独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

宇宙機雷(その2)

2019年12月19日 08時33分19秒 | 軍事
中国共産党政権は内部の腐敗などにより崩壊の危機に直面しています。
経済不振や貧富の格差や環境汚染などにより、人民の不満は爆発寸前です。
こういう状態が一番危ないわけで、本気で核攻撃に打って出るかもしれません。

すでに本ブログで何度も書いたことですが、人民解放軍の一部には以前から「核攻撃によって日本人を皆殺しにせよ」という主張が存在し、それが一般大衆レベルにまで広がっています。
日本人皆殺しを要求する中国デモ隊 2012年09月17日
尖閣をめぐる日中戦争が始まれば、局地戦にとどまる保障はありません。全面戦争を開始せよ、という主張が中国内で高まるのは必至であり、中国は核攻撃の脅しにより日本の降伏を迫ってくると予想されます。

バカの安倍晋三に限らず、多くの自称識者達は日中友好を強調します。
しかし、困ったことに中国と仲良くしても日本の平和と独立が保証されるわけではありません。中国の日本侵略(サイレント・インベージョン=人口侵略)は目下進行中ですが、それは感情に基づくものではなく、冷徹に国家利益を追求した結果なのです。だから友好関係構築は日本にとって何の助けにもなりません。

中国は建国100年目の2049年までに世界を支配するという国家目標を持っていることはすでに良く知られています。
“China 2049” マイケル・ピルズベリー (著), 森本 敏 (解説)
中国にとって、日本の属国化は世界支配に向けての一里塚であり、避けられないプロセスなのです。
たとえ中国の属国になることで戦争を回避するとしても、平穏な日常が戻るわけではありません。中国人は激しい反日感情を植え付けられており、征服した日本人を民族浄化により抹殺しようとするでしょう。チベットやウイグルよりも悲惨な運命が待っています。したがって、私達には中国の侵略意図を断固としてくじくしか生き残りの道は残されていないのです。


核ミサイルを確実に撃ち落とす手段は、今のところ、ありません。
日本周辺に配備されている米軍や自衛隊の迎撃ミサイルの命中精度、信頼性がどれくらいなのか、誰にもわかりません。その上、中国は数十発の核ミサイルの照準を日本に合わせていると伝えられていますが、日本が保有する迎撃ミサイルのは、それらをすべて撃ち落とすのに十分なのでしょうか。大きな不安があります。

前置きが長くなりましたが、中国による核攻撃への対抗手段としての宇宙機雷について、
以前にも書きました。
宇宙機雷 2013年09月15日
ここではそれを補足したいと思います。
以前、このようなことを書きました。
大陸某国から核ミサイルが発射されると、頂点高度1000~1500kmに達した後、目標の日本めがけて落下します。迎撃するには、この頂点高度近辺で待機するのが良さそうです。

宇宙機雷は、1個が100kg程度の、爆薬と燃料が搭載された、超小型人工衛星群です。エンジンを噴射することで宇宙空間を自由に移動することができます。
宇宙機雷は超小型ですから、風雲急を告げる時、大型ロケット・H2A により一度に数十個を打ち上げることができます。
日本独自のGPS衛星は日本から赤道に至る8の字型の高度3万kmの軌道上で運用されています(準天頂衛星「みちびき」)。
これと同様の軌道上に数十個の宇宙機雷群を巡回させ、敵の核ミサイル発射準備を察知すると、宇宙機雷群のうちの数個が、地上からの指令により、核ミサイルの軌道を予測して、頂点高度近辺に移動し、待ち構えます。
核ミサイルが接近すると、機雷が爆発して、これを破壊します。


宇宙空間で敵ミサイルを破壊すると、大量の宇宙デブリが発生するため、この考えは現実的ではないことに気が付きました。
最近、興味深い記事が出てきました。
宇宙ゴミを処理する「自殺型ロボット」が誕生
2019/12/12
ナゾロジー
ESA(欧州宇宙機関)が、スペースデブリ問題の新たな解決プランを発表(2025年に始動)
「ClearSpace-1」というロボットが、デブリを捕まえて、大気圏に突入し、デブリもろとも消滅する計画

