。
第二幕・・・駐韓米軍撤退
南北融和の障害となる米軍地上部隊の撤退を南が要請。米国から見て南の戦略的重要性は低下しているので、トランプは喜んで撤退に同意するが、米韓同盟は維持する。北は核・ミサイル開発の凍結に同意するが、核放棄はしない。
第三幕・・・南北連邦制発足
朝鮮半島の統一に向けた第一歩として南北連邦制が発足する。日本国内では、北の核保有を認めたままでの南北連邦への不安と恐怖が極度に高まる。
しかし、連邦制がうまく機能するはずもなく、一方的な経済負担を強いられる南の不満が高まる。北の核放棄は進まず、北への経済制裁は継続される。
第四幕・・・第二次朝鮮動乱勃発
金正恩から見て、米軍地上部隊(駐韓米軍)がいなくなった南は太った豚にすぎない。
ある日突然北軍が休戦ラインを越えて南進を開始し、市街戦の様相を帯びた両軍の激烈な戦闘が開始される。北軍の補給は南の物資を奪い取ることで満たされる。士気に勝る北軍有利の状況で、戦線は南下し、釜山まで追い詰められた南軍はついに降伏。
一方で、米軍は空爆により北の核施設を徹底的に破壊し、核・ミサイル技術者を殺害。これにより米国としての「北の非核化」という目標を達成する。これこそが米朝首脳会談に臨んだトランプの隠れた狙いだったのだ。
朝鮮半島は北により統一される。多数の南の要人が逮捕され銃殺される。
こうして半島は戦乱により荒廃し、産業は壊滅。経済的にも軍事的にも半島の戦略的価値は著しく低下する。
南から大量の難民が日本に押し寄せるが、安倍政権はただうろたえるだけで何もできない。
エピローグ
安倍晋三内閣は総辞職し、新たな自民党政権が発足する。
難民全員を半島に送り返す。
こうして日本列島周辺に一時的な平和が訪れるが、人々は平和に酔いしれて、巨大な危機の接近に気づこうともしない。
中国の軍事力急拡大により、建国以来の民族滅亡の危機はさらに深刻の度を増す。
<以前のエントリー>
いよいよ在韓米軍が撤収か?
https://blog.goo.ne.jp/stopchina/e/72ae5e416d1fb42f524ca03d65df814e
<2018年3月16日>
トランプ氏、在韓米軍撤退を示唆?貿易赤字問題めぐり「暴言」で支持者へアピールか
2018.3.16 09:01
産経
【ワシントン=黒瀬悦成】米紙ワシントン・ポスト(電子版)は14日、トランプ大統領が中西部ミズーリ州で同日開かれた資金集め集会での演説で、韓国との貿易赤字が是正されなければ在韓米軍を撤退させると受け取られる発言をしていたと報じた。
<2018年4月28日>
米、朝鮮半島からの米軍撤退を北朝鮮と議論の用意
2018年04月28日 16:13
スプートニク日本
米国には、同盟諸国や朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と、朝鮮半島からの米軍撤退について議論する用意があると、マティス米国防長官が28日、記者らに述べた。
<2018年5月5日>
Trump Reportedly Tells Pentagon To Consider Reducing Troops In South Korea
Fri, May 4 2018
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