イングランドの典型的な田園風景が楽しめるピーク・ディストリクト国立公園Peak district National Park、マンチェスターから電車で行けるイーデル Edale の日帰り散策コースの提案、続きです。
名物パブ、オールド・ナッグス・ヘッド the Old Nags Head の前の...
細い下り坂をおりると...
谷底にジョロジョロ流れる小川があって、人が1人やっと通れる幅のかわいらしい石の橋が架かっています。
ジブラーター・ブリッジ Gibraltar Bridge という18世紀建造の、村の貴重な文化遺産です。第二級保存指定建築でした!英国の海外領土、ジブラルタルの名がついた由来は...どこにも書かれていません。
渡り切って振り返って撮った写真です☟
低い手すりが特徴の「パックホース・ブリッジ packhorse bridge 」という、背の両側に布袋か籠を下げたウマ(packhorse)を渡すための特別な橋だそうです。
渡って右に行くとすぐ、急な石段があります。
登り切った場所の「スタイル stile」を通ると...
パッと視界が開けて広大な牧草地に出ます。
スタイルというのは、動物は出られないのに放牧場を通り抜ける人がいつでも入れるようにした仕掛けです。柵に設けた踏み段や、二重のスイングドア、柵を超えるハシゴなどなど実に多くのバリエーションがありますが、イーデル周辺の農地では上の写真のような平たい岩2枚の狭い間をカニ歩きですり抜ける「スクーイズ・スタイル squeeze stile 」が多いですね。
原始的な岩2枚と、ごく最近取り入れられた木のドアがセットになっていることが多いようです。用心のため、動物には絶対にあけられない閂(カンヌキ)がついています。
スタイルをぬけた小道(Yの字の股の右側☟)が、小川沿いに続く小道と交わる先はひたすらー本道です。
道の左側の牧草地には期待したより数が少ないヒツジの親子がボソボソと草を食んでいました。
左側の牧草地の向こうには丘陵地が広がっています。
ちなみに...ピーク・ディストリクトには「マウンテン mountain」はひとつも存在しません!!あるのは「ピーク peak」のみ。ピークは他の地域では「ヒル hill」とも言うようです。日本語ではすべて「山」ですよね。
「山」の英語はすべてmoutain 、hill というのはただの「丘」だと思っている日本人が多いはずですが、英国では標高2,000フィート(615m)以上の「山」だけが「マウンテン」認定されているそうです。それより低いのは格下のヒル/ピーク!日本でいう「山」のことも英国では「ヒル」と言われることがあるので要注意です。
低めの山(ピーク)がボコボコ連なる山岳地帯がピーク・ディストリクトなのです。
イーデルを拠点に登れる「山(ピーク)」は30以上あります。季節や天候にもよりますが、登山装備なしで頂上まで行って戻れる気楽な登山コースがほとんどです。
道の右側に広がる光景です☟。遠くに見える山並みは、道の右側の牧草地とはつながっていません。牧草地と山のあいだには広い舗装された道路とさらに川の流れる浅い渓谷があります。
このー本道を突き当り(農家の敷地内!!)まで行ったら、右側の放牧地を通る緩やかな坂道を下りて広い舗装された道路(上の写真の方角)へ歩いていきます。以下、続きます。
前回の記事のリンクです☟
電車で行けるピーク・ディストリクト、観光地とは思えないシーズン前の静かなイーデル
Nag と ひいたら 「がみがみ 婆さん」と でてきました
昔の 叔母さんの 集会所? 間違いかな?
nag と言うのは日常でもとてもよく使う「くどくど苦情を言う」という動詞です。
誰かに苦情を言った時「Are you nagging?」と決まり文句で返されたら、「あ、私の言うこと、くどかったかな」と黙るしかありません。
え、「がみがみ婆さん」ですか、興味深い語呂のいい和訳です。どの辞書でしょう?
「おこりんぼの女(特におかみさん)」と言った意味がありますが、パブの名前によく出てくるNag は、古語の「年取って引退したウマ」と言う意味です。
パブの先に本文に出てくる荷運びウマ専用の古い橋が架かっているのと関係ある命名かもしれません
有難うございます
辞書で Nag と このパソコンに付いてる
辞書です 多分 NECの 標準品です