昨日の続きです。
ナショナル・トラスト所有の広大な公園、ライム・パーク Lyme Park の小高い丘の上にある建物、ケージ The Cage。
1738年に建てられた、吹きさらしの一軒家。
第二級保存指定建築。
まわりは、シカの保護区です。
公園で飼われているシカが、この日は一頭も見られませんでした。残念。
鹿狩りに招待された貴族のゲストが泊るための、野趣あふれる宿泊施設(ハンティング・ロッジ)として建てられたんだそうです。
1580年建造のオリジナルが老朽化したので、取壊されたあと建て直されたのが現存のケージ。
羊飼いや、森番の宿舎だったこともあります。
大戦中にはマンチェスターからの疎開児童の宿泊施設として提供されたそうです。
捕まえた密猟者を監禁する場所だったこともあるそうです。
ケージ(檻)という、ハンティング・ロッジにはふさわしくない不気味な名前はそれとかんけいある、という説ももちろん納得できますが・・・
多くの人が、ロンドン塔 Tower of London との類似を指摘しています。
建築史ブログから勝手に借りた、ロンドン塔の写真。
なるほど。
ロンドン塔は重罪犯を幽閉する、中世の牢獄として建てられたのはよく知られていますね。
イタリアの建築家にこのケージの建築依頼をした、当時の敷地と庭園の所有者、ピアース・リー十二世は謀反の疑いで未決囚としてちょっとの間ロンドン塔に収監され、証拠不十分で無罪放免になった経験があるんだそうです。
そのドラマチックな経験が建築デザインに反映された・・・かもしれないという意見は興味深いですね。
楽しかったとも思えないその経験を記念して自宅の敷地内にミニロンドン塔(?)を建てるなんてちょっと理解できませんが。
この日はものすごく寒かったんです。
丘の上はビュービュー風が吹き付けて、じっと立ってるのがたいへんなほど。
くぼみがいい風除けになります。
建物の外壁4辺に、日時計があります。
針のかげが正確に12時半をさしていました。
むいている方角によって、それぞれの日時計の目盛りのふりかたが変えてありました。
戦後、内部が改装、改修されたらしいのですが、一般公開はされていません。
窓から侵入されないよう、一階の窓すべてには鉄柵が取り付けてあります。
壊れたガラスと窓枠を修繕する代わりに、色をぬったベニヤ板が打ち付けてある一階の窓が2面ありました。
お笑い。
マウンテン・バイクで緩やかな坂を登ってきたサイクリストや・・・
犬の散歩に来た人達の人気のスポットです。
そういえば、この寒い平日にライム・パークをうろついている人のほとんどは、犬連れか、サイクリストでした。
とにかく、丘の上は風が強いんです。
眺望は素晴らしいんですが。
500年以上もの長い間、貴族の一家、リー家の住まいだった大邸宅、ライム・ホール Lyme Hallが丘の下に見えてきました。
ライム・ホールをはじめ、ライム・パークの他のエリアをカバーした、去年の日報の記事のリンクを貼りました。
↓
ライム・パークは、ピーク・ディストリクトの一部です。
自負と偏見、Mr.ダーシーのお屋敷(のロケ地)はストックポートにあり!ライム・パーク2016年3月30日ブログ
1990年代イギリスのセックス・シンボル、リージェンシー時代の紳士、Mr ダーシーが泳いだ池2016年3月31日ブログ
Mr.ダーシーの水浴びの池のあと、ウサギ穴、犬穴のある塀を越えて谷沿いの道を歩く、ライム・パーク2016年4月1日ブログ
ほんのちょっと歩いただけですが、このあと、カフェに入ってお昼ごはんを食べて、帰りました。
もうちょっとあたたかくなってから、また来ます。
↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。
ナショナル・トラスト所有の広大な公園、ライム・パーク Lyme Park の小高い丘の上にある建物、ケージ The Cage。
1738年に建てられた、吹きさらしの一軒家。
第二級保存指定建築。
まわりは、シカの保護区です。
公園で飼われているシカが、この日は一頭も見られませんでした。残念。
