イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

マンチェスターのイスラム教徒のささやかなビジネスに見る文化の違い!ほほえましい一例

2018年04月23日 09時00分00秒 | 英国ってハズカシイ!
先週 撮った写真です。


4月半ばすぎの、クリスマス・ツリー・ディスプレイ!

ストックポートからマンチェスターに向かうバスの2階席から見かけて(時間調整のため、バスが数分間 すぐ前の停留所に停車していたのです)わざわざ下りて!写真を撮りました。

国道A6沿いの、南アジアからの移民の多い商店街。



以前にお伝えした、「パウンド~」といった店名の大手チェーン展開の1ポンド均一店、あるいは1ポンド均一コーナーにスペースを割く安売り量販店は、オリジナルの雑貨や格安のメーカー品が期間限定で売られているので、掘り出し物が見つかることもあるのです。

が、このての、「アジア人(インド、パキスタン、バングラディッシュからの移民)」が家族で経営する個人商店の品ぞろえは.....ちょっと特殊です。趣味というか、仕入れる品目というか....。

移民の多い地域に とてもたくさんあります。

レジに座っている、30代半ばに見えるヒジャブをかぶった女性に「なぜクリスマス・ツリーをショーウィンドウに飾っているのか」と聞いてみました。
「きれいでしょ。私クリスマス、大好きなの」という答え。

(ヒジャブというのは、頭から胸の下あたりまで覆う、マンチェスター近辺で見かける、信仰を実践しているイスラム教徒(アラブ系ではなく、パキスタン人)の大多数の女性が身につけているヴェイルの一種です。顔は出しています)

移民二世か三世でしょう。
パキスタン系のイスラム教徒は、概して言えば、保守的です。

イギリスで生まれ育った二世たちはイギリスで教育を受け、英語が母国語のはずですが、言葉に独自の強い訛りがあり、身のまわりの物すべての好みも特殊です。概して言えば、派手な色使い、金ぴか趣味が多いようです。

親の母国やコミュニティーの習慣や伝統をかたくなに守ってイギリス社会にとけこむ気のない人達もいっぱいいるようなのです。

(もちろん、そうじゃない人たちもたくさんいます。

十代、二十代の次の世代の若い人たちはまた全くちがうのかもしれません。家庭や個人によりますね)


イギリスは多民族国家です。
他の文化に寛容な、融合社会を目指しているはずなのですが「郷に入っても郷に従わない」移民の文化との価値観の相違がしばしば、社会的な論議のもとになります。

いくつかの都市(ここ、北部を中心に!)で起こった白人の少女たちの組織的な集団レイプやイスラム原理派によるテロ、など明らかに移民のグループに内在する価値観がひきおこす悪質な事件が話題になっています。

....といっても、ほとんどの人たちは、イギリス国民として社会に貢献する、普通の善良な人たちなのです。

こういった事件が表面化するたびに「待ってました」とばかりに白人至上主義、国粋主義者が「移民出てけ」論を声高に叫ぶ、イギリスの暗い一面...など みじんも感じさせない、あっけらかんとした、イスラム教徒女性のクリスマス感!





園芸用の土のパックがプラスチックの収納ケースの上に一つずつ載せてあるのは風で蓋がとばないように、だと思います。



Big Discount Bargain の店内。


ネコのトイレ用トレイに商品をいれて出す工夫はいいとしてもスティッカーがそのままなのはちょっと...






この店で売っていたお得な「ファット・ボール(野鳥のエサ)」6個を1ポンドで買い、次のバスでマンチェスターに行きました。
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6 コメント

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百均? (マンチェスター好き@雨やだな)
2018-04-24 07:00:50
日本の、俗に言う100均ですかね?造花の色が南国ですね。

そういえば、パンに塗るヌテラ?nuttelaを見つけて買いました。ヘーゼルナッツの香り豊かなおいしいチョコレート味でした。ふふ♥(●´ω`●)とうぶんうちはパンケーキです(笑)。

今日は下に猫ちゃんいませんね。かくれんぼして遊んでいるのでしょう。
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移民 (八幡@いちご狩り行きました)
2018-04-24 14:21:58
移民廃絶というとネオナチを思い出しやすいですが、日本人も大概よそ者嫌いですよね。
でも白人信仰が未だに根強く、移民でも白人なら良いという人もいます。
しかし、日本の場合は少々複雑な地政学上のリスクを抱えていますので、移民反対ももう少し複雑さが発生しているようです。