そこで開発されたのが自滅型ロボット「ClearSpace-1」です。
このロボットは、4本のアームを使ってデブリとなった人工衛星をキャッチし、そのまま地球の大気圏に突っ込んでゴミとともに消滅します。つまり、カミカゼ特攻隊のように、ミッションの始まりから片道切符という悲しき運命を背負っているのです。


ClearSpace-1
https://clearspace.today/
https://sustainablejapan.jp/2019/12/15/clearspace-1/44650
https://edition.cnn.com/2019/12/12/tech/space-junk-robot-esa-intl-hnk-scli-scn/index.html

このアイデアは宇宙機雷に応用できそうです。
敵ミサイルの核弾頭を宇宙空間で捕捉・把持し、その軌道を強制的に変更して、発射地点に戻してやればいいのです。
核弾頭が推進用のロケットと切り離されて、慣性で飛行しているステージであれば、それは可能と思われます。
その場合、核弾頭は大気中で燃え尽きることなく発射地点の上空に到達することができます。
はたして核弾頭はあらかじめ設定された高度で爆発するでしょうか。
それはわかりませんが、もし爆発するなら、敵のミサイル発射基地とその周辺地域が壊滅します。
その核爆発は誰のせいでしょうか?
日本が軌道を変えたのだから日本のせい?
それとも、核ミサイルを発射したのは敵だから、自業自得?

というわけで、興味深い論争が巻き起こるかもしれません(笑)。
それはともかく、こうして宇宙デブリの発生なしに敵ミサイルを迎撃することができます。

この任務に応用できそうな要素技術はすでに開発されているようです。
防衛省のキネティック弾頭要素DACS(Divert and Attitude Control System:軌道修正・姿勢制御装置)
がそれです。

このような宇宙機雷が完成すれば、我が国は核武装する必要がなくなります。
なぜなら、中国(または北朝鮮)が核弾頭を提供してくれるわけですから。


宇宙機雷の用途はミサイルの迎撃に限定されるわけではありません。
敵の通信衛星や監視衛星の破壊にも有用です。
我が国の防衛にとって死活的に重要な手段になると考えます。


<2019年12月21日>

With a signature, Trump brings Space Force into being
December 21, 2019
CNN
When President Donald Trump signed the National Defense Authorization Act into law Friday, he also created the newest military service and the first new service since the US Air Force came into being in 1947.
With his signature, the US Air Force Space Command was designated the United States Space Force, a step that White House officials are touting as a historic step.


トランプ大統領「宇宙軍」発足、陸海空軍と同格の大規模軍隊
2019年12月21日
AFP
 同法の成立で特に注目されるのは、宇宙を拠点とした軍組織の設立だ。陸軍、海軍、空軍、海兵隊、沿岸警備隊に並ぶ6番目の軍となり、海軍省下にある海兵隊のように、空軍省下に置かれる見通し。

 宇宙領域における米国の優位は中国、ロシアによって徐々に弱まっているとの見方を米軍幹部らが示す中、トランプ氏は8月、宇宙空間での戦闘活動に向けた11番目の統合軍「宇宙軍(Space Command)」を創設。これは大統領の発案で設立されたもので、今回発足した大規模な宇宙軍(Space Force)の一部。後者の設立には議会の承認が必要とされていた。



<2020年1月2日>

It’s the First Orbiting Garbage Collector—or a New Kind of Space Weapon
Jan. 02, 2020
Daily Beast
The same tech that could help make space cleaner might, in the long run, also make it more dangerous.



<2020年1月5日>

「航空宇宙自衛隊」に改称調整 政府、中ロ軍拡に対応
2020/1/5
共同通信
 政府は、航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に改称する方向で調整に入った。中国やロシアが宇宙空間の軍事利用を拡大させている中、自衛隊としても人工衛星の防護など宇宙空間での防衛力強化方針を明確にする必要があると判断した。自衛隊法などの改正を経て、2023年度までの実現を目指す。陸海空の3自衛隊の改称は、1954年の自衛隊創設以来初となる。
 宇宙空間の軍事利用を巡っては、中ロが、人工衛星に接近し攻撃する「キラー衛星」のほか、衛星との通信を妨害する装置を開発しているとされる。米国も昨年12月、宇宙軍を発足させた。
 防衛省は20年度、空自に「宇宙作戦隊」を新設する。





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