鹿狩りに招待された貴族のゲストが泊るための、野趣あふれる宿泊施設(ハンティング・ロッジ)として建てられたんだそうです。
1580年建造のオリジナルが老朽化したので、取壊されたあと建て直されたのが現存のケージ。
羊飼いや、森番の宿舎だったこともあります。
大戦中にはマンチェスターからの疎開児童の宿泊施設として提供されたそうです。
捕まえた密猟者を監禁する場所だったこともあるそうです。
ケージ(檻)という、ハンティング・ロッジにはふさわしくない不気味な名前はそれとかんけいある、という説ももちろん納得できますが・・・
多くの人が、ロンドン塔 Tower of London との類似を指摘しています。
建築史ブログから勝手に借りた、ロンドン塔の写真。
なるほど。
ロンドン塔は重罪犯を幽閉する、中世の牢獄として建てられたのはよく知られていますね。
イタリアの建築家にこのケージの建築依頼をした、当時の敷地と庭園の所有者、ピアース・リー十二世は謀反の疑いで未決囚としてちょっとの間ロンドン塔に収監され、証拠不十分で無罪放免になった経験があるんだそうです。
そのドラマチックな経験が建築デザインに反映された・・・かもしれないという意見は興味深いですね。
楽しかったとも思えないその経験を記念して自宅の敷地内にミニロンドン塔(?)を建てるなんてちょっと理解できませんが。
この日はものすごく寒かったんです。
丘の上はビュービュー風が吹き付けて、じっと立ってるのがたいへんなほど。
くぼみがいい風除けになります。
建物の外壁4辺に、日時計があります。
針のかげが正確に12時半をさしていました。
むいている方角によって、それぞれの日時計の目盛りのふりかたが変えてありました。
戦後、内部が改装、改修されたらしいのですが、一般公開はされていません。
窓から侵入されないよう、一階の窓すべてには鉄柵が取り付けてあります。
壊れたガラスと窓枠を修繕する代わりに、色をぬったベニヤ板が打ち付けてある一階の窓が2面ありました。
お笑い。
マウンテン・バイクで緩やかな坂を登ってきたサイクリストや・・・
犬の散歩に来た人達の人気のスポットです。
そういえば、この寒い平日にライム・パークをうろついている人のほとんどは、犬連れか、サイクリストでした。
とにかく、丘の上は風が強いんです。
眺望は素晴らしいんですが。
500年以上もの長い間、貴族の一家、リー家の住まいだった大邸宅、ライム・ホール Lyme Hallが丘の下に見えてきました。
ライム・ホールをはじめ、ライム・パークの他のエリアをカバーした、去年の日報の記事のリンクを貼りました。
↓
ライム・パークは、ピーク・ディストリクトの一部です。
自負と偏見、Mr.ダーシーのお屋敷(のロケ地)はストックポートにあり!ライム・パーク2016年3月30日ブログ
1990年代イギリスのセックス・シンボル、リージェンシー時代の紳士、Mr ダーシーが泳いだ池2016年3月31日ブログ
Mr.ダーシーの水浴びの池のあと、ウサギ穴、犬穴のある塀を越えて谷沿いの道を歩く、ライム・パーク2016年4月1日ブログ
ほんのちょっと歩いただけですが、このあと、カフェに入ってお昼ごはんを食べて、帰りました。
もうちょっとあたたかくなってから、また来ます。
↓↓↓画像をクリックしてください。はい、ありがとう。
日本の都市の中でも緑地が少ないと言われる大阪に帰ってくると、イギリスの環境はぜいたくだったなぁと思います。イギリスの犬を日本に連れてきたら、ストレスで病気になっちゃうかも。
貴族の宿泊施設と密猟者の監禁場所が重ならないですね。
とにかく丈夫そうです。
イギリスで犬を飼ったことのない私もよく日本の散歩中もつながれっぱなしの犬がかわいそうだとおもってました。 イギリスでは公園の広いスペースでは大抵犬は放されてのびのびしています。人や他の犬を襲う犬なんていない。日本には綺麗な公園は多いけどオープンスペースが少ないですよね。昔、家の周りにたくさんあった空き地も小さく飛び飛びで、とても犬を放せる大きさではなかった。