日本でも珍しくないはずですよね、イヌの車いす。
近所で見かけた黒いパグ、その名もドッグ!
聞き違いかと思ったら、本当にドッグという名前らしいです。飼い主の男性は、英国人ではなく東欧系の人みたいでした。
椅子ではないのに「車いす」という名前がヘンですね。英語で wheel chair(車いす)です。
日本語では「歩行器」とか「歩行補助機」ともっと適切な名前があるようです。
後肢のマヒだそうです。後ろ脚をゴムの輪にとおして、ブラブラしないように吊るして地面に引きずらないようにしてありました。
フレームのカモフラージュ模様が男の子っぽくていいですね。ユニオンジャックの蝶ネクタイは、チャールズ国王の戴冠祝いに付けたのかもしれません。
車いすのイヌについて、ストックポート日報に以前にも書きました。他にも3~4回見かけたことがあります。近頃は珍しくないのかもしれません。
意外に思われるかもしれませんが、英国では体が不自由になったイヌやネコを獣医師の手で安楽死させるのが珍しくありません。
生活が楽しめない、飼い主が世話をしきれない、苦痛やわずらわしさをイヌ本人が感じているようだと判断できたら専門家の意見も当然聞いたうえで、安楽死させるのが動物への思いやりだと考える人や獣医師がとても多いのです。(医療費やケアにかかるコストも考慮されます)
なおる見込みのない病気にかかった時の決断も、概して言えばとても早いですよ。苦しむ姿を見たくないというのが飼い主の本音です。
日本ではどんなに病気が重くても、できるだけの医療措置とケアを与えて、「この子といっしょに最後まで病気と闘う」のが普通だと聞いています。最後までお世話するのは日本では「後悔しないペットの最後の迎えさせ方」ですが英国では「苦痛を長引かせるのはかわいそうだ」という観点から賛成しない人が多いはずです。
病気のペットに関しては考え方はそれぞれですね。
私のうちでは家族同様のネコ計4匹に獣医師の診療台の上で安らかな死を迎えさせました。後悔はありません。
...と、重い話になってしまいましたが、病気ではなく苦痛を伴わない身体障害は今では全く別なのかもしれません。
音のしない車輪をコロコロひっぱりながら飼い主にどこへでもついていくこのドッグ、幸せそうです。
出来合いのイヌ用車いすの値段は60ポンドぐらいから。思ったよりずっと安いです。
こんな便利な製品を利用すれば、以前だったら安楽死させていたようなイヌにも生活を楽しませてやることができますね。...安楽死に対する考え方も少しずつ変わってきているのかもしれません。
昨日撮った写真です。7月の終わりに真冬のキルティング・コート(パッフィー・ジャケットとこちらでは言います)、にご注目。肌寒い日がまだ続きます。
また 知らない事を 教えて
頂きました
犬も 安楽死なら
人間も 本人と家族が 希望すれば
安楽死なのですか?
日本は モメソウ ですが