きのう、「ブログに載せるイギリスの秋らしい話題はないかな」と言ったら夫が「あるよ、コンカーだ」と提案してくれました。
子供たちが小さいころに私が勝手に「コンカー・ストリート」と名付けた すぐ近所の並木道にいってみました。
ホース・チェストナッツ Horse-chestnut、別名コンカー・ツリー conker tree という木がずらっと植えられている通りです。
同じつくりの家が二つとない、しかも全てぐるりと庭に囲まれた高級住宅街です。
1920年代から30年代にかけて造成された住宅地で、住宅は築90年、ホース・チェストナッツは樹齢90年。
これがコンカー conkers。
クリに似ています。
英語でホース・チェストナッツというぐらいなので 私もクリ(スゥイート・チェストナッツ sweet chestnut ) の仲間だと、30年近く前にイギリスに来てから この記事を書く20分前までずうっと思っていました。
違いました!
日本語で セイヨウトチノキ というそうです。
クリとは全く関係ありません。
夏が暑い日本では育ちにくいそうです。
フランス語で「マロニエ」。
イギリスに来たばかりの時 聞いた、「つやつや、プリプリの実が ウマのお尻に似ているため ホース・チェストナッツという」説もずっと信じていたのですが、それもウィッキピーディアで調べて間違いだとわかりました。
17世紀にイギリスに渡来した頃 トルコ人が病気のウマに強壮剤として実を食べさせていたから、だと書いてあります。
人間には食べられません。食べるとおなかを壊すそうです。
コンカー探しにはちょっと遅かったようです。
すべて木から落ち切って、車に踏みつぶされたり蹴散らされて傷だらけ、イガも湿って茶色く変色しています。
それでも探せばぽつぽつ見つかります。
実の入ったイガ発見!
そう、これ!
「大収穫期」にはこの黄緑色の丸いイガがバラバラ落ちてくるのです。
うっかり当たるとケガしそうな 地面にあたるとこっつんこっつんバウンスするほど大きいものも、毎年この通りでよく見かけます。
拾って地面にたたきつけるとパカっと割れて、つやつや、プリプリした堅い実がコロン、コロンと出てくるのです。
2,3週間前に来てみるべきだったのです。
トゲなしのイガも見つけました。
さて、イギリス中どこに行ってもよく見かけるホース・チェストナッツとその実、コンカー。
60代のうちの夫が「イギリスの秋といえばコンカーだ」といった理由は、コンカーを目にして秋の訪れを感じるといった風流なことではありません。
コンカーにひもを通して遊ぶ「コンカー戦 conker game」がうちの夫(60代)やその少し下の世代(30代ぐらいまで?)の間のイギリスの男性にとってそれはそれは重要な子供時代の社交行事だったのだそうです。
コンカーに穴をあけて、荷造り用の丈夫な紐を通してみました。
夫が子供の頃はお母さんから借りた編み針(イギリスの伝統的な編み針は鉄製です)で穴をあけたそうですが 私は細めのねじ回しを使いました。
ねじ回しが実の中にキリキリ入って 驚くほど簡単に穴が貫通しました。
相手が吊り下げたコンカーに自分のコンカーを振って(投げたらダメ)ぶつけて割った方が勝ちという素朴で単純なゲームです。
プレーした女の子もいたそうですが、やはりより夢中になったのは男の子だそうです。
夫はそれほど熱心じゃなかったけど、この季節になるとコンカーゲーム以外の遊びは考えられないので、やはりたくさん強いコンカーを用意してゲームに挑んだのだそうです。
やってみました。
交代でひと振りずつ。
一回振ってあたらなかったら交替です。
私は30回以上やって、ただの1度も当たりませんでした。
夫は3回に1度ほどはずしました。
左手の指に紐を巻きつけ右手に短く残った紐をピンと張り、相手のコンカーが完全に静止した状態を見きわめて弾くように振ると豪速球で当たるようです。
夫は子供のころは 外したことがなかったそうですが、子供の時は見えていた右目が今は見えないからとか腰が痛いからとかいろいろ言い訳をしていました。
30回以上やってもあたらないのでさすがに飽きました。
夫も疲れたところでやめました。
めんこやビー玉のように勝ったら分捕れるというわけでもなく、相手のコンカーを打ち砕くのが目的の破壊的(?)な遊びです。
絶妙なタイミングでツボに当たると、ヒモを通した穴からヒビが走り何回目かで粉砕するらしいのです。
子供たちが興奮するのも無理ない?
でも そこまで熟達するのは並大抵のことではありません。
子供たちがあまりにも夢中になりすぎて学校でたくさんのコンカーが没収されたり 校内でのコンカー・ゲームが禁止されたり....それは それはセンセーショナルな遊びだったようです。
今はコンカー・ゲームをする子供はほとんどいないようです。
ゲームボーイを経て スマートフォーンゲームなど遊び方が変わってきているからというのも もちろんですが、「危ない」といわれだしたのもその一因みたいです。
コンカーが当たって歯を折ったり失明したり...本当にそんな事故があったのかどうかはしりませんが、心配されているのは事実です。
私も夫が当てた自分のコンカーがはね返ってあごにあたって痛い思いをしました。
ちなみに、下の息子は小学校の授業でコンカー・ゲームをやったことがあるそうです。
「昔の遊び体験」授業か何かでしょうか。
面白くなかったそうです。
だって....ぜんぜん、当たりませんから!
