イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

見慣れないスイス犬、荷車を引く懐かしの「フランダースの犬」、その日は非番

2019年04月05日 09時00分00秒 | 英国のイヌ

2週間ほど前、ピーク・ディストリクトの有名な小さな観光地、カースルトンに行った時の写真です。


駐車場のチケットを買って車まで戻ってきたら夫が大きなイヌになつかれて幸せそうでした。

(うちの夫はもともとイヌよりネコが好きなのですが)

バーニーズ・マウンテン・ドッグ Bernese Mountain Dog のメガンです。
サセックス公夫人(プリンス・ハリーの妻)と同じ名前です。

人の足の上にドカッと座るのが癖だとか。
夫の足の上にドカッと座っている写真を撮りたかったのですが、写真を撮っていいか飼い主にきくと、ほかのたいていの犬の飼い主と同じで犬にポーズをつけようとしてくれたので動いてしまいました。

ドッグ・ショー用に訓練された犬ならともかく、カメラの前でじっとポーズをとってくれるイヌなんているわけありません。

ところでこのバーニーズ・マウンテン・ドッグですが、スイス犬です。見かけが似ていますが有名な山岳救助犬のセント・バーナードより小型です。

もともとアルプスの使役犬としてウシの群れを牧草地から牧草地へ誘導する仕事をさせるために繁殖された犬らしいのですが他に.....

スイスでは牛乳缶や農作物を農地から町へ、町から町へ運ぶ荷車を引く犬として知られているそうです。

フランダースの犬?!

イギリスでは犬に荷車を引かせる習慣はなかったそうですがヨーロッパの田舎ではよくあることだったみたいですよ。

(「フランダースの犬」はベルギーを舞台にしたイギリスではあまり知られていない英文学です)

このメガンもイギリス各地の農業祭や子供たちのフェアなどに招かれてフランスから取り寄せた木製の荷車を引くデモンストレーションをしょっちゅうしているそうです。

メガンの飼い主のヴァンに載せてある荷車を見せてもらいました。フランスダースの犬のアニメでパトラッシュが引いていたのと同じ形のもの...のように見えました!





葉の落ちた背後の木の向こう、丘の上に有名な中世の古城(廃墟)が写っているのですが...ちょっとわかりませんね。



飼い主と話している間すっかりくつろいだメガンが今度は私の足の上にドカッと座ってくれました。


頭の上の写真を撮ってみました。

足の上がじっとり温かくしばらくすると重さでジーンとしてきました。



飼い主夫婦はメガンをヴァンにおいてどこかに食事に行ったようです。

私たちがカフェで食事を終えて駐車場に帰ってきたら、メガンののったヴァンがまだ隣に止めてありました。飼い主はまだ帰ってきていませんでした。

外から声を掛けたら親しげに窓のそばまで寄ってきてくれました。かわいい!


「フランダースの犬」のパトラッシュの犬種が(ほぼ)特定されたのは比較的最近だとか、グーグルして調べてみたらちゃんと書かれていました。
ブービエ・デ・フランダースという名のフランドル(英語でフランダース)地方の大型の使役犬で黒くてむくむくしています。

他にも諸説あるようですが、黒いむくむくではかわいく表情豊かに描けないのでアニメのデザイナーが日本ではよく知られたシェパード犬のような立ち耳でセントバーナードのような毛並みの賢そうな犬のキャラクターを作り上げたのだそうです。

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