つまり、一番移民の候補になりそうな近隣国である中国、韓国は反日教育をしている、ということです。
実際、大阪では韓国人男性が、日本人ならいくら殺しても構わないと叫んで通り魔をしたこともあります。
また、この2国の不法移民の犯罪率の高さ、反社会勢力の構成員の割合の高さなどがあります。

そのくせ東京一極集中で過密になる一方で、地方は閑散としています。
人が居なければ経済どころでは無いのに、政府の少子化担当大臣は名誉職みたいな扱いで、一向に成果を出しません。

山村にモスクが出来ることを良しと出来るようになるには、日本人にはあと100年は必要かもしれませんね。
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ロイヤルベイビー (マンチェスター好き@うちも行ったいちご狩り)
2018-04-24 15:43:06
王室に男の子が生まれましたね。ニュースには決まってものすごい熱狂的な皇族ファンがインタビューをうける画が流れます。

実際、イギリスではどんな反響なのでしょうか。例えば、半額セールやお祭りがあったりするのですか?

八幡様、とても興味深く読ませていただきました~
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移民他 (江里@イチゴはイギリスでは夏の季語)
2018-04-24 17:04:42
あ、出た、八幡くんの中国韓国に気をつけろ論。
はい。とても興味深いです。
でも日本の少子化は移民をいれずにはすまないレベルに来ているのでは?労働力と納税者の確保だけの目的では無理があります。それこそ人口爆発でエイズ孤児とかも問題になっているアフリカから養子、移民受け入れを開始しなければ私たちの世代から老後が危うい、と聞いていますが。人種差別なんてしてる時じゃない。やる気のある中国人も日本に温かく迎え入れ、ヘンな思想がありそうな曲がった人がいたら、こっちで教育しなおすとか。偏見もっちゃだめですよー。いったん受け入れたら同国民として扱わなきゃだめですよ!
イギリスで戦後復興のため大量に受け入れた西インド諸島の労働移民が差別され、不当な理由で用済みになったら送還されてた、っていう大ショックなニュースで持ち切りです。昨日は、イギリスの法律まで変えた、「スティーブン・ローレンスくん殺害25周年」でした。ヘイト撲滅キャンペーンイベント目白押し。そんなニュースは日本では報道されていないでしょうね。
18歳のインテリ家庭出身の黒人青年ローレンスくんは白人のネオナチもどきの集団にめった刺しリンチされて殺されたショッキングな事件です。王子誕生どころじゃないって感じ。
王位継続第5位だっけ???大ニュースにはなってないですよ。アメリカ人の報道熱狂ぶりがニュースになっていました。
造花の色は「インド・パキスタン系」です。あ、これも偏見?
これに関しては長ーく話ができるのですがとりあえずここまで。
夏にいちご狩り、いぎりすでも受けそうです。夏に季節労働者のウクライナ人が来て摘んでいます。ブレクジット後はイギリスのイチゴ産業は全滅です。
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移民 (T子)
2018-04-25 21:20:40
「いったん受け入れたら同国民として扱わなきゃダメ」本当にその通りです。
例えば相撲界。弟子になり手がないから外国から受け入れる。その点は相撲界は先を行ってると思うのですが、日本国籍を持たないと親方になれない、というのは変でしょう?受け入れておいて最後のところで門を閉ざす。「国技だから」とか「帰化すればいいじゃないか」という理屈らしいですが、それはおかしい。あまりにも勝手な理屈です。
不足して困っている介護士も、数年間の出稼ぎとしてしか受け入れようとしていない。それでは本気になって働いてくれる人材は集まりませんよ。
もっと心を開かないと・・・。

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相撲界 (江里)
2018-04-27 05:26:24
外国人は親方になれないんですね。高見山は帰化したんでした!確か帰化の条件に当時、「配偶者が日本国籍」というのがあったと思います。今はまさかそんなことはありませんよね?ところで、「帰化すればいいじゃないか」という理屈があるなら、希望すれば、帰化できるってことですか。日本国技の相撲で親方になるほどの実力があるのなら、充分日本の社会に溶け込み貢献してるはずです。外国籍だからダメなんておかしな話ですが(だったら力士になるのもダメっていうなら、分かります)仮に、条件を満たすために帰化する意思のある人の希望はかなうのでしょうか。移民受け入れ国になるのに重要な一歩です。国籍の開放。
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