修練を積んでチャンピオンになって注目されたい!というような情熱もわきません。
子供たちが小さいころに私が勝手に「コンカー・ストリート」と名付けた すぐ近所の並木道にいってみました。
ホース・チェストナッツ Horse-chestnut、別名コンカー・ツリー conker tree という木がずらっと植えられている通りです。
同じつくりの家が二つとない、しかも全てぐるりと庭に囲まれた高級住宅街です。
1920年代から30年代にかけて造成された住宅地で、住宅は築90年、ホース・チェストナッツは樹齢90年。
これがコンカー conkers。
クリに似ています。
英語でホース・チェストナッツというぐらいなので 私もクリ(スゥイート・チェストナッツ sweet chestnut ) の仲間だと、30年近く前にイギリスに来てから この記事を書く20分前までずうっと思っていました。
違いました!
日本語で セイヨウトチノキ というそうです。
クリとは全く関係ありません。
夏が暑い日本では育ちにくいそうです。
フランス語で「マロニエ」。
イギリスに来たばかりの時 聞いた、「つやつや、プリプリの実が ウマのお尻に似ているため ホース・チェストナッツという」説もずっと信じていたのですが、それもウィッキピーディアで調べて間違いだとわかりました。
17世紀にイギリスに渡来した頃 トルコ人が病気のウマに強壮剤として実を食べさせていたから、だと書いてあります。
人間には食べられません。食べるとおなかを壊すそうです。
コンカー探しにはちょっと遅かったようです。
すべて木から落ち切って、車に踏みつぶされたり蹴散らされて傷だらけ、イガも湿って茶色く変色しています。
それでも探せばぽつぽつ見つかります。
実の入ったイガ発見!
そう、これ!
「大収穫期」にはこの黄緑色の丸いイガがバラバラ落ちてくるのです。
うっかり当たるとケガしそうな 地面にあたるとこっつんこっつんバウンスするほど大きいものも、毎年この通りでよく見かけます。
拾って地面にたたきつけるとパカっと割れて、つやつや、プリプリした堅い実がコロン、コロンと出てくるのです。
2,3週間前に来てみるべきだったのです。
トゲなしのイガも見つけました。
さて、イギリス中どこに行ってもよく見かけるホース・チェストナッツとその実、コンカー。
60代のうちの夫が「イギリスの秋といえばコンカーだ」といった理由は、コンカーを目にして秋の訪れを感じるといった風流なことではありません。
コンカーにひもを通して遊ぶ「コンカー戦 conker game」がうちの夫(60代)やその少し下の世代(30代ぐらいまで?)の間のイギリスの男性にとってそれはそれは重要な子供時代の社交行事だったのだそうです。
コンカーに穴をあけて、荷造り用の丈夫な紐を通してみました。
夫が子供の頃はお母さんから借りた編み針(イギリスの伝統的な編み針は鉄製です)で穴をあけたそうですが 私は細めのねじ回しを使いました。
ねじ回しが実の中にキリキリ入って 驚くほど簡単に穴が貫通しました。
相手が吊り下げたコンカーに自分のコンカーを振って(投げたらダメ)ぶつけて割った方が勝ちという素朴で単純なゲームです。
プレーした女の子もいたそうですが、やはりより夢中になったのは男の子だそうです。
夫はそれほど熱心じゃなかったけど、この季節になるとコンカーゲーム以外の遊びは考えられないので、やはりたくさん強いコンカーを用意してゲームに挑んだのだそうです。
やってみました。
交代でひと振りずつ。
一回振ってあたらなかったら交替です。
私は30回以上やって、ただの1度も当たりませんでした。
夫は3回に1度ほどはずしました。
左手の指に紐を巻きつけ右手に短く残った紐をピンと張り、相手のコンカーが完全に静止した状態を見きわめて弾くように振ると豪速球で当たるようです。
夫は子供のころは 外したことがなかったそうですが、子供の時は見えていた右目が今は見えないからとか腰が痛いからとかいろいろ言い訳をしていました。
30回以上やってもあたらないのでさすがに飽きました。
夫も疲れたところでやめました。
めんこやビー玉のように勝ったら分捕れるというわけでもなく、相手のコンカーを打ち砕くのが目的の破壊的(?)な遊びです。
絶妙なタイミングでツボに当たると、ヒモを通した穴からヒビが走り何回目かで粉砕するらしいのです。
子供たちが興奮するのも無理ない?
でも そこまで熟達するのは並大抵のことではありません。
子供たちがあまりにも夢中になりすぎて学校でたくさんのコンカーが没収されたり 校内でのコンカー・ゲームが禁止されたり....それは それはセンセーショナルな遊びだったようです。
今はコンカー・ゲームをする子供はほとんどいないようです。
ゲームボーイを経て スマートフォーンゲームなど遊び方が変わってきているからというのも もちろんですが、「危ない」といわれだしたのもその一因みたいです。
コンカーが当たって歯を折ったり失明したり...本当にそんな事故があったのかどうかはしりませんが、心配されているのは事実です。
私も夫が当てた自分のコンカーがはね返ってあごにあたって痛い思いをしました。
ちなみに、下の息子は小学校の授業でコンカー・ゲームをやったことがあるそうです。
「昔の遊び体験」授業か何かでしょうか。
面白くなかったそうです。
だって....ぜんぜん、当たりませんから!
修練を積んでチャンピオンになって注目されたい!というような情熱もわきません。
3次元に動く おはじきと 言うか
ベーゴマの 立体版ですね
平面を見る 日本の紙の文化 と 立体で考える
conkerの 動体視力と手の動きの 連動の差 かも
と 思って 読ませて 頂きました
三次元です。命中して強く当たっても的が動くのです!!
奥が深すぎるゲームです!
コンカー遊びをもうちょっと面白そうに表現した文章に変えた記事を予約投稿したつもりなのですが、朝起きてみてみたら反映されていませんでした。
本来出すつもりだったバージョンで再投稿しましたのでよろしければもう一回読んでください。