イギリス(UK)は新型コロナウィルス感染者数のピークをようやく越えたようです。
とは言え、昨日、月曜日発表の累計感染者数は19万4千991人、まだまだ終息とはいいがたい深刻な状況です。

(まったく関係のないうちのネコ、ホレイシオの写真を載せてみました)
感染拡大を防ぐ取り組みが功を奏しはじめた多くの国でロックダウンの規制緩和が始まっています。
イギリスでは病院での死亡者は減少し続けているものの、ケアホームなど施設での集団感染が注目され始め、まだまだ緊張を緩めるわけにはいかない段階です。
ソーシャル・ディスタンシング(前回の続きです)。
「運動のための」外出が許されているイギリスのロックダウンは規制緩和前のスペイン、イタリアほど厳しくありません。
それでも外出の自粛が「要請」されるだけの日本の緊急事態「宣言」とは違い、罰則をもうけた「外出禁止令」であることは変わりないのですが。
そのため、実に多くの人たちが外を出歩いていて、これが本当にロックダウン?と思われるようなのどかな光景が住宅街では繰り広げられています。

人と距離を取る、ソーシャルディスタンシングの実行を徹底する限り、短時間だけ出歩く危険は少ないはずです。
先週、近所のコンビニに入っている郵便局が3週間ぶりに開局しました。


日本に封書を送るためさっそく利用しました。(先週の水曜日です)

床に貼られた「立つ位置マーク」からはカウンター内の職員が何を言っているのかよく聞き取れません。
「え、何?」とつい前に踏み出した私に「床のしるしのある位置まで下がってください」と注意したその人は飛び跳ねるような大げさなアクションで後ろにさがりました。
カウンターには防犯用の厚いアクリル板の仕切りがあるのでぜんぜん心配なさそなのですが。
「これは決まりです。決まりを逸脱することによって社会的混乱、私の失職をもたらします(直訳)」と大真面目な顔で言われました。
明らかな「でまかせ」がまるわかりなのですが、よっぽど怖かったのでしょう。
気の毒になると同時に笑いもこみ上げてきました。
1年ほど前から郵便局カウンターで勤務しているアジア(インド、パキスタン、バングラデッシュ)系の初老の、笑わない、余計なことを一切言わない謹厳実直といった感じの男性です。
大きなマスクと手袋にメガネ、(暑い日の!)スキー帽、冬のユニフォームのフリースで完全防備のカウンター勤務です。
もともと無口な人が2m以上離れた場所でマスクをして、しかもいつもより小声で話すのでさっぱり要領を得ないやり取りでした!
私がカウンターそばで封書をはかりにのせたりカードで支払いしたりしている間はカウンター内の一番奥まで下がっていますし、自分がカウンターで業務をしている間は私は定位置にさがっているよう言われます。
彼が一番奥まで下がってから私がカウンターに近寄ることを許されます。
最後に私が「ありがとう」と言ったら無言であごを深く引いて目礼してくれました。
この気の毒なビクビク郵便局員は閉局していた期間、3週間もロックダウンをどう過ごしていたのでしょうか。
もしかしたら家で高齢の親と同居しているのかもしれません。
「自主隔離」をとおすつもりだったのが出勤を余儀なくされたのかもしれません。
イギリスに住むアジア系の移民は親との同居をふくめ、大勢の家族が一軒の家に住むのが普通なので感染者を多く出しているようなのです。
その3日後の週末に、買い物のためにそのコンビニに戻ってみたら、コンビニが用意した紅白テープの「立つ位置指定マーク」は剥がされ、ロイヤル・メイル指定の「立つ位置指定スティッカー」に貼り変えられていました。

