イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

君主が代わった実感、母女王の肖像紙幣に溶け込む新国王の肖像入り新紙幣を1枚だけ目撃

2024年06月19日 22時36分26秒 | 英国の、生活のひとコマ

2枚のプラスチック製(正確にはポリマー樹脂)の10ポンド札。

違いがわかりますよね。

上がチャールズIII世新国王、下がエリザベスII世、と肖像が違うでしょう?ついに出た、新国王の紙幣!(プラスチックですが)

デザインはそのまま、肖像の構図も同じですがよく見たらなで肩の女王の背景の「10,10,10...」のほうが、いかつい肩の国王の背景のより多く見えています。

モノグラムの「CR」(チャールズ)と「EIIR」(エリザベスII)の位置も違います。

基本デザインに変更なしなので新旧スムースに溶け込んで、気が付かない人も多いでしょう。混乱がなくて何よりです。

国王バージョン、はじめて見ました!

ボランティアでお手伝いしている、チャリティショップ、オックスファム Oxfam で閉店後売り上げの集計をしていた時、たくさんの「女王バージョン」に混ざって1枚だけ見つけました。マネージャーも初めて見たそうです。そのあと1回、半日レジを担当しましたが「国王バージョン」は1枚も受け取りませんでしたし集計の時にも見つかりませんでした。

国王の即位は2022年9月、もう2年近く前...去年のクリスマスカードに初めて新国王の肖像切手が貼られていたのを見つけてからももう半年。2023年5月の戴冠式からもう1年たっていますよね。

19世紀初頭に活躍した作家、ジェーン・オースティンが主役の裏側です。

 

調べてみました。今月(6月)5日から流通が始まった出来立てのほやほや、他に同じく従来通りのデザインの5、10、20、50ポンド紙幣が同時に流通開始したそうです。戴冠式後まもなく「国王バージョン」の発行決定とデザインの発表があったようです。聞き逃しました(私の日本滞在中です)

国王の横顔が刻印された新デザインの貨幣も流通待ちです。(貨幣のほうは不定期にしょっちゅうデザインが更新されいろいろなシリーズが同時進行で流通しています)

チャールズ新国王の貨幣の肖像は在位中ずうっと「左向き」と決まっています。故女王の肖像は「右向き」

王国の歴史が始まって以来、英国では君主が変わるたびに貨幣の肖像の向きが右、左と入れ替わる伝統だそうです。最初のセットは草花と動物シリーズ...楽しみです!

現金を使わず持ち歩かずのカードのみの支払い生活に切り替えて久しい私が、唯ー無二の現金に触れる機会がこのボランティアの店番の仕事です。平日の日中お買い物するお客さんはお年寄りが多いためか、現金を受け取る機会はけっこうあります。現金とカードの支払いは半々ぐらいでしょうか。発行から10日後に1枚だけ目にしたのは、早いのか遅いのか...?

英国ではニセ札偽造技術の進歩に対抗するためか、10年ちょっとおきぐらいに紙幣のデザインがー新されます。そして新デザインが出回った頃、充分な予告期間を経て旧デザインの紙幣の流通が停止、額面が無効になります。...どうせその頃には文字通り紙製の古くなった紙幣はボロボロ...回収されて断裁されていたそうですが...

...発行されてまだ7年ぐらいしかたっていない女王バージョンのプラスチック紙幣は、今でも新品同様、パリパリのツルツル、折り目すらつきません。間違えて洗濯した時も洗濯機から完全無欠の状態でホログラムを怪しく光らせながら出てきました(体験談)。10年たってもへたらないのでは?それでもそのうち廃棄処分になるのでしょうか?

それにしても紙幣のチャールズ、老けていますね。73歳で即位した2年前の肖像画でしょうか。それに引き換え、女王の肖像は若いですよね!50代ぐらいの肖像画が使われているのでは。

オックスファムで売られていた、即位の年から現在までの女王の帽子デザインに関する本。

図番が充実していてとても興味深いのですが、フランス語の本です、残念、読めません!

女王の存命中、夫君エジンバラ公が高齢で公務を退いた後、代役で息子のチャールズ皇太子(当時)が母女王をエスコートしていくつかの重要な儀式に出席していました。

新聞社のウェッブサイトで見つけた、亡くなる前年の国会の開会式の写真です。

95歳の女王陛下が若見えしすぎでチャールズが老けすぎ!いっしょに出てくるたびに母と息子ではなく、姉と弟、へたすれば夫婦に見えてもおかしくない「見た目の年齢」に内心どよめいていました。

ついでです。

うちの母息子コンビのネコの威厳のない、かわいくもない写真です。

息子ネコ、ティブが成人してから母ネコ、リヴィーと顔がどっちも正面を向いていっしょに写った1年以内の写真を探すのに苦労しました。あまり仲良くありませんし。

...親子にみえません。動物は年を取っても老けて見えないのがうらやましいですね。まあ、年の差が推定2歳か3歳だというのがカギかもしれませんが。

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2 コメント

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犬と暮らす日々 (浅井洋)
2024-06-21 11:49:03
落ちが 素晴らしいですね
  猫の 親子と
   英国の 王女と 国王の 比較
これくらい 楽しまないと 
  英国で 暮らせないのでしょうね
素晴らしい 落ちでした ありがとうございます
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浅井さんへ (江里)
2024-06-22 06:27:12
浅井さん、
浅井さんに「落ち」がウケてとても嬉しいです。
ネコの写真を載せると喜んでくれる人がいるんじゃないかな、と無理やりこじつけてみました。
かわいい写真じゃなくて残念です。
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