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イギリス/ストックポート日報 《England/ Daily Stockport》

イギリス北西部の歴史ある街、ストックポート Stockportから(ほぼ)日替わりでお送りする、イギリス生活のあれこれ。

体調不良のネコに獣医の診断を受けさせてマスクの必要性も感じ始めたロックダウンの終わりに向かう晴天のイギリス

2020年05月14日 09時00分00秒 | 気になる出来事、社会情勢
昨日、数日間、食が細り元気がない老ネコ、ホレイシオを車で動物病院に連れて行きました。





ここ数日、熱心に水を飲みたがるのは紛れもない、年寄り飼いネコにとっては命取りの腎臓病の症状です。

9月に抜歯して以来、口の中に不快感があるらしく首をふり、下あごをずらすしぐさも心配でした。



まず予約の電話を入れた時、「スタッフとクライアント(患者の飼い主)の安全のため診察を限定しています。まず電話で診断して来院が必要と判断した場合のみ予約を受け付けます」といわれました。(録音です)

獣医師が電話に出るのを待ち電話での診断をうけ、翌日指定の時間に連れてくるよう言われました。

国道A6沿いの古いコテージ2軒分を合わせた診療所です。


青い看板の下が待合室への入り口です。

絵にかいたような雲がもこもこ青空に映える天気の良い日でした。


診療所の裏庭にあたる部分が大きな駐車場になっています。



ロックダウン以来、診療所の建物には入れません。
駐車場に車をとめ、到着したことをスタッフに電話で知らせます。


予約していたにもかかわらず20分以上待たされました。

車で移動中は不安らしく悲し気な声をあげていたホレイシオもすっかり落ち着いて静かにしていました。

やってきた若い女性の獣医師がまず夫と診察の概要や料金の確認のため、駐車場で立ち話です。


その間、私は「車の中に戻っているように」指示されました!
1人で足りる要件に2人が参加するのはソーシャルディスタンシングのコンセプトに反するわけです!
屋外で、しかも広い駐車場で離れて立っていることももちろんできるはずなのに!
確かに電話の録音メッセージで「コンサルティングは1人のみです。そのことに同意していただきます」と言っていましたっけ。

「決まり」なのでしょう。
やれやれ....な厳格さです。

それにしては、夫と獣医師、2mの距離をとっていないではありませんか。


コロナウィルスの感染拡大阻止のためそこまでしつこく安全措置をとるのなら、いちばんかんじんのソーシャルディスタンシングを徹底的にやらなくては!
獣医師は上の部分に針金の入った、鼻の形に合わせてフィットする高性能な医療用マスクをしていましたが。

確認が済むと獣医師がホレイシオを連れて建物の中の診察室に入っていきました。

診察時間は約20分。
車の中で待っている間に、別の患者(ものすごく太ったジャックラッセル・テリア)が看護師によって診察室に連れていかれるところも遠くから見えました。


ホレイシオは血液検査もされ、(別料金を払う承諾の確認電話が車の中にかかってきました)私たちは結果を待つために予定していた診察時間を30分も超えて駐車場で待つ羽目になりました。

天気がいいので周りを散歩もしましたが。

その間に別の獣医師が出てきて、大型車に乗ったままのクマのように大きいヨボヨボの雑種犬を、ハッチバックの扉をあげて診察する様子も車の中から見物しました。

とにかく、絶対に絶対に人を狭い建物の中に入れない方針の徹底した安全対策をとっているようです。
.....いえ、そのわりには、診察を終えてホレイシオを駐車場に連れて来てくれた同じ獣医師は今度はマスクを外して夫に診断結果を話していました。

医療従事者にしてはズサンなような....?(今度は距離をとっていたので問題はありませんが)
医療といっても獣医科です。
患者(動物)からcovid-19 に感染するわけもないのでそれほどの緊張感はないのかもしれません。


昨日から、自宅勤務ができない職種の人の出勤が(すべてではないものの)始まったようです。
他の人と常に前後左右2mの間隔を確保することが難しく再開を見合わせたり、スタッフに出社を拒否され再開できない職場もあり、混乱しているようです。

通勤の電車、バスも同様、ロックダウンの間培ってきたソーシャルディスタンシングの習慣が実行できない場合も多いようです。

マスクに拒否反応があるらしかったイギリス国民の多くもマスクで出勤する様子がテレビのニュースでうつりました。


たしかに、自分が感染するのを防ぐ効果は期待できませんが、ウィルスをまき散らし他人に感染させるのを防ぐ効果は充分にあることが証明されています。
ただ、あくまで2mのソーシャルディスタンシングの実行が難しそうな状況(通勤電車やスペースに限りのある職場、人に対面する職種など)でのみ、マスク着用が望れているのがイギリスの現状です。

これから先ロックダウンの解除が少しずつすすめば営業を開始した商店や公共の場所でマスクの着用を求める動きが出ないとも限りません。
帰りに近所の薬局にマスクを買いに寄りました。


マスクは絶対にしないと言い張っていた夫も渋々必要性を認めたものですから。
私も東京の小学校で給食当番をした時以来マスクをしたことがありません。

ここはまた厳重です。
1人ずつしか入れません。
薬局の前で待っている2人(上の写真)は夫婦のようなので、距離をあけてはいませんでしたが、1人ずつ別々に入りました。


「マスクを1枚99ペンスで発売中」と外に貼り紙がしてあります。


処方薬を出しサインのやり取りなどあって、けっこう1人に時間がかかるのです。
やっと入った店内の様子も厳重です。


椅子より奥に立ち入るなって....となりのコンビニに併設されているビクビク郵便局といい勝負です。

4mは離れていそうなカウンターには赤字で「covid19 safety screen」と書かれた天井までの透明な仕切りが装着されています。
処方箋を奥の椅子において手前の椅子まで下がるとカウンター内からマスク、手袋装備の薬剤師が出てきてとっていく仕組みのようです。

マスクは売り切れでした~!。
「じゃあ、表に書いといて欲しかったです。(夫とネコを車において10分は待ったのですから)」と言っておきました。
入荷するなり瞬く間に売り切れるそうです。

イギリスでも?!

日本人みたいに作ろうかなぁと思い始めているところです。お裁縫は得意です。
夫は私の手作りマスクは絶対にしないと言っています。
私もあまり創作意欲がわきません。


ホレイシオは抜歯後抜いた後の歯茎が少しずつ化膿していたたため、食べるのが困難になっていたそうです。
抗生物質とステロイドの注射をしてもらいました。
第二期の腎臓疾患だそうです。
命取りの第四期には至らず、とりあえずは心配なさそうなのですが、食事療法を勧められました。

もうすぐ17歳です。
食事療法によって完治することはなく、症状の進行を遅らせる程度だそうです。高価な療法キャットフードは菜食中心で本来肉食のネコが食べたがるメニューではないそうです。
どうせそれほど長く生きるわけではない年寄りネコにマズい食事を強要することに疑問があります。
さて、どうしようか、思案のしどころです。



薬が効いたのか、帰宅後よく食べ、おだやかにねむりました。



















コメント (2)
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