マスクの要不要の議論はいまだに続いています。
私の狭い行動範囲内には、マスクをしている人はほとんど見当たりません。
多くの専門家が指摘するようにソーシャルディスタンシングを実行する限りマスクは不要なはずです。
コロナウィルス関連のニュースの背景にイギリス各地の閑散とした街の映像がよく写ります。
マスクをしている人がいれば必ずおいかけてカメラにおさめてめているようです。
それを見てまわりにほとんど見かけない私など「マスクをしている人が何人もいる地域があるんだな」と思うのですが、周りの人がしているので、という連鎖反応のためか、マスク着用度の高い地域もあるのかもしれませんね。
街なかでマスクをしている人をわざわざ写すのは「国を挙げての一大事」感を盛り上げる絵になる効果大でもあるはずです。
人と2mの距離をとるソーシャルディスタンシングの実行が難しい状況や職場環境などで、飛沫感染の拡大を少しでも抑えるため、マスクをする意義がある、と言い出されてしばらくたちます。
テレビで医療関係の専門家が「イギリス人の多くはマスクの使い方をわかっていない。外出の際にマスクを着用する人たちの多くは人に会って話す際にマスクを外している!これではマスクをする意味がありません」と言っていました。
本当にその通りです!
表情がわからない、言っていることが聞こえない、親しみを感じさせないため、マスクをつけて人と接することに抵抗がある人が非常に多いのです。
しかも今、2m離れた位置で会話をする習慣がついているのですからマスクをした人の言っていることが聞こえにくいのも当然です。
日本ではマスクの不足のため入手がとても困難になっているそうですね。
社会問題になっているとも聞きました。
なんとかマスクを手に入れたいと思う日本人の気持ちは「もしかしたら感染しているかもしれない自分が他人にうつしてしまう可能性を少しでも減らすため」あるいは「感染拡大を自分の小さな努力で少しでも食い止めるため」の高い公共心の表れなのでしょうか。
私は小学校で給食当番をした時以来マスクをしたことがありません。
幸い、日本でもイギリスでも花粉症にかかったこともありませんし。
ソーシャルディスタンシングに話を戻します。
スーパーのレジでも客が会計し終わった品物を袋につめる位置が指定されています。

先週行った、ストックポート・タウンセンターのスーパー、テスコの大規模店です。
キャッシャー(レジ係)の前にプラスチックの仕切りが設けられていました。
でもそう言えばキャッシャーから2m離れてはいませんね。
真正面ではないので、危険は少ないのかもしれません。
週末に、例の「カエル池」(命名;私)にオタマジャクシの成長具合を見に行ったのですが、ちょっとした人出でした。

☝広い野原にぽつりぽつり..と広がってたくさんの人がいるのですが、この写真でわかるでしょうか。
ロックダウンが始まって以来、こんなにたくさんの人に行き会ったのは初めてです。
週末で、しかも晴天!

もちろん屋外ですし、遠くから人が歩いてくるとすれ違うかなり手前でどちらかが道からそれて2m以上の距離をとるのは全くたやすい状況です。

夫が「人が多すぎるから帰ろう」と言い出すほどではなかったものの、「週末にはこれからぜったい外出しないようにしよう」と思わせるほどの人出でした。
夫に持病があるため私たち一家はロックダウン開始までは「自主隔離」をとおすつもりだったのです。
いったん国をあげてのロックダウンが始ると、ソーシャルディスタンシングが徹底しはじめ、たいていの場所は安全だということが判明、現在は家の近所の散歩コースに週に2~3回の割合で出かけています。(自主隔離はしていません)
たしかにこれだけ人がいたら、中にはソーシャルディスタンシングを実行する気がない、あるいは不注意でたびたび人と接近してしまうような困った人が1人ぐらいいてもおかしくありません。
そういう人達に接近されてしまったらこちらがいくら気を付けていてソーシャルディスタンシングは不可能です。
これがその、もうすっかりおなじみの、その「カエル池」(と言うか沼沢地)です。


前回行った時以来、雨が何日か降ったため、池、というか沼の周りが広くなって、ズブズブ危険度が幾分増していました。
オタマジャクシは依然と同じ、しっぽがユラユラのオタマジャクシのままでした。

脚が生えたところが見たかったのに。
この写真の.....

真ん中より左寄り(デンデンムシと並んだ位置の)のまんまるなオタマジャクシに注目です。
突然変異か!?
目の錯覚か、見る角度によるのか一瞬信じられなかったのですが、しばらく見ていてやっと確信しました。
他のオタマジャクシはみなスプーンのような胴体なのに、この個体だけはロリポップ(棒付き飴)のように平べったく丸かったのです!!
とは言え、昨日、月曜日発表の累計感染者数は19万4千991人、まだまだ終息とはいいがたい深刻な状況です。

(まったく関係のないうちのネコ、ホレイシオの写真を載せてみました)
感染拡大を防ぐ取り組みが功を奏しはじめた多くの国でロックダウンの規制緩和が始まっています。
イギリスでは病院での死亡者は減少し続けているものの、ケアホームなど施設での集団感染が注目され始め、まだまだ緊張を緩めるわけにはいかない段階です。
ソーシャル・ディスタンシング(前回の続きです)。
「運動のための」外出が許されているイギリスのロックダウンは規制緩和前のスペイン、イタリアほど厳しくありません。
それでも外出の自粛が「要請」されるだけの日本の緊急事態「宣言」とは違い、罰則をもうけた「外出禁止令」であることは変わりないのですが。
そのため、実に多くの人たちが外を出歩いていて、これが本当にロックダウン?と思われるようなのどかな光景が住宅街では繰り広げられています。

人と距離を取る、ソーシャルディスタンシングの実行を徹底する限り、短時間だけ出歩く危険は少ないはずです。
先週、近所のコンビニに入っている郵便局が3週間ぶりに開局しました。


日本に封書を送るためさっそく利用しました。(先週の水曜日です)

床に貼られた「立つ位置マーク」からはカウンター内の職員が何を言っているのかよく聞き取れません。
「え、何?」とつい前に踏み出した私に「床のしるしのある位置まで下がってください」と注意したその人は飛び跳ねるような大げさなアクションで後ろにさがりました。
カウンターには防犯用の厚いアクリル板の仕切りがあるのでぜんぜん心配なさそなのですが。
「これは決まりです。決まりを逸脱することによって社会的混乱、私の失職をもたらします(直訳)」と大真面目な顔で言われました。
明らかな「でまかせ」がまるわかりなのですが、よっぽど怖かったのでしょう。
気の毒になると同時に笑いもこみ上げてきました。
1年ほど前から郵便局カウンターで勤務しているアジア(インド、パキスタン、バングラデッシュ)系の初老の、笑わない、余計なことを一切言わない謹厳実直といった感じの男性です。
大きなマスクと手袋にメガネ、(暑い日の!)スキー帽、冬のユニフォームのフリースで完全防備のカウンター勤務です。
もともと無口な人が2m以上離れた場所でマスクをして、しかもいつもより小声で話すのでさっぱり要領を得ないやり取りでした!
私がカウンターそばで封書をはかりにのせたりカードで支払いしたりしている間はカウンター内の一番奥まで下がっていますし、自分がカウンターで業務をしている間は私は定位置にさがっているよう言われます。
彼が一番奥まで下がってから私がカウンターに近寄ることを許されます。
最後に私が「ありがとう」と言ったら無言であごを深く引いて目礼してくれました。
この気の毒なビクビク郵便局員は閉局していた期間、3週間もロックダウンをどう過ごしていたのでしょうか。
もしかしたら家で高齢の親と同居しているのかもしれません。
「自主隔離」をとおすつもりだったのが出勤を余儀なくされたのかもしれません。
イギリスに住むアジア系の移民は親との同居をふくめ、大勢の家族が一軒の家に住むのが普通なので感染者を多く出しているようなのです。
その3日後の週末に、買い物のためにそのコンビニに戻ってみたら、コンビニが用意した紅白テープの「立つ位置指定マーク」は剥がされ、ロイヤル・メイル指定の「立つ位置指定スティッカー」に貼り変えられていました。

マスクの要不要の議論はいまだに続いています。
私の狭い行動範囲内には、マスクをしている人はほとんど見当たりません。
多くの専門家が指摘するようにソーシャルディスタンシングを実行する限りマスクは不要なはずです。
コロナウィルス関連のニュースの背景にイギリス各地の閑散とした街の映像がよく写ります。
マスクをしている人がいれば必ずおいかけてカメラにおさめてめているようです。
それを見てまわりにほとんど見かけない私など「マスクをしている人が何人もいる地域があるんだな」と思うのですが、周りの人がしているので、という連鎖反応のためか、マスク着用度の高い地域もあるのかもしれませんね。
街なかでマスクをしている人をわざわざ写すのは「国を挙げての一大事」感を盛り上げる絵になる効果大でもあるはずです。
人と2mの距離をとるソーシャルディスタンシングの実行が難しい状況や職場環境などで、飛沫感染の拡大を少しでも抑えるため、マスクをする意義がある、と言い出されてしばらくたちます。
テレビで医療関係の専門家が「イギリス人の多くはマスクの使い方をわかっていない。外出の際にマスクを着用する人たちの多くは人に会って話す際にマスクを外している!これではマスクをする意味がありません」と言っていました。
本当にその通りです!
表情がわからない、言っていることが聞こえない、親しみを感じさせないため、マスクをつけて人と接することに抵抗がある人が非常に多いのです。
しかも今、2m離れた位置で会話をする習慣がついているのですからマスクをした人の言っていることが聞こえにくいのも当然です。
日本ではマスクの不足のため入手がとても困難になっているそうですね。
社会問題になっているとも聞きました。
なんとかマスクを手に入れたいと思う日本人の気持ちは「もしかしたら感染しているかもしれない自分が他人にうつしてしまう可能性を少しでも減らすため」あるいは「感染拡大を自分の小さな努力で少しでも食い止めるため」の高い公共心の表れなのでしょうか。
私は小学校で給食当番をした時以来マスクをしたことがありません。
幸い、日本でもイギリスでも花粉症にかかったこともありませんし。
ソーシャルディスタンシングに話を戻します。
スーパーのレジでも客が会計し終わった品物を袋につめる位置が指定されています。

先週行った、ストックポート・タウンセンターのスーパー、テスコの大規模店です。
キャッシャー(レジ係)の前にプラスチックの仕切りが設けられていました。
でもそう言えばキャッシャーから2m離れてはいませんね。
真正面ではないので、危険は少ないのかもしれません。
週末に、例の「カエル池」(命名;私)にオタマジャクシの成長具合を見に行ったのですが、ちょっとした人出でした。

☝広い野原にぽつりぽつり..と広がってたくさんの人がいるのですが、この写真でわかるでしょうか。
ロックダウンが始まって以来、こんなにたくさんの人に行き会ったのは初めてです。
週末で、しかも晴天!

もちろん屋外ですし、遠くから人が歩いてくるとすれ違うかなり手前でどちらかが道からそれて2m以上の距離をとるのは全くたやすい状況です。

夫が「人が多すぎるから帰ろう」と言い出すほどではなかったものの、「週末にはこれからぜったい外出しないようにしよう」と思わせるほどの人出でした。
夫に持病があるため私たち一家はロックダウン開始までは「自主隔離」をとおすつもりだったのです。
いったん国をあげてのロックダウンが始ると、ソーシャルディスタンシングが徹底しはじめ、たいていの場所は安全だということが判明、現在は家の近所の散歩コースに週に2~3回の割合で出かけています。(自主隔離はしていません)
たしかにこれだけ人がいたら、中にはソーシャルディスタンシングを実行する気がない、あるいは不注意でたびたび人と接近してしまうような困った人が1人ぐらいいてもおかしくありません。
そういう人達に接近されてしまったらこちらがいくら気を付けていてソーシャルディスタンシングは不可能です。
これがその、もうすっかりおなじみの、その「カエル池」(と言うか沼沢地)です。


前回行った時以来、雨が何日か降ったため、池、というか沼の周りが広くなって、ズブズブ危険度が幾分増していました。
オタマジャクシは依然と同じ、しっぽがユラユラのオタマジャクシのままでした。

脚が生えたところが見たかったのに。
この写真の.....

真ん中より左寄り(デンデンムシと並んだ位置の)のまんまるなオタマジャクシに注目です。
突然変異か!?
目の錯覚か、見る角度によるのか一瞬信じられなかったのですが、しばらく見ていてやっと確信しました。
他のオタマジャクシはみなスプーンのような胴体なのに、この個体だけはロリポップ(棒付き飴)のように平べったく丸かったのです!!