独断偏見妄言録 China's Threat

中国は人類の命運を左右する21世紀最大の不安定要因

豊洲市場の地下空洞は安全で正しい判断

2016年11月02日 16時51分22秒 | 日本
今日の産経の豊洲関連記事によると、東京都は盛土変更の責任者8人を公表し、小池都知事は「懲戒処分の手続きを速やかに進めるよう指示した」。結びの言葉として「内部調査チームは地下空洞について(中略)都の方針に反した責任は重いとした」とある。
内部調査チームは「都の方針」が絶対的原則と考えているようだが、その方針自体に問題があるとは考えなかったのだろうか。
盛土問題の本質は、安全性という観点から、盛土と地下空洞を比較して、どちらが優れているかということではないのか。

結論を先に言えば、地下空洞のほうが安全性に優れている責任者8人の懲戒処分は不要である、と私は考える。

地下の土壌中にベンゼンなどの揮発性有害物質が含まれているなら、いずれ必ず地上まで出てくる。盛土は単に出てくるスピードを少し遅くするだけであり、本質的な汚染対策ではない。なお、有害物質の漏出スピードは盛土に使用された土の性質によって大幅に変化する。砂質土壌なら遅らせ効果はほとんど期待できない。粘土質土壌ならスピーを大幅に遅らせる。このような土質の議論がなされた形跡が全く見られないのはお粗末と言うしかない。

地下空洞を設けた現状の構造であれば、気化した有害物質は空洞内に滞留する。その濃度が安全基準を超えるのであれば、空洞内の空気を排出して、有害物質を活性炭などに吸着させることで除去し、浄化された空気を煙突から大気中に放出する設備を設置することができる。このような設備がまだ設置されていないのであれば、新設すればいい。それほど高価な設備ではない。こうすることで、完全な安全を担保できる。

盛土の上に直接市場建屋を建設した場合、気化して立ち上ってくる有害物質はコンクリートの床で遮断されるが、長い年月でひび割れなどが生じた場合、せいぜい建屋内の換気を強化するしか防止する手段がない。


地下空洞内の空気を排出・浄化する設備


技術的センスのない文系出身の政治屋や事務屋が、自らの存在価値を誇示するには、事務手続きの齟齬こそ問題の本質だと主張するしかないのだろう。哀れな連中である。